ニキータ・ナゴルニー - 2021年ヨーロッパ選手権:個人総合の演技

NAGORNYY Nikita (RUS)
2021 Europeans Basel (SUI) AA


2021年ヨーロッパ選手権・バーゼル大会の個人総合はニキータ・ナゴルニーが圧倒的な力を見せ2連覇を果たしました。その演技を見ていきましょう。



#1 ゆか FX

1.前方屈身2回宙返りひねりDouble Front Pk 1/2FII
2.前方伸身宙返り2回ひねりFront Lay 2/1DII
3.~前方かかえ込み2回宙返り+ Double FrontDII(CV:0.2)
4.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
5.~前方伸身宙返り1回ひねり+ Front Lay 1/1CII(CV:0.1)
6.~前方伸身宙返り3/2ひねり+ Front Lay 3/2CII
7.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねりDouble Back 2/1EIII
8.後方伸身宙返り2回ひねりBack Lay 2/1CIII
9.開脚座から力十字倒立Split Press to Japanese HdstCI
10.後方かかえ込み2回宙返り1回ひねりDouble Back 1/1DIII

D:6.2
E:8.733
Score:14.933

予選で後方屈身3回宙返りというとんでもない新技を発表したが、この個人総合では抜いてきた。Dスコア6.2とナゴルニーとしてはかなり抑え気味の構成。中盤はゆかに弾かれるような着地が続いたが、最初と最後のタンブリングはしっかりと着地を止めた。


#2 あん馬 PH

1.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
2.ショーンSohnEII
3.Eフロップ4 FlopsEII
4.Dコンバイン2 Flops + R180DII
5.シュテクリBDSBBII
6.ウ・グォニアンRussian Travel 3/3 720EIII
7.ロスRussian Travel 3/3 360DIII
8.マジャールMagyarDIII
9.シバドSivadoDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3DIV

D:6.1
E:8.033
Score:14.133

ウ・グォニアンで大きく旋回が乱れるが、落下することなく立て直す。終末技はD難度にしている。


#3 つり輪 SR

1.後方伸腕伸身逆上がり中水平支持Back Roll to MalteseFII
2.後方け上がり中水平支持Back Kip to MalteseEIII
3.ナカヤマBack Lever to CrossDII
4.屈身ヤマワキYamawaki PkDI
5.ヤマワキYamawakiCI
6.ホンマ十字懸垂Whippet to CrossDIII
7.後ろ振り上がり開脚上水平支持Back Uprise to Strd PlancheCIII
8.ほん転逆上がり倒立Felge to HdstCI
9.後ろ振り上がり倒立Back Uprise to HdstCI
10.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり下りDouble Back 2/1EIV

D:6.0
E:8.466
Score:14.466

つり輪は従来構成のDスコア6.0。安心して見ていられる演技。振動倒立をピタリと決める。着地はわずかに跳ねた。


#4 跳馬 VT

DEPenScore
ドラグレスクHdsp Double Front 1/25.69.40015.000

着地を止めて15点台を出す。


#5 平行棒 PB

1.後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持Back Uprise Front Pk to SupDII
2.シャルロBasket to 1 Rail HdstEIII
3.単棒ヒーリー1 Rail HealyEI
4.棒下宙返りひねり倒立Basket 1/2 to HdstEIII
5.後方車輪倒立Back Giant to HdstCIII
6.マクーツMakutsEI
7.ヒーリーHealyDI
8.ディアミドフDiamidovCI
9.ディアミドフ1/4ひねり5/4 DiamidovDI
10.前方かかえ込み2回宙返りひねり下りDouble Front 1/2FIV

D:6.4
E:8.600
Score:15.000

予選ではシャルロから単棒ヒーリー(E)につなげられずDスコアを落としたが、個人総合では少し慌ただしくはなったもののしっかり決めてきた。ディアミドフ1/4ひねりは、いつもはさらに1/4ひねって両棒倒立とするが、今回は外に出て開脚上がりで処理する。ディアミドフ1/4ひねりとディアミドフひねりは同難度同一枠のためDスコアは変わらない。着地も止める。


#6 鉄棒 HB

1.ヤマワキYamawakiDII
2.伸身トカチェフTkatchev LayDII
3.モズニクMoznikEII
4.アドラー1回ひねり逆手Jam 1/1 to UGEIII
5.アドラーひねりJam 1/2DIII
6.トカチェフTkatchevCII
7.~リンチ+ LynchDII(CV:0.1)
8.ツォウ・リミンZou LiminCI
9.シュタルダーStalderBIII
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:6.0
E:8.500
Score:14.500

アドラー1回ひねりを逆手にしてDスコアを上げているが、やや角度が低いか。導入時に膝が曲がるのも減点対象と考えられる。トカチェフからリンチを連続させるなどその他の実施は良好で着地も止める。

Total Score:88.032 (Total D:36.3)
Rank:1st



ナゴルニーにとっては久々の個人総合だったのではないかと思われますが、その安定感は健在でした。予選で87.097を出すと、個人総合ではしっかりと88点台に乗せてきました。ヨーロッパ選手権は2019年に続いての2連覇。東京オリンピックに向けてほとんど死角はないといった感じの仕上がりぶりです。

合計Dスコアは36.3でしたが、ゆかは予選で6.6、あん馬は2019年まで6.2を使っていたため、36.8あたりまでは使えると考えられます。東京オリンピックに向けては、個人総合を演技するにあたって一番バランスのいい6種目の構成を考えていることでしょう。絶好調を継続中の24歳、恐るべしです。

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