アルトゥール・ダラロヤン - 2018年ブルーメ・メモリアル:個人総合の演技

DALALOYAN Artur (RUS)
2018 Memorial Joaquim Blume Barcelona (ESP) AA


スペイン・バルセロナで近年は偶数年に開催されている個人総合の大会、ブルーメ・メモリアルで世界チャンピオンのアルトゥール・ダラロヤン(ロシア)が優勝しています。演技構成を確認しておきましょう。

DスコアとEスコアの内訳が判っていません。よってDスコアは手元の計算による非公式、Eスコアは決定点からの逆算となっています。ご注意ください。

#1 ゆか FX


1.前方伸身宙返り1回ひねりFront Lay 1/1CII
2.~シライ2+ Front Lay 3/1FII(CV:0.1)
前方伸身宙返りFront LayBII
3.~前方屈身2回宙返り+ Double Front PkEII
4.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねりDouble Back 2/1EIII
5.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
6.~前方伸身宙返り2回ひねり+ Front Lay 2/1DII(CV:0.2)
7.後方伸身宙返り3/2ひねりBack Lay 3/2CIII
8.~前方伸身宙返り3/2ひねり+ Front Lay 3/2CII
9.開脚座から力十字倒立Split Press to Japanese HdstCI
10.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII

D:6.3
E:8.450
Score:14.750

1本目の連続技で久々にシライ2を見せる。2017年ロシア選手権以来か。着地は大きな1歩になったがひねり切ってみせた。その後はいつもの構成。完全に止まった着地はないが、大過失なく演技をまとめる。


#2 あん馬 PH


1.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
2.横向き旋回CircleAII
3.把手上下向き転向CzechkehrBII
4.Dフロップ3 FlopsDII
5.ブスナリBusnariFII
6.正面横移動連続(あん部馬背着手)Front Travel 3/3 Hands btw PCIII
7.シュテクリBDSBBII
8.縦向き後ろ移動(2/3)Back Loop Travel 2/3BIII
9.マジャールMagyarDIII
シバド〈落下〉Sivado
10.一把手上縦向き旋回倒立450°ひねり3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3 450EIV

D:5.3
E:7.450
Score:12.750

課題のあん馬で無難に演技を続けていたが終盤シバド(D)で落下。終末技はE難度で下りてDスコアは5.3とする。


#3 つり輪 SR


1.後方伸腕伸身逆上がり中水平支持Back Roll to MalteseFII
2.後方け上がり中水平支持Back Kip to MalteseEIII
3.ナカヤマBack Lever to CrossDII
4.屈身ヤマワキYamawaki PkDI
5.ヤマワキYamawakiCI
6.ホンマ十字懸垂Whippet to CrossDIII
7.後ろ振り上がり開脚上水平支持Back Uprise to Strd PlancheCIII
8.ほん転逆上がり倒立Felge to HdstCI
9.後ろ振り上がり倒立Back Uprise to HdstCI
10.後方伸身2回宙返り1回ひねり下りDouble Back Lay 1/1DIV

D:5.9
E:8.850
Score:14.750

全体的に力技の決めが良い。振動倒立技も安定している。終末技の伸身月面もきれいで、着地こそ両足1歩跳ねたが高いEスコアを出した。


#4 跳馬 VT


DEPenScore
ブラニクHdsp Double Front Pk5.68.15013.750

手首がまだ完全ではないのか跳馬は世界選手権の個人総合と同様ブラニク。しかし、着地が後ろにかかり尻もちを突いてしまった。


#5 平行棒 PB


1.横向き逆上がり1/4ひねり倒立Shoot Up 1/4 to HdstDIII
2.リチャードFront Uprise DiamidovEII
3.前振り上がりひねり倒立Front Uprise 1/2 to HdstEII
4.チッペルトTippeltDIII
5.バブサーBhavsarEIII
6.前方開脚5/4宙返り腕支持5/4 Front StrdDI
7.ヒーリーHealyDI
8.後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持Back Uprise Front Pk to SupDII
9.前振りひねり倒立Stützkehr to HdstCI
10.前方かかえ込み2回宙返りひねり下りDouble Front 1/2FIV

D:6.4
E:8.700
Score:15.100

安定した演技を見せるが、ツイストで歩いてしまったのがもったいない。着地は止めて決定点は15点台と高い。


#6 鉄棒 HB


1.懸垂振り出し倒立StemAIII
2.カッシーナCassinaGII
3.コバチKovacsDII
4.アドラーひねりJam 1/2DIII
5.伸身トカチェフTkatchev LayDII
6.アドラーJamCIII
7.大逆手車輪Giant ElBI
8.ヤマワキYamawakiDII
9.シュタルダーStalderBIII
10.後方伸身2回宙返り1回ひねり下りDouble Back Lay 1/1DIV

D:5.5
E:8.650
Score:14.150

鉄棒ではなんとカッシーナを入れてきた。実施も良い。抑えめの構成で手放し技があと1つ入れられるため、世界選手権で見せていた伸身コバチ(E)かモズニク(E)がさらに入ってくるか。着地も止めて会心の演技となる。

Total Score:85.250 (Total D:35.0)
Rank:1st



世界チャンピオンが大過失を2つ出しながらも、日本代表の萱和磨を振り切って優勝。貫録を見せました。合計Dスコアは35.0ですが、あん馬は5.5~5.6を予定していたと思われ、合計では35.2~35.3と世界選手権と同程度の合計Dスコアを用意していたことになります。

その上で、新たな技も試みてさらなるDスコアアップを狙うという積極姿勢。さらに、従来構成の種目でも実施の安定感が高まっています。今回はミスも出ましたが全体としては世界チャンピオンになったことでさらに強くなっているという印象です。

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