FIG ニュースレター No.2

FIG Newsletter 16th Cycle No.2


8月にニュースレター No.1が発行されたばかりですが、早くもNo.2が発行されています。内容的にはNo.1の補足のような感じです。なお「⇒」以降は私のコメント(戯言)です。

解釈に間違いがあるかもしれません。競技関係者の方は原本を直接確認するか、日本体操協会の公式な情報をお待ちください。

平行棒 PB

● ギャッツスン系の技について:競技会の正確性と公平性を確保するため、富士通ジャッジング・サポート・システム(JSS)の開発を継続している。システム開発において基本となるのは、技の正確な完了と認定を明確に定義する「技の認定基準」の確立である。この基準の例はFIG公式ウェブサイトで確認することができる。今般設定されたギャッツスン系の技の認定基準はニュースレター No.1で通達したとおりだが、さらに明確化を図る。支持から後ろ振りとび3/4ひねり、1回ひねり、または3/2ひねり倒立は、片手でバーを掴むまでにとび局面で少なくとも3/4ひねりを実施しなければならない。とび3/4ひねり未満のギャッツスン系の技、例えばパトロンは、とび1/4ひねりから片腕支持で3/4ひねりをするが、この場合は1段階低い難度で認定される。ギャッツスン系の全ての技は、明確ではっきりしたとび局面が求められ、そうでない場合は不認定となる。ギャッツスン系の技群の新たな技番号と課題表記は以下のとおり。
・II-81 後ろ振りとびひねり倒立(C)
・II-82 後ろ振りとび3/4ひねり単棒倒立(D)
・II-87 後ろ振り3/4ひねり単棒倒立(とび局面が3/4未満)(C)
・II-83 後ろ振りとび1回ひねり倒立(ギャッツスン)(E)
・II-88 後ろ振り1回ひねり倒立(とび局面が3/4未満)(D)
・II-88 後ろ振りとび逆1/4ひねり単棒倒立経過3/4ひねり倒立(パトロン)(D)
・II-84 後ろ振りとび5/4ひねり単棒倒立経過1/4ひねり倒立(ギャッツスン2)(F)
・II-89 後ろ振り5/4ひねり単棒倒立(とび局面が3/4未満)(E)
⇒今回の通達により、パトロンはギャッツスンと同枠でなくなり、1段階難度の低いD難度の技となります。




鉄棒 HB

● バーの真上において要求される肩角度に特に注目し、ロシア式車輪と大逆手車輪の区別を明確にする。ロシア式車輪として認定されるためには、肩が手の真上にある時点で、肩と腰を通る線(水色の線)の角度が水平に対して最大でも60°までである必要がある(Picture 1)。この角度が60°を超える場合は、大逆手車輪と判定される(Picture 2)。
⇒訳が難しいので大幅に端折ってしまいました。図を見るのが早いと思います。
20250925_01.png


● ヴィンクラー及びポゴレロフ(II-42)は伸身で実施されなければならない。空中で身体が45°を超えて曲がっている場合は、0.5の減点が課され、技は不認定となる。ヴィンクラー及びポゴレロフの実施については以下の減点が適用される。

欠 点小欠点
0.1
中欠点
0.3
大欠点
0.5
あいまいな姿勢(身体の曲がり)0°~30°>30°~45°>45°
(不認定)
演技面からの逸脱≤15°>15°
膝の曲がり
足首の曲がり
雄大性に欠ける




ゆか FX

● ニュースレター No.1に関する明確化:ニュースレター No.1で通達されたゆかに関する全ての項目は直ちに適用される。以下の内容が該当するが、これらに限るものではない。
・バランスの要求を変更し、片足平均立ちの代わりにリストアップされたジャンプ/リープが認められる。
・全てのコレオグラフ的なリープやジャンプ、ターンは芸術性、十分な大きさ、身体の伸びを示さねばならず、そうでない場合、小欠点として減点される。
・選手は、アクロバット的跳躍技によるタンブリングから演技を開始しなければならない。そうでない場合、D審判により0.3点の減点となる。
例外として、以下の2項目は2026年1月1日から適用される。
・コーナーへの移動はそれぞれ異なるものでなければならず、繰り返してはならない。
・Dスコアの算出においては、終末技が最初にカウントされる。



● 鹿ジャンプ1回ひねり(I-73)について、演技構成上の要求を満たし、A難度を得るためには、空中で完全に1回ひねる必要がある。空中で1/2ひねった後、片足で1/2ひねる鹿ジャンプはコーナー移動としては認められるが、演技構成上の要求は満たされない。
⇒先日のワールドチャレンジカップ・パリ大会では着地後に1/2ひねる鹿ジャンプで要求を取っていると思われる演技が散見されました。




通達は全て直ちに適用されるようです。国内適用については、日本体操協会の公式な情報を待つことになります。

この記事へのコメント

  • マイコ

    鹿ジャンプのハーフ&着地後ハーフは
    ニュースレター#2の紹介動画で鹿ジャンプ一回ひねりとして紹介されていたと思ったので
    見返してみたら動画削除されているようですね。。。

    まぁそうだろうなぁという気持ちですが
    あの動画見て対策とっていた選手には迷惑な話でしょうな
    2025年09月25日 23:09
  • マイコ

    ニュースレター#2じゃなくてCOP4月版の動画でしたね、、、
    すみません、、、
    2025年09月25日 23:43
  • Ka.Ki.

    ニュースレター No.1の動画ですかね。まぁそうだろうなぁ(笑)という感じではありますが、FIGも通達するならもっとちゃんとして欲しいですね。
    2025年09月26日 20:07
  • あんぎゃ

    床についてはやはりきちんとバランスを構成に入れていた方が安全かもしれませんね。コーナーへの移動でピョンピョンリープ、ジャンプが増えるのはなんだかなーって気もします。
    2025年09月27日 13:34
  • コフトゥン

    >・コーナーへの移動はそれぞれ異なるものでなければならず、繰り返してはならない。
    これは審判も大変ですね、移動もCoPの技にある記号みたいになにか目印をつけてないと覚えきれないかもしれませんね
    2025年09月27日 22:52
  • Ka.Ki.

    >あんぎゃさん
    (苦手でさえなければ)バランスは確実ですからね。ただ、要求を別にしてもコーナー移動はリープやジャンプ、ターンを使わなくてはならないので、今やってない選手は練習が必要になるでしょうね。
    2025年09月28日 20:53
  • Ka.Ki.

    >コフトゥンさん
    そうなんですよね。記号を作って記録しないといけなくなりますがどうするんでしょうね。
    2025年09月28日 20:55
  • あんぎゃ

    そういえば、FIGの公式ページに2026年から終末技の倍付が無くなる(最大値0.5)とありましたね。
    もうルールが変わりまくって選手がかわいそう。

    あと、イスラエルの選手の入国ビザがおりなくて世界選手権に参加できないとのこと。
    FIGはインドネシアにペナルティを出すのか気になります。
    2025年10月13日 19:46
  • Ka.Ki.

    まずは正式な通達を待ちたいと思いますが、終末技の要求グループ点については、せっかく各種目で高難度の終末技が見られるようになっているのでちょっと残念ですね。難度自体は当然取れるので今チャレンジしている選手は引き続き実施してほしいと思います。

    イスラエル代表は本当に出場できないようですね。こちらも何とも…です。
    2025年10月14日 22:48