岡慎之助 - 2025年アジア選手権:個人総合の演技

OKA Shinnosuke (JPN)
2025 Asians Jecheon (KOR) QF/TF/AA


ヨーロッパ選手権の種目別に行く前に、アジア選手権個人総合優勝の岡慎之助の演技を紹介しておきます。アジア選手権は団体、個人総合、種目別予選を兼ねた短期集中日程でした。ローテーションはあん馬から。

#1 あん馬 PH


1.後ろ振り倒立Back Swing to HdstCI
2.シュテクリBDSBBII
3.一把手上縦向き旋回Pommel LoopBII
4.ブスナリBusnariFII
5.横移動(馬端~馬端)Side Travel 3/3 1-2 to 4-5DIII
6.マジャールMagyarDIII
7.ウルジカ2Urzica2EIII
8.下向き逆移動倒立450°ひねり3/3移動下りBack Stöckli to Hdst Travel 3/3 450EIV

D:5.1
E:8.766
Score:13.866

中技はNHK杯2日目などと同じ構成だが、終末技をE難度に上げている。目立ったミスなく演技を進め、危なげなく終末技まで通す。他の選手にも見られるが、演技の最初に足をマットから離して、正面支持で瞬時停滞する動きが気になる。


#2 つり輪 SR


1.後ろ振り上がり中水平支持Back Uprise to MalteseEIII
2.中水平支持MalteseDII
3.後ろ振り上がり十字倒立Back Uprise to Inv-CrossEIII
4.ほん転逆上がり倒立Felge to HdstCI
5.屈身ヤマワキYamawaki PkC→DI
6.~後ろ振り上がり倒立+ Back Uprise to HdstCI
7.後方車輪倒立経過Back Giant thru HdstBI
8.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1FIV

D:5.3
E:8.600
SB:0.1
Score:14.000

中水平の姿勢も良く、振動倒立の決めも良い。十字倒立の深い握りは少々気になる。伸身新月面の着地を止める。


#3 跳馬 VT


DEPenSBScore
ドリッグスKasamatsu Lay 3/2I4.89.06613.866

跳馬はドリッグス。腰の低い着地になり、後ろに1歩跳ねる。


#4 平行棒 PB


1.後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持Back Uprise Front Pk to SupDI
2.棒下宙返りひねり倒立Basket 1/2 to HdstEIII
3.棒下宙返り倒立Basket to HdstDIII
4.マクーツMakutsEII
5.前方開脚5/4宙返り腕支持5/4 Front StrdDII
6.バブサーBhavsarEIII
7.チッペルトTippeltDIII
8.前方かかえ込み2回宙返りひねり下りDouble Front 1/2EIV

D:5.6
E:8.966
SB:0.1
Score:14.666

いわゆるホンマの大きさやマクーツでの停滞など気になる点がないわけではないが、全体的には非常に正確な演技を見せる。着地も止めて加点を得る。


#5 鉄棒 HB


1.アドラーひねりJam 1/2DIII
2.コールマンKolmanEII
3.リューキンLiukinGII
4.後方浮腰回転後ろ振り出し順手背面懸垂Stoop in to Back TossCIII
5.順手背面車輪Czech GiantDI
6.ケステKosteCIII
7.閉脚シュタルダーStalder PkCIII
8.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:5.4
E:8.900
SB:0.1
Score:14.400

コールマンはややバーに近づくが、それ以外は目立ったミスなく演技を通す。伸身新月面の着地もピタリと止める。


#6 ゆか FX


1.前方伸身宙返り1回ひねりFront Lay 1/1CIV
2.~前方かかえ込み2回宙返り+ Double FrontDII(CV:0.1)
3.後方伸身2回宙返り1回ひねりDouble Back Lay 1/1FIII
4.シュピンデル・ゴゴラーゼ1/1 Spindle to GogoladzeDI
5.マンナから伸腕屈身力倒立Manna Press to HdstDI
6.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIV
7.~前方伸身宙返り+ Front LayBII(CV:0.1)
8.後方伸身2回宙返りDouble Back LayEIII

D:5.4
E:8.833
SB:0.1
Score:14.333

ファン待望の伸身月面を復活させ、2本目に入れてきた。後方2回(C)の代わりに入れたかたちになるためDスコアは0.3上がっている。ローテーションの最後、6種目目にこの構成を持ってくるのはすごい。着地は全体的に動いたが、最後の伸身ダブルは止める。

Total Score:85.131 (Total D:31.6)
Rank:1st



2025年アジア選手権は日本が団体優勝、岡が個人総合優勝という素晴らしい結果となりました。岡は今回も非常に安定した6種目の演技を見せ、NHK杯1日目の85.164には及びませんでしたが、85.131というハイスコアをたたき出し、2位の長谷川毅に1点以上の差を付けました。

ゆかのDスコアを上げたため、合計Dスコアは31.6と今サイクル最高。着地も冴えわたり、今回も4種目で着地加点を得ました。このまま好調をキープしてワールドユニバーシティゲームズ、そして世界選手権を迎えてほしいものです。

この記事へのコメント

  • あんぎゃ

    岡選手、跳馬でローチェやり始めたようですね。最終的にはドラグレスクまでもっていく予定だそうですね。
    膝のことを考えるとロペスよりも安全安心かなと。
    2025年06月27日 21:54
  • Ka.Ki.

    上げるのなら、ドラグレスクよりブラニクのほうがいいのかなとも思いました。後方着地は怖い気がするので。
    2025年06月28日 21:44
  • あんぎゃ

    床、平行棒でも前方屈身2回宙返りを習得しようとしているのでいい感覚で実施できるようならブラニクもありですね。
    ただ、岡選手の平行棒の前方2回宙返り1/2ひねりの実施見ていると、跳馬の捌きとしてはZimmermanになるのかなとを
    2025年06月29日 13:34
  • かみん

    >演技の最初に足をマットから離して、正面支持で瞬時停滞する動きが気になる。

    私も非常に気になりますが、これは減点になっているのでしょうか。脚を話した瞬間から演技開始と考えると、停滞による0.1減点があってしかるべきであるとも思います。本人なりのリズムがあるのでしょうが、もし減点されていると非常にもったいないと思います。
    2025年07月06日 13:40
  • Ka.Ki.

    気になりますよね。仰るとおり、足がマットから離れた時点から採点開始ですからね。けっこうやっている選手がいるので、減点されてないのではという気もしますが…。初めて気になったのは亀山耕平選手の演技で、かれこれ10年以上気になっています。
    2025年07月06日 20:57