2025年ワールドカップ・バクー大会:種目別跳馬の演技

2025 Apparatus World Cup Baku (AZE) EF VT


2025年種目別ワールドカップ・バクー大会(AGFトロフィー):跳馬の演技です。

CHEPURNYI Nazar (UKR)


DEPenSBScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.29.30014.500
2.ロペスKasamatsu Lay 2/1I5.29.23314.433
Total:14.466

1本目、ドラグレスクはほぼその場で小さく跳ねる程度に収める。2本目のロペスも小さく動く程度で、見事な2本を揃える。


黄明淇 HUANG Mingqi (CHN)


DEPenSBScore
1.ヤン・ハクソンHdsp Front Lay 3/1I5.69.16614.766
2.シライ/キム・ヒフンYurchenko Lay 3/1IV5.28.86614.066
Total:14.416

ひねり系の跳越の長けた選手。1本目はヤン・ハクソン(前転とび前方伸身宙返り3回ひねり)、姿勢も良好でひねり切りも良い。着地は前に1歩大きく踏み出す。2本目のシライ/キム・ヒフン(伸身ユルチェンコ3回ひねり)でも大きく1歩動いた。


SHARAMKOU Yahor (AIN)


DEPenSBScore
1.ヨー2Hdsp Front Lay 5/2I5.28.833-0.113.933
2.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.29.06614.266
Total:14.099

1本目のヨー2は着地が乱れ、片足ラインオーバーとなる。空中姿勢にも乱れが見られた。2本目のドラグレスクは着地が低くなり、その場でやや乱れたが、まずまずの跳越を見せる。


4th KUNST Beno (SLO)


DEPenSBScore
1.ローチェHdsp Double FrontII4.89.2660.114.166
2.ロウ・ユンHdsp Front Lay 3/2I4.49.10013.500
Total:13.833

1本目はローチェ。足を開いた着地ではあるがピタリと止めて加点を得る。2本目はロウ・ユン。着地は両足1歩後ろに跳ねる。


5th PENEV Eddie (BUL)


DEPenSBScore
1.シューフェルトYurchenko Lay 5/2IV4.89.20014.000
2.アカピアンKasamatsu Lay 1/1I4.48.90013.300
Total:13.650

1本目はシューフェルト。着地は止まったかに見えたが、わずかに動いたと判定されたか加点は付いていない。2本目のアカピアンの着地は片足1歩大きく動く。


6th DIMITROV Dimitar (BUL)


DEPenSBScore
1.ロウ・ユンHdsp Front Lay 3/2I4.48.90013.300
2.伸身ユルチェンコ2回ひねりYurchenko Lay 2/1IV4.48.466-0.312.566
Total:12.933

1本目はロウ・ユン。もう少し跳越の高さ、大きさが欲しい。着地はその場で小さく跳ねる程度に収める。2本目は伸身ユルチェンコ2回ひねり。跳越が反れて、ほぼライン外への着地となってしまった。


7th AGHARZAYEV Murad (AZE)


DEPenSBScore
1.ローチェHdsp Double FrontII4.87.733-0.112.433
2.アカピアンKasamatsu Lay 1/1I4.48.76613.166
Total:12.799

1本目のローチェは跳越が低くなり、ほとんど尻もちのような着地になる。2本目のアカピアンは1歩動く程度に収める。


8th NAIDU Uday Chandrashekar (IND)


DEPenSBScore
1.伸身カサマツひねりKasamatsu Lay 1/2I4.08.266-0.611.666
2.ローチェHdsp Double FrontII4.87.56612.366
Total:12.016

1本目の伸身カサマツひねりは空中姿勢が乱れ、着地が大きく動く。2本目のローチェも尻もち着地になってしまう。



Dスコア5.2以上の跳越を揃えられる上位3人の順位争いといった趣きの決勝でした。黄明淇が唯一5.6の跳越を持っていましたが、2本の出来映えでチェプルニーに軍配が上がっています。予選から日本人選手のエントリーはありませんでした。

ゆかと立場が逆転し、1位がウクライナのチェプルニー、3位がベラルーシのシャラムコフでしたが、シャラムコフがウクライナの国歌演奏後に早々に退場。チェプルニーと2位の黄明淇もフォトセッションを行うことなく、会場を後にしてしまいました。

この記事へのコメント

  • 名無し

    黄明淇のヤンハクソンやばいっすね。
    見ていて気持ちの良い跳躍だ。
    シライキムヒフンが荒いのは残念ですが。
    でも1本目だけでも見る価値はある。
    2025年03月22日 21:35
  • コフトゥン

    NAIDU選手の一本目ペナルティ0.6とは珍しいですね。これは両足ラインオーバーを左右両側でやったということなんですかね?それとも礼がなかったペナルティ0.3が入っているのかな
    2025年03月23日 23:43
  • Ka.Ki.

    >名無しさん
    ヤン・ハクソンは素晴らしい跳越ですね。シライ/キム・ヒフンも悪くないかと。どちらも着地は相当難しいのでしょうね。
    2025年03月24日 22:59
  • Ka.Ki.

    >コフトゥンさん
    両足ラインオーバーを左右でしょうね。礼もしてないようには見えますが…。
    2025年03月24日 23:12