テイラー・バークハート - 2025年ウィンターカップ:鉄棒の演技

BURKHART Taylor (USA)
2025 Winter Cup Louisville, KY QF HB


2025年ウィンターカップ、テイラー・バークハートの鉄棒の演技です。

当ブログでも何回か鉄棒の演技を紹介したことのある選手。まずは伸身トカチェフ(D)かと思いきや、Dスコアを見るに今大会では屈身と判定された模様です。伸身トカチェフは足先がバーの真上を通過する際の姿勢で判定されることが通達されており、バーを越える前に45°以上の腰曲がりがある場合は屈身で判定されます。動画では非常に微妙な判定のように見えますが、真横から見るとまた違うのかもしれません。

その後の屈身ピアッティも同様の判定と思われますが、ここからギンガーにつないで伸身ピアッティ~ギンガーを狙っているのは面白い連続です。成功していればE+Dで0.2の加点が得られる組合せです。終末技は伸身月面ですが、今年に入ってNCAAでは3回宙返り下り(F)を実施したこともあり、伸身トカチェフ系の実施も含め、まだまだDスコアを伸ばす余地がありそうです。

鉄棒は25人中16位と伸びませんでしたが、ゆかや跳馬も得意で、あん馬では名前が付いた技も持つオールラウンダー。2日間の個人総合では4位に入る健闘を見せています。


1.屈身トカチェフTkatchev PkCII
2.シュタルダーStalderBIII
3.屈身ピアッティPiatti PkDII
4.~ギンガー+ GiengerDII(CV:0.1)
5.シュタルダーとび3/2ひねり片大逆手Stalder Hop 3/2 to MGDIII
6.ヴィンクラーWinklerGII
7.後方とび車輪1回ひねりHop 1/1CI
8.後方伸身2回宙返り1回ひねり下りDouble Back Lay 1/1DIV

D:5.1
E:7.250
Score:12.350

この記事へのコメント

  • コフトゥン

    これで45度オーバー判定は厳しい気がしますね、顔が下を向いてるのがマイナスだったのでしょうか?そしてEスコアもまるで落下があったかのようなスコアですね。そんなに乱れてるところはないように見えるのですが
    2025年03月03日 00:08
  • Ka.Ki.

    これで屈身判定というのは確かに厳しいようにも思えますが、ルールどおりに厳格に取られたということであれば、それはそれでいいことではないかと思います。顔の向きは関係ないと思います。

    Eスコアについては確かに減点箇所は多い実施なのですが、ちょっと厳しい感じもしますね。

    2025年03月03日 20:04