Originators : Roethlisberger (PB)
鉄棒のロースリスバーガーを取り上げたついでに(?)、平行棒のロースリスバーガー(後ろ振り片腕支持ひねり後方かかえ込み宙返り下り)も紹介しておきましょう。
ロースリスバーガー(D) Roethlisberger

発表者は言うまでもなくジョン・ロースリスバーガー(アメリカ)です。遅くとも1992年には実施しており、バルセロナオリンピックの映像が残っています。
支持後ろ振りから片腕支持でひねりながらバーの外側に出て後方かかえ込み宙返り、という独特の動きの終末技です。難度は発表から今日まで一貫してD難度。本家以外の使い手はほとんどいません。
ロースリスバーガー選手は2000年シドニーオリンピックまで毎年のようにアメリカ代表に名を連ねて多彩な演技を見せましたが、平行棒ではこの終末技を大切に使い続けました。2000年アメリカンカップでの実施はこちら。
鉄棒のロースリスバーガー同様、終末技の高難度化が予想される今サイクルにおいて新たな使い手が出ることは考えにくいですが、本家が誇りと愛着を持って使い続けた技を記事にできて何よりという気持ちです。将来的にまさか削除されることなどないよう願いたいものです。
ここからは蛇足です。この終末技をロースリスバーガー選手が実施するよりもかなり前の1985年に、キューバのイスラエル・サンチェスという選手が世界選手権・モントリオール大会で実施している映像が残されています。サンチェスの名前がなぜ付かなかったのか、この映像では手を突いてしまっているので失敗と見なされたのかもしれませんが、理由は不明です。
また、この技は難度表では「後ろ振り片腕支持ひねり後方かかえ込み(屈身)宙返り下り」となっており、屈身も同一枠の技として扱われます。屈身での実施例は試合では無いと思われますが、練習ではカシミール・シュミット(オランダ)が実施している映像があります。
過去の記事ではノア・クアヴィタ(ベルギー)によるロースリスバーガー1回ひねりの練習動画を紹介したこともあります。この技の希少な発展形と言えるでしょう。
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