本家本元:ロースリスバーガー(鉄棒)

Originators : Roethlisberger (HB)


2025年版採点規則で新たに名前が付いた鉄棒の終末技、2つのロースリスバーガーの本家本元を確認しておきます。

発表者は1990年代に活躍したジョン・ロースリスバーガー(アメリカ)。共通するのはバーを越えながら前方2回宙返り下りをする動きです。

ロースリスバーガー(D) Roethlisberger
20250206_01.png

1つ目のロースリスバーガーは、バーを越えながら前方かかえ込み2回宙返り3/2ひねり下り。上の図のとおり難度表では「バーを越えながら前方かかえ込み(屈身)2回宙返り1回(3/2)ひねり下り」として4つの技が同一枠になっています。ニュースレター No.4では1995年世界選手権・鯖江大会で発表とされていますが、アメリカ国内の大会ではそれ以前に実施している映像も存在しています。動画は1994年ヒルトンチャレンジのもの。




ロースリスバーガー2(D) Roethlisberger2
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もう1つは、バーを越えながら前方伸身2回宙返りひねり下り。難度表では「(バーを越えながら)前方伸身2回宙返り(ひねり)下り」としてこちらも4つの技が同一枠になっています。1996年アトランタオリンピックで発表。動画は同年アメリカンカップのものを載せておきます。



2024年4月に発表された2025年版採点規則の当初版では、どちらも「ロースリスバーガー」とされていましたが、直後にUSA GymnasticsがX(旧Twitter)で、かかえ込み3/2ひねりが1、伸身1/2ひねりが2であることを指摘。同年7月の2025年版採点規則修正版ではそのとおりに直されていました。



マイナーな前方系の終末技、ともにD難度ということもあって、終末技の高難度化が予想される新ルール下においても、見られることはおそらく皆無でしょう。

しかし、ロースリスバーガー選手は、これ以外にも前方かかえ込み2回宙返りひねり下り(C)や、バーを越えながら前方かかえ込み2回宙返りひねり下り(C)を実施していたことがあるなど、鉄棒の前方系の終末技の第一人者とも言える存在でした。その功績が採点規則に残ることは意味のあることではないかと思います。

この記事へのコメント

  • 名無し

    ペガンで降りる感じかと思ったら
    弾くような変わった降り方なんですねえ。
    さすが変態降り技師(褒め言葉)ですね。
    2025年02月07日 06:55
  • Ka.Ki.

    ご指摘のとおり、技術的には違うもののようですね。当時、ペガンは発表されていましたが、あまり一般的ではなかったでしょうし。

    ロースリスバーガー選手は終末技以外にも変わった技をいくつもやっていて、とても魅力的な選手だと思います。
    2025年02月10日 22:13