Disappearing Elements : Bilozerchev on PH
オリンピックサイクルの最後のひと月は、恒例となりますが2025年版採点規則から削除される技を記事にしていきます。
あん馬で削除される技としては一把手上横向き旋回(これもレア技です)などがありますが、発表した選手の名前が付いている技としては、ビロゼルチェフ(C)、ウルジカ(C)、クロル(C)が削除されることになります。このうち、ウルジカとクロルは過去に本家本元の記事もアップしておりあまり書くことがないので、今回はビロゼルチェフを取り上げたいと思います。
ビロゼルチェフ(C) Bilozerchev

ドミトリー・ビロゼルチェフ(旧ソビエト連邦)が1983年世界選手権・ブダペスト大会で発表したとされています(1)。日本語の課題表記は「片手ずつ支持して前移動連続横向き支持」というもので、仏英西3か国語による表記も上の図のように非常に長いものとなっています。どういう技かは映像を見てもらった方が早いでしょう。演技の冒頭に行っています。
2つのポメル上を歩くように縦向き前移動して、最後は横向き支持という何とも捉えどころのない技です。ウルジカやクロルは今日の体操でもたまに見られる技ですが、ビロゼルチェフは近年の実施例は皆無なのではないでしょうか。特に2017年からは縦向き3/3移動技は演技中、前移動1回、後ろ移動1回までに制限されたため、わざわざこの技を選ぶ意味もなくなってしまったように思えます。
1980年代の名選手の名前を持つ技なので惜しい気持ちもありますが、この技についてはさすがに削除も致し方ないのではという気がします。
参考文献
(1) 佐野智樹、渡辺良夫:あん馬における両足系の技術発達史的研究, 体育学研究 (2019)
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コフトゥン
Ka.Ki.