2024年パリオリンピック：種目別平行棒の演技

2024 Olympics Paris (FRA) EF PB

2024年パリオリンピック：種目別平行棒の演技です。

動画はいつまで見られるか分かりませんが、NHKによりアップされています。こちらから参照してください。

鄒敬園 ZOU Jingyuan (CHN)

1.	ツォラキディス	Front Uprise Makuts	G	II
2.	マクーツ	Makuts	E	I
3.	リチャード	Front Uprise Diamidov	E	II
4.	棒下宙返りひねり倒立	Basket 1/2 to Hdst	E	III
5.	棒下宙返り倒立	Basket to Hdst	D	III
6.	ササキ	5/4 Front Strd to Hang	E	I
7.	バブサー	Bhavsar	E	III
8.	チッペルト	Tippelt	D	III
9.	ヒーリー	Healy	D	I
10.	前方かかえ込み2回宙返りひねり下り	Double Front 1/2	E	IV

D:6.9
E:9.300
Score:16.200

動画は30:00から。Dスコア6.9という高難度の構成を一糸乱れぬ正確な捌きで通す。着地も止めてEスコア9.300、決定点16.200という銀河点をたたき出す。

KOVTUN Illia (UKR)

1.	ツォラキディス	Front Uprise Makuts	G	II
2.	棒下宙返りひねり倒立	Basket 1/2 to Hdst	E	III
3.	シャルロ	Basket to 1 Rail Hdst	E	III
4.	単棒ヒーリー	1 Rail Healy	E	I
5.	リチャード	Front Uprise Diamidov	E	II
6.	前振り上がりひねり倒立	Front Uprise 1/2 to Hdst	E	II
7.	ディアミドフひねり	5/4 Diamidov to 1/4	D	I
8.	マクーツ	Makuts	E	I
9.	ヒーリー	Healy	D	I
10.	前方かかえ込み2回宙返り下り	Double Front	E	IV

D:7.0
E:8.500
Score:15.500

動画は09:26から。予選から個人総合までの3試合はDスコア6.7の構成だったが、ここで世界最高Dスコア7.0のフル構成を持ってくる。精度の高い実施で演技を通す。着地は後ろに両足1歩跳ねる。

岡慎之助 OKA Shinnosuke (JPN)

1.	後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持	Back Uprise Front Pk to Sup	D	II
2.	棒下宙返りひねり倒立	Basket 1/2 to Hdst	E	III
3.	棒下宙返り倒立	Basket to Hdst	D	III
4.	車輪ディアミドフ	Giant Diamidov	E	III
5.	マクーツ	Makuts	E	I
6.	ヒーリー	Healy	D	I
7.	前方開脚5/4宙返り腕支持	5/4 Front Strd	D	I
8.	バブサー	Bhavsar	E	III
9.	チッペルト	Tippelt	D	III
10.	前方かかえ込み2回宙返りひねり下り	Double Front 1/2	E	IV

D:6.5
E:8.800
Score:15.300

動画は37:45から。今大会、予選から種目別決勝までの4試合全てでこの高難度の構成をミスなく通した。車輪ディアミドフは足先まで乱れることない正確な実施。着地もピタリと止める。

4th 張博恒 ZHANG Boheng (CHN)

1.	シャルロ	Basket to 1 Rail Hdst	E	III
2.	単棒ヒーリー	1 Rail Healy	E	I
3.	リチャード	Front Uprise Diamidov	E	II
4.	後方車輪倒立	Back Giant to Hdst	C	III
5.	棒下宙返り倒立	Basket to Hdst	D	III
6.	前方開脚5/4宙返り腕支持	5/4 Front Strd	D	I
7.	バブサー	Bhavsar	E	III
8.	チッペルト	Tippelt	D	III
9.	ヒーリー	Healy	D	I
10.	前方かかえ込み2回宙返りひねり下り	Double Front 1/2	E	IV

D:6.4
E:8.700
Score:15.100

動画は13:05から。従来構成の演技。正確な実施で演技を進めていく。着地は動くのを我慢するが、堪えきれずに小さく1歩動いてしまう。

5th ARICAN Ferhat (TUR)

1.	ツォラキディス	Front Uprise Makuts	G	II
2.	リチャード	Front Uprise Diamidov	E	II
3.	前振り上がりひねり倒立	Front Uprise 1/2 to Hdst	E	II
4.	シャルロ	Basket to 1 Rail Hdst	E	III
5.	単棒ヒーリー	1 Rail Healy	E	I
6.	棒下宙返りひねり倒立	Basket 1/2 to Hdst	E	III
7.	マクーツ	Makuts	E	I
8.	ヒーリー	Healy	D	I
9.	前振りひねり倒立	Stützkehr to Hdst	C	I
10.	前方かかえ込み2回宙返りひねり下り	Double Front 1/2	E	IV

D:6.9
E:8.200
Score:15.100

動画は16:20から。ツォラキディス、シャルロ、単棒ヒーリーを入れたDスコア6.9のフル構成。棒下ひねり倒立で乱れたほか、前振り上がりひねり倒立やツイストで倒立の調整が入った。終末技はややびっくり着地気味だったが止める。

6th 谷川航 TANIGAWA Wataru (JPN)

1.	後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持	Back Uprise Front Pk to Sup	D	II
2.	ヒーリー	Healy	D	I
3.	前振り上がりひねり倒立	Front Uprise 1/2 to Hdst	E	II
4.	棒下宙返りひねり倒立	Basket 1/2 to Hdst	E	III
5.	棒下宙返り倒立	Basket to Hdst	D	III
6.	モイ	Moy	C	III
7.	バブサー	Bhavsar	E	III
8.	チッペルト	Tippelt	D	III
9.	前方開脚5/4宙返り腕支持	5/4 Front Strd	D	I
10.	前方かかえ込み2回宙返りひねり下り	Double Front 1/2	E	IV

D:6.3
E:7.833
Score:14.133

動画は20:07から。従来構成の演技。前半はやや縮こまった実施になってしまい、棒下ひねり倒立ではバランスを崩してバー上を大きく歩いてしまうという珍しいミスが出る。後半は立て直し、腰は落ち込むものの着地は止める。

7th DAUSER Lukas (GER)

1.	棒下宙返りひねり倒立	Basket 1/2 to Hdst	E	III
2.	棒下宙返り倒立	Basket to Hdst	D	III
	ツォラキディス〈失敗〉	Front Uprise Makuts
3.	リチャード	Front Uprise Diamidov	E	II
4.	前振り上がりひねり倒立	Front Uprise 1/2 to Hdst	E	II
5.	前振り上がり	Front Uprise	A	II
6.	マクーツ	Makuts	E	I
7.	ヒーリー	Healy	D	I
8.	ディアミドフ	Diamidov	C	I
9.	前振りひねり倒立	Stützkehr to Hdst	C	I
10.	前方かかえ込み2回宙返りひねり下り	Double Front 1/2	E	IV

D:6.0
E:7.700
Score:13.700

動画は33:50から。ツォラキディス(G)で大きくバータッチして不認定となってしまう。それ以外にも棒下宙返りひねり倒立での脚割れ、前振り上がり倒立での半歩の歩きなど複数のミスが出る。マクーツ、ヒーリーの実施は良い。着地は大きく1歩後ろに動いてしまう。

8th VERNIAIEV Oleg (UKR)

1.	棒下振り出し腕支持	Drop Cast	A	III
2.	後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持	Back Uprise Front Pk to Sup	D	II
3.	棒下宙返りひねり倒立	Basket 1/2 to Hdst	E	III
4.	シャルロ	Basket to 1 Rail Hdst	E	III
5.	単棒ヒーリー	1 Rail Healy	E	I
6.	マクーツ	Makuts	E	I
7.	チッペルト	Tippelt	D	III
	バブサー〈失敗〉	Bhavsar
8.	ヒーリー〈落下して再試技〉	Healy	D	I
9.	ピータース	Back Toss 1/4 to Hdst	D	I
10.	前方かかえ込み2回宙返りひねり下り	Double Front 1/2	E	IV

D:6.2
E:7.100
Score:13.300

動画は26:18から。正確な演技を続けていたが、バブサー(E)で両足をバーに当ててしまい不認定となる。その影響か、続くヒーリーに入ろうとしたところで、突如バランスを崩して落下。終末技はピタリと止めるが、らしくないミスが出てしまった。

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鄒敬園が圧倒的な強さを見せて金メダル。オリンピック2連覇を達成しました。コフトゥンも高いDスコア、Eスコアを持ち、鄒敬園との直接対決を制したこともあるのですが、今回は0.700という大差が付きました。岡が最終演技者で登場。素晴らしい演技を見せ、強力なスペシャリストたちを抑えて見事銅メダルに輝きました。

前年の世界チャンピオン、ダウザーはミスが出て7位。2016年リオデジャネイロオリンピック金メダルのベルニャイエフは落下が出て8位でした。しかし、薬物反応による資格停止処分を経て30歳（9月で31歳！）でオリンピックに出場し、個人総合8位、2種目で種目別決勝に進出するなど、躍動する姿を見られたのは嬉しい出来事でした。