2024年パリオリンピック:種目別跳馬の演技

2024 Olympics Paris (FRA) EF VT


2024年パリオリンピック:種目別跳馬の演技です。

動画はいつまで見られるか分かりませんが、NHKによりアップされています。こちらから参照してください。

YULO Carlos Edriel (PHI)

DEPenScore
1.リ・セグァン2Hdsp Double Front Pk 1/2II6.09.43315.433
2.ロペスKasamatsu Lay 2/1I5.69.20014.800
Total:15.116

動画は1:46:20から。1本目は大技リ・セグァン2。空中姿勢も良好で、着地も小さく跳ねる程度に収める。2本目はロペス。珍しく着地前に空中姿勢が乱れる。着地も大きく1歩動くが、Eスコアは伸びる。


DAVTYAN Artur (ARM)

DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.69.36614.966
2.ヨー2Hdsp Front Lay 5/2I5.69.36614.966
Total:14.966

動画は2:06:58から。1本目、ドラグレスクは両足小さく1歩。2本目、ヨー2はそれよりは大きめの両足1歩となったが、ともにEスコア9.366という高得点を揃える。


HEPWORTH Harry (GBR)

DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.69.23314.833
2.ヨー2Hdsp Front Lay 5/2I5.69.46615.066
Total:14.949

動画は1:37:30から。1本目はドラグレスク。着地は両足1歩後ろに跳ねる。2本目はヨー2。小さく跳ねる程度に収める。


4th JARMAN Jake (GBR)

DEPenScore
1.ヨネクラKasamatsu Lay 5/2I6.09.2000.115.100
2.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.69.16614.766
Total:14.933

動画は1:41:49から。1本目はDスコア6.0のヨネクラ。片足1歩大きく踏み出しラインオーバーとなる。2本目のドラグレスクはやや高さの足りない跳越になったか。左足で大きく1歩、さらに右足も動いてしまう。


5th BENOVIC Aurel (CRO)

DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.69.40015.000
2.ヨー2Hdsp Front Lay 5/2I5.69.20014.800
Total:14.900

動画は1:58:38から。2023年までDスコア5.2の跳越を跳んでいたが、2024年に入り2本とも難度を上げて、一気にオリンピックのファイナリストにまで登り詰めた。1本目のドラグレスクは小さく跳ねる程度に収める。2本目はヨー2。空中姿勢もおおむね良好で、着地は前に1歩跳ねる。


6th CHEPURNYI Nazar (UKR)

DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.69.23314.833
2.ロペスKasamatsu Lay 2/1I5.69.36614.966
Total:14.899

動画は1:33:14から。1本目はドラグレスク。着地は後ろに両足1歩。2本目はロペス。片足1歩に収める。


7th OLFATI Mahdi (IRI)

DEPenScore
1.屈身メリサニディスYurchenko Double PkIV5.68.8660.314.166
2.ル・ユーフTsukahara Double PkIII5.68.8660.114.366
Total:14.266

動画は2:02:52から。1本目は屈身メリサニディス。着地は大きく後ろにステップ。片足がライン外に出たように見えるが、ペナルティは0.3付いた。2本目はル・ユーフ。着地が低くなり、前に1歩大きく踏み出してこちらもラインオーバーとなる。


8th RADIVILOV Igor (UKR)

DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.69.30014.900
2.ル・ユーフTsukahara Double PkIII5.67.9330.113.433
Total:14.166

動画は1:53:50から。1本目はドラグレスク。わずかに跳ねる程度の見事な跳越を見せるが、2本目のル・ユーフで着地が後ろにかかりそのまま尻もちを突いてしまう。



今サイクルの跳馬を無類の強さで席巻したダフチャン、そのダフチャンと火花散る戦いを繰り広げたジャーマンやチェプルニーを抑えて金メダルを獲ったのはユーロでした。2本目のロペスのEスコア9.200は出過ぎではないかとの声もありますが、少なくとも9.000は出してもいい跳越に見え、金メダルは揺るがないものだったように思います。

どの種目もそうなのですが、跳馬も予選から白熱した試合となりました。予選ではリ・セグァンを跳んだアッシャー・ホン(アメリカ)が9位でリザーブに。決勝でもDスコア5.6の跳越がバシバシ決まり、1位から6位までの差が0.267という息詰まる戦いでした。どの選手がメダルを獲ってもおかしくない見事な勝負を繰り広げたと思います。

この記事へのコメント

  • ユーロのリ・セグァン2の屈伸姿勢を見てしまうと、谷川のそれはドラグレスクと判定されても仕方ないなと思いました。
    ドラグレスクが簡単な技に見えてしまうほど選手全員のレベルが高く、大変おもしろかったです。
    2024年08月15日 21:18
  • Ka.Ki.

    本当に見応えのある決勝でした。

    谷川航選手のリ・セグァン2は、残念ですが、かかえ込みと判定されても仕方がないと私も思いますし、国内でリ・セグァン2と判定し続けてきた側にも問題があると思います。本人は屈身姿勢で跳ぶことにこだわりがあると思いますが、今後は何らかの対応が必要になるでしょう。
    2024年08月15日 22:51