Competition Format of 2024 Olympics
パリオリンピックの開会まであと2週間となりました。同様の記事を例年書いていますが、あらためて今回のオリンピックにおいてどのような競技が行われるのかを簡単にまとめておきたいと思います。
パリオリンピックではフル規格の世界選手権と同様、全ての競技が行われます。競技は予選、団体決勝、個人総合決勝、種目別決勝の順で行われ、予選から個人総合決勝までは男子と女子の日程が交互に進行されます。その後、トランポリン競技を挟み、種目別決勝が行われます。日程は以下のとおりです。
・7月27日(土) | 男子予選 |
・7月28日(日) | 女子予選 |
・7月29日(月) | 男子団体決勝 |
・7月30日(火) | 女子団体決勝 |
・7月31日(水) | 男子個人総合決勝 |
・8月1日(木) | 女子個人総合決勝 |
・8月3日(土) | 男女種目別決勝(男子:ゆか・あん馬、女子:跳馬) |
・8月4日(日) | 男女種目別決勝(男子:つり輪・跳馬、女子:段違い平行棒) |
・8月5日(月) | 男女種目別決勝(男子:平行棒・鉄棒、女子:平均台・ゆか) |
予選 Qualification
● 団体決勝、個人総合決勝、種目別決勝の全ての決勝競技の予選を兼ねる。
● 団体予選は1チーム5人で各種目を4人が演技し、上位3人の得点がチームの得点となる。
⇒5-4-3制といいます。
● 個人総合決勝に出場を希望する選手は予選で6種目全て演技しなくてはならない。
● 跳馬の種目別決勝に出場を希望する選手は2つの跳越を実施しなくてはならず、その平均が種目別予選の得点となる。この場合、団体予選、個人総合予選には1本目の跳越の得点が採用される。
● 全ての出場資格の選手が、全ての種目を演技することができる。
⇒例えば、種目別ワールドカップシリーズ枠のゆかで出場資格を得た選手でも、他の種目を演技することができます。
● 全ての決勝には予選の得点は持ち越されない。
団体決勝 Team Final
● 団体予選の上位8チームが団体決勝に進出。
● 1チーム5人で各種目を3人が演技し、その3人の得点がチームの得点となる。
⇒5-3-3制といいます。予選と異なり1人のミスも許されません。
個人総合決勝 All Around Final
● 個人総合予選の上位24人が個人総合決勝に進出。ただし、1国からは2人までしか出場できない。
種目別決勝 Appratus Final
● 各種目の予選の上位8人が種目別決勝に進出。ただし、1国からは各種目2人までしか出場できない。
● 跳馬の種目別決勝では2つの跳越を実施しなくてはならず、その平均が得点となる。
● 演技順は予選の順位により、事前のドローですでに下表のように決定している。
⇒ゆかの種目別決勝であれば、予選3位の選手が決勝で1番目に演技し、予選5位の選手が最後に演技します。
演技順 Order | ゆか FX | あん馬 PH | つり輪 SR | 跳馬 VT | 平行棒 PB | 鉄棒 HB |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | 6 | 1 | 1 | 6 | 2 |
2 | 7 | 3 | 2 | 2 | 2 | 5 |
3 | 2 | 8 | 6 | 5 | 7 | 6 |
4 | 6 | 1 | 4 | 6 | 8 | 8 |
5 | 8 | 2 | 5 | 4 | 4 | 3 |
6 | 1 | 4 | 3 | 3 | 1 | 1 |
7 | 4 | 5 | 8 | 8 | 5 | 4 |
8 | 5 | 7 | 7 | 7 | 3 | 7 |
団体戦に出場する各チームと選手、また個人資格で出場する選手は以下の記事を参照してください。
・2024年パリオリンピック出場選手
また、体操競技を観るにあたって欠かすことのできないDスコア、Eスコアなど得点の算出方法については以下の記事を参照していただければと思います。
・Dスコアの算出方法
・Eスコアの算出方法
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