萱和磨 - 2024年NHK杯：個人総合の演技

KAYA Kazuma (JPN)
2024 NHK Trophy AA

2024年NHK杯、2位で代表を決めたのは萱和磨です。動画がほとんどありませんが、演技構成を紹介しておきます。

#1 ゆか FX

1.	前方屈身2回宙返り	Double Front Pk	E	II
2.	後方伸身宙返り7/2ひねり	Back Lay 7/2	E	III
3.	前方伸身宙返り2回ひねり	Front Lay 2/1	D	II
4.	～前方伸身宙返り	+ Front Lay	B	II	(CV:0.1)
5.	フェドルチェンコ	Fedorchenko	C	I
6.	開脚座から力十字倒立	Split Press to Japanese Hdst	C	I
7.	後方伸身宙返り2回ひねり	Back Lay 2/1	C	III
8.	後方伸身宙返り5/2ひねり	Back Lay 5/2	D	III
9.	～前方伸身宙返り1回ひねり	+ Front Lay 1/1	C	II
10.	後方伸身宙返り3回ひねり	Back Lay 3/1	D	III

D:5.7
E:8.066
Pen:0.3
Score:13.466

全体的に着地は動く。後方5/2～前方1回では両足ラインオーバーもあった。

#2 あん馬 PH

1.	正交差倒立	Front Scissor to Hdst	D	I
2.	ショーン	Sohn	E	II
3.	Eフロップ	4 Flops	E	II
4.	Dコンバイン	2 Flops + R180	D	II
5.	両把手を越えて横移動	Side Hop Travel 3/3	D	III
6.	ウ・グォニアン	Russian Travel 3/3 720	E	III
7.	ロス	Russian Travel 3/3 360	D	III
8.	マジャール	Magyar	D	III
9.	シバド	Sivado	D	III
10.	一把手上縦向き旋回倒立3/3移動下り	P Loop to Hdst Travel 3/3	D	IV

D:6.3
E:8.300
Score:14.600

安定した旋回を見せ、最後まで危なげなく演技を通す。

#3 つり輪 SR

1.	後ろ振り上がり中水平支持	Back Uprise to Maltese	E	III
2.	中水平支持	Maltese	D	II
3.	ヤマワキ	Yamawaki	C	I
4.	屈身ヤマワキ	Yamawaki Pk	D	I
5.	ホンマ十字懸垂	Whippet to Cross	D	III
6.	アザリアン	Back Roll to Cross	D	II
7.	ほん転逆上がり倒立	Felge to Hdst	C	I
8.	後ろ振り上がり倒立	Back Uprise to Hdst	C	I
9.	後方車輪倒立経過	Back Giant thru Hdst	B	I
10.	後方伸身2回宙返り2回ひねり下り	Double Back Lay 2/1	F	IV

D:5.8
E:8.333
Score:14.133

中技は良好な姿勢でスムーズな実施を見せる。着地は低い姿勢になり、両足1歩動く。

#4 跳馬 VT

			D	E	Pen	Score
ロペス	Kasamatsu Lay 2/1	I	5.6	8.700	0.1	14.200

跳馬はロペス。片足1歩大きく動き、ラインを割ってしまう。

#5 平行棒 PB

#取材班が現場から#体操NHK杯 男子は5種目を終え
いよいよ次が最後の種目

ここまでトップは #岡慎之助 選手
2位 #萱和磨 選手が差を詰めています！

代表が決まる瞬間、ぜひ総合テレビで
NHKプラス👇https://t.co/Sey8oKTHgg

映像は5種目目の平行棒を終えた
萱選手の渾身のガッツポーズ！！ pic.twitter.com/zzNX0t2mZk

— NHKスポーツ (@nhk_sports) May 19, 2024

1.	後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持	Back Uprise Front Pk to Sup	D	II
2.	マクーツ	Makuts	E	I
3.	ヒーリー	Healy	D	I
4.	棒下宙返りひねり倒立	Basket 1/2 to Hdst	E	III
5.	棒下宙返り倒立	Basket to Hdst	D	III
6.	後方車輪倒立	Back Giant to Hdst	C	III
7.	前方開脚5/4宙返り腕支持	5/4 Front Strd	D	I
8.	バブサー	Bhavsar	E	III
9.	チッペルト	Tippelt	D	III
10.	前方かかえ込み2回宙返りひねり下り	Double Front 1/2	E	IV

D:6.3
E:8.166
Score:14.466

動画が一部しかない。着地がわずかにずれる程度でまとまった演技という印象だったが、Eスコアがあまり伸びなかった。

#6 鉄棒 HB

1.	コールマン	Kolman	E	II
2.	伸身トカチェフ	Tkatchev Lay	D	II
3.	トカチェフ	Tkatchev	C	II
4.	アドラー1回ひねり逆手	Jam 1/1 to UG	E	III
5.	アドラーひねり	Jam 1/2	D	III
6.	後方浮腰回転後ろ振り出し順手背面懸垂	Stoop in to Back Toss	C	III
7.	順手背面車輪	Czech Giant	D	I
8.	シュタイネマン	Steineman	B	III
9.	閉脚シュタルダー	Stalder Pk	C	III
10.	後方伸身2回宙返り2回ひねり下り	Double Back Lay 2/1	E	IV

D:5.8
E:8.266
Score:14.066

鉄棒も危なげない演技を見せる。順手背面車輪をケステ(C)で抜いているように見えるが、直ちに閉脚シュタルダーを実施しているので、抜き技はシュタイネマン扱いとなるようだ。着地は小さく1歩に留める。

Total Score:84.931 (Total D:35.5)
Combined Total:341.426
Rank:2nd

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全日本とNHK杯の4試合で大きなミスのない6種目を見せ、岡に次ぐ2番手を常にキープ。最後は猛追の土井陵輔に0.766差まで詰め寄られましたが、逃げ切ってパリオリンピック代表の座を手にしました。

全日本では85点台を揃えましたが、NHK杯では2日間とも84点台。小さなミスが散見され、以前と比べると「失敗しない男」の凄みは薄れている気もしますが、団体戦では絶対に萱の安定感が必要になってきます。頼れる選手が無事に代表に入ってくれました。