2024年ヨーロッパ選手権:種目別ゆかの演技

2024 Europeans Rimini (ITA) EF FX


2024年のヨーロッパ選手権はイタリアのリミニで開催されました。今週はヨーロッパ選手権・リミニ大会:種目別決勝の演技を見ていきたいと思います。まずはゆかです。

WHITEHOUSE Luke (GBR)


1.リューキンTriple BackHIII
2.前方伸身宙返り2回ひねりFront Lay 2/1DII
3.~前方かかえ込み2回宙返り+ Double FrontDII(CV:0.2)
4.前方屈身2回宙返りDouble Front PkEII
5.後方伸身宙返り2回ひねりBack Lay 2/1CIII
6.開脚座から力十字倒立Split Press to Japanese HdstCI
7.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねりDouble Back 2/1EIII
8.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
9.~前方伸身宙返り+ Front LayBII(CV:0.1)
10.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII

D:6.5
E:8.366
Score:14.866

前週のワールドカップ・ドーハ大会と同じ構成。ドーハでは乱れた着地があったが、今回はいずれも小さな動き程度に留めて演技をまとめる。


DOLGOPYAT Artem (ISR)


1.後方伸身2回宙返り2回ひねりDouble Back Lay 2/1FIII
2.前方伸身宙返り1回ひねりFront Lay 1/1CII
3.~前方屈身2回宙返り+ Double Front PkEII(CV:0.1)
4.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
5.~前方かかえ込み2回宙返り+ Double FrontDII(CV:0.2)
6.前方伸身宙返り2回ひねりFront Lay 2/1DII
7.~前方伸身宙返り+ Front LayBII(CV:0.1)
8.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねりDouble Back 2/1EIII
9.フェドルチェンコFedorchenkoCI
10.後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返りひねりArabian Double 1/2DIII

D:6.4
E:8.533
Pen:0.1
Score:14.833

ワールドカップ・コトブス大会と同じ構成。伸身新月面や新月面の着地は止めるが、後方5/2~前方ダブルで大きく踏み出しラインを割ってしまう。終末技は着地をピタリと止める。


MESZAROS Krisztofer (HUN)


1.前方伸身宙返り1回ひねりFront Lay 1/1CII
2.~前方屈身2回宙返り+ Double Front PkEII(CV:0.1)
3.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
4.~前方かかえ込み2回宙返り+ Double FrontDII(CV:0.2)
5.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねりDouble Back 2/1EIII
6.フェドルチェンコFedorchenkoCI
7.後方伸身宙返り3/2ひねりBack Lay 3/2CIII
8.~前方伸身宙返り2回ひねり+ Front Lay 2/1DII
9.前方伸身宙返り5/2ひねりFront Lay 5/2EII
10.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII

D:6.3
E:8.300
Score:14.600

ワールドチャレンジカップ・オシエク大会で披露した新構成。新たに前方1回~前方屈身ダブルを取り入れ、定番の前方伸身につなげる連続は入れていない。着地は全体的に動くが、大崩れとまでは言えず、まとめた印象。フェドルチェンコの前の前とび1回ひねり正面支持臥が良い。


4th BAIGORRI Unai (ESP)


1.前方伸身宙返り5/2ひねりFront Lay 5/2EII
2.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
3.~前方伸身宙返り+ Front LayBII(CV:0.1)
4.~前方伸身宙返り1回ひねり+ Front Lay 1/1CII
5.後方伸身宙返り3/2ひねりBack Lay 3/2CIII
6.~前方伸身宙返り2回ひねり+ Front Lay 2/1DII
7.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII
8.シュピンデル・ゴゴラーゼ1/1 Spindle to GogoladzeDI
9.ゴゴラーゼGogoladzeCI
10.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねりDouble Back 2/1EIII

D:5.8
E:8.433
Score:14.233

サイドラインでの前方5/2や後方3回、後方5/2~前方伸身~前方1回の3連続、終末技は新月面と非常にユニークな構成。コレオグラフィも躍動感があり良い。実施も全体的にまとめる。


5th SALADINO Leo (FRA)


1.リ・ジョンソンDouble Back 3/1GIII
2.前方伸身宙返り1回ひねりFront Lay 1/1CII
3.~前方かかえ込み2回宙返り+ Double FrontDII(CV:0.1)
4.フェドルチェンコFedorchenkoCI
5.脚上挙支持V-SitBI
6.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねりDouble Back 2/1EIII
7.後方伸身宙返り2回ひねりBack Lay 2/1CIII
8.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
9.~前方伸身宙返り+ Front LayBII(CV:0.1)
10.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII

D:5.9
E:8.166
Score:14.066

リ・ジョンソンから入る。全体的に着地はまとめたきた印象だが、伸身宙返りの姿勢が気になった。


6th JARMAN Jake (GBR)


1.シライ3Double Back Lay 3/1HIII
2.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
3.~前方伸身宙返り+ Front LayBII(CV:0.1)
4.リ・ジョンソンDouble Back 3/1GIII
5.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII
6.フェドルチェンコFedorchenkoCI
7.開脚座SplitAI
8.前方伸身宙返り1回ひねりFront Lay 1/1CII
9.~前方伸身宙返り5/2ひねり+ Front Lay 5/2EII
10.後方伸身宙返り7/2ひねりBack Lay 7/2EIII

D:6.3
E:8.066
Pen:0.4
Score:13.966

シライ3(後方伸身2回宙返り3回ひねり)から入るが、着地で大きく後ずさりし、両足ラインオーバーとなってしまう。その後も全体的に着地が動く。


7th MIR Nicolau (ESP)


1.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねりDouble Back 2/1EIII
2.前方伸身宙返り2回ひねりFront Lay 2/1DII
3.~前方伸身宙返り1回ひねり+ Front Lay 1/1CII
4.後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返りひねりArabian Double 1/2DIII
5.フェドルチェンコFedorchenkoCI
6.開脚座から伸腕屈身力倒立Split Press to HdstBI
7.後方伸身宙返り2回ひねりBack Lay 2/1CIII
8.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
9.~前方伸身宙返り+ Front LayBII(CV:0.1)
10.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII

D:5.5
E:8.266
Pen:0.1
Score:13.666

最初の新月面と2本目の前方2回~前方1回、ともに着地が動きラインオーバーしているように見えるが、どちらかは判定されなかった模様。中盤以降は演技をまとめる。


8th ZONA Jim (FRA)


1.前方伸身宙返り2回ひねりFront Lay 2/1DII
2.~前方伸身宙返り+ Front LayBII(CV:0.1)
3.前方かかえ込み2回宙返りDouble FrontDII
4.ゴゴラーゼGogoladzeCI
5.シュピンデル・ゴゴラーゼ1/1 Spindle to GogoladzeDI
6.開脚座SplitAI
開脚座から力十字倒立〈失敗〉Split Press to Japanese Hdst
7.後方伸身宙返りBack LayBIII
8.後方伸身宙返り3/2ひねりBack Lay 3/2CIII
9.~前方伸身宙返り1回ひねり+ Front Lay 1/1CII
10.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII

D:5.1
E:7.833
Score:12.933

ゴゴラーゼの後、力十字倒立に行こうとするが、静止することができなかった。終末技も前に大きく1歩踏み出してしまう。



ホワイトハウスがヨーロッパ選手権2連覇。良好な実施を見せました。2位は0.033差でドルゴピャット。あの着地が止まっていれば、あのラインオーバーがなければという本当にわずかな差でした。1位、2位は2023年と同じ顔触れになりました。

ゆか得意のジャーマンはもっと上に行ける選手だと思うのですが、今回は6位と奮いませんでした。予選ではケビン・ペネフ(ブルガリア)やアウレル・ベノビッチ(クロアチア)が敗退しています。

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