2025年版採点規則における主な変更点(鉄棒)

2025-2028 Code of Points (HB)


2025年版採点規則における主な変更点(鉄棒)です。

これまでにNewsletterや『男子体操競技情報』ですでに通達されている内容や新技については記載しませんので注意してください。なお「⇒」以降は私のコメント(戯言)です。

解釈に間違いがあるかもしれません。競技関係者の方は原本を直接確認するか、日本体操協会の公式な情報をお待ちください。

一般条項 General
ゆか FX
あん馬 PH
つり輪 SR
跳馬 VT
平行棒 PB
鉄棒 HB


鉄棒 HB

● 倒立を経過する技の角度逸脱は、以下の表に従って減点される。(p.128)

角度逸脱アドラー、シュタルダー、
エンドー、倒立ひねりなど
ひねって片大逆手や大逆手、
クースト、とび車輪など
0°~15°減点なし減点なし
>15°~30°0.1
>30°~60°0.30.1
>60°~90°0.5 0.3
>90°0.5(不認定)0.5(不認定)

20240504_01.png

⇒角度減点がまた変わり、大逆手などは少し緩くなります。選手も審判も大変です。

● 技のグループ:変更なし(p.129)

● 組合せ加点について(p.129)

 手放し技手放し技
・C難度+D難度以上=0.1(逆も可)
・D難度+D難度=0.1
・D難度以上+E難度以上=0.2(逆も可)

グループI or IIIの技手放し技
・D難度以上+D難度=0.1(逆も可)
・D難度以上+E難度以上=0.2(逆も可)

・組合せ加点は、全ての技がカウントされる8技に入っている必要がある。

⇒組合せ加点もまた変わります。選手も審判も大変です。

● トカチェフ系(ピアッティを含む)、コバチ系、ギンガー系、イエーガー系、マルケロフ系、バーを越えながら前方2回宙返り系の手放し技はそれぞれ2回まで。少なくとも2つの手放し技が連続で実施された場合は、5つ目の手放し技の実施が認められる。(p.130)
⇒同一グループは4技までですが、唯一の例外のようです。

● チェコ車輪後の実施について、シュタイネマンから後方浮腰回転両足抜き支持~シュタルダーにおいて角度逸脱の減点はないが、価値が与えられない。(p.130)
⇒抜きの後のシュタルダー(B)は難度が認められなくなるようです。

● 減点(p.131)
・技が意図する方向に続かない:中欠点(不認定)
⇒補足説明に明記されてたためこれまでもこのように運用されていましたが、減点項目に明記されていなかったということだと思われます。

● 難度表(pp.132-148)

グループI
・大順手車輪→削除

グループII
・ヤマワキ1回ひねり(ウェルストロム)(F→G)
・伸身トカチェフ1回ひねり(リューキン)(F→G)
・伸身ピアッティ1回ひねり(スアレス)(G→H)
・前方屈身宙返り懸垂(C→D)
⇒開脚orかかえ込みのイエーガーとは別枠になりました。
・前方伸身宙返り懸垂(バラバノフ)(D→E)
・前方伸身宙返り1回ひねり懸垂(ヴィンクラー) or 大逆手後ろ振り、前方伸身宙返り1回ひねり懸垂(ポゴレロフ)(F→G)
・前方伸身宙返り2回ひねり懸垂(G→H)
・前方屈身(伸身)宙返りひねり懸垂(ギンガー) or 順手背面懸垂前振り、後方屈身宙返りひねり懸垂(サプロネンコ)(C→D)
・ギンガー1回ひねり(デフ)(F→G)
・バーを越えながら前方かかえ込み(開脚)2回宙返り懸垂(ゲイロード)(D→E)
・ゲイロードひねり(ペガン)(F→G)
・ゲイロード1回ひねり(コウディノフ)(G→H)
・屈身ゲイロード(E→F)
・屈身ペガン(マラス)(G→H)
⇒多くの技が格上げになります。手放し技は1回ひねれば何でもG難度以上です。

グループIV
バーを越えながら前方伸身2回宙返りひねり下り(ロースリスバーガー)(D)
・バーを越えながら前方かかえ込み2回宙返り3/2ひねり下り(ロースリスバーガー)
・前方伸身2回宙返り(ひねり)下り→削除
⇒2つの技にジョン・ロースリスバーガー(アメリカ)の名前が付きました。難度表ではどちらもロースリスバーガーですが、USA Gymnasticsによれば伸身の技がロースリスバーガー2だそうです。なお、この技のあおりを食らって前方伸身2回宙返り(ひねり)下りが消えてしまいました。



組合せ加点の変更、大逆手などになる技の角度減点の緩和でまたいろいろな技の連続が見られるようになるでしょうか。

この記事へのコメント

  • 名無し

    ジョン・ロースリスバーガー
    鉄棒のを初めて見ました。平行棒と合わせて変態降りの名手ですな。
    2024年05月05日 07:01
  • Ka.Ki.

    中技でも、平行棒の後方け上がり倒立などいろいろ珍しい技を見せてくれる選手でした。
    2024年05月05日 19:38