2025-2028 Code of Points (SR)
2024年7月に、2025年版採点規則が修正版にアップデートされています。修正箇所はこちらの記事を参照してください。
2025年版採点規則における主な変更点（つり輪）です。
これまでにNewsletterや『男子体操競技情報』ですでに通達されている内容や新技については記載しませんので注意してください。なお「⇒」以降は私のコメント（戯言）です。
解釈に間違いがあるかもしれません。競技関係者の方は原本を直接確認するか、日本体操協会の公式な情報をお待ちください。
一般条項 General
ゆか FX
あん馬 PH
つり輪 SR
跳馬 VT
平行棒 PB
鉄棒 HB
つり輪 SR
● 力技に持ち込む際の振動や引き上げは、肩は身体の位置が静止する最終姿勢の位置よりも5°を超えて上がってはならない。(p.74)
● 構成上の欠点(0.3)となる例に「ホンマ支持から後ろ振りで逆懸垂」を追加。(p.74)
● 技のグループ：変更なし(p.74)
● グチョギー系の技は最大2回まで認められる。→削除(p.75)
⇒屈身グチョギーと伸身グチョギーが同一枠になり、難度表にあるグチョギー系の技が2技になっため、削除されました。
● ヤマワキや屈身ヤマワキから直接振動倒立技を実施した場合は、ヤマワキや屈身ヤマワキは一段階格上げとなる。振動倒立技はカウントされる8技に含まれていなければならない。(p.75)
ex.
・屈身ヤマワキ+後ろ振り倒立→D+C
・ヤマワキ+屈身ヤマワキ+後ろ振り倒立→B+D+C
⇒今回のルール改訂でヤマワキ、屈身ヤマワキは格下げになりますが、振動倒立まで連続した場合はこれまでと同じ難度になります。
● 振動や引き上げからの力静止技において、最終静止姿勢よりも肩や身体の位置が5°を超えて上がってはならない。(p.75)
● 明確な身体の動きが求められる引き上げ技の例に「中水平支持から押し上げ上水平支持」を追加。(p.76)
● 難度表(pp.77-93)
グループI
・後方屈身2回宙返り懸垂 と 後方伸身2回宙返り懸垂（オニール）(E→D) が同一枠
・前方かかえ込み2回宙返り懸垂（ヤマワキ）（C→B）
・前方屈身2回宙返り懸垂（ジョナサン） or 前方伸身2回宙返り懸垂(D→C)
・後ろ振り上がり開脚前挙支持（2秒）→削除
⇒後ろ振り上がり支持(A)と開脚前挙支持(A)の2技に分割して判定されることになります。
グループII
・十字倒立（2秒）（C→D）
・十字倒立から押し上げ倒立（2秒）→削除
・十字懸垂（2秒） or 脚前挙十字懸垂（2秒）（B→C） と 脚上挙十字懸垂（2秒） が同一枠
・ゆっくりと前方伸身支持回転伸腕伸身力倒立（2秒）→削除
・ゆっくりと前方伸腕伸身支持回転十字倒立（2秒）→削除
・懸垂から伸腕で引き上げ上向き中水平支持（2秒）（タロック2）（F→G）
・脚前挙十字懸垂から伸腕屈身力十字倒立（2秒）（D→E）
・十字懸垂から伸腕伸身力十字倒立（2秒）（E→F）
・上水平支持から伸腕伸身力十字倒立（2秒）→削除
・中水平支持から伸腕伸身力十字倒立（2秒）（E→F）
・十字倒立からゆっくり下ろして逆懸垂経過伸腕伸身逆上がり十字懸垂（2秒）（ボロビオフ） と 十字倒立からゆっくり下ろして逆懸垂経過伸腕伸身逆上がり脚上挙十字懸垂（2秒）（ツォウ）（E→D） が同一枠
・ゆっくりと後方伸腕伸身逆上がり中水平支持経過力倒立（2秒）（アイ・サイード）→削除
・背面水平懸垂経過引き上げ十字倒立（2秒）（カルモナ）（F→G）
・懸垂から伸腕伸身中水平支持（2秒）（バランディン）（E→F）
・懸垂から伸腕伸身十字倒立（2秒）（バランディン2）（F→G）
グループIII
・後ろ振り上がり脚上挙十字懸垂（2秒）（カトウ）→削除
・ほん転逆上がり、脚を腕の上に乗せた開脚前挙支持（2秒）（デルチェフ）（グループI→III）
グループIV
・後方屈身3回宙返り下り（ウィッテンバーグ）（H→I）
・後方かかえ込み2回宙返り1/2（1回）ひねり下り と 後方かかえ込み2回宙返り3/2ひねり（D→C） が同一枠
2022年のルール改訂ではグループIIIの十字倒立が格上げになりましたが、今回の改訂でグループIIの十字倒立も軒並み格上げになっています。ヤマワキ系の格下げ、振動倒立まで連続した場合の格上げはどのような影響が出るでしょうか。
この記事へのコメント
ナダル
Ka.Ki.