ALVAREZ Joaquim (CHI)
2024 Apparatus World Cup Cairo (EGY) QF PB
2024年種目別ワールドカップ・カイロ大会、予選からホアキン・アルバレス(チリ)の平行棒の演技です。
終末技で新技が実施されています。棒端懸垂前振り後方伸身2回宙返り下り、確かに瞬時ではありますが伸身の局面が見られます。平行棒において伸身2回宙返りの終末技はこれまで存在せず、評価の難しいところではありますが、Dスコアから逆算するとE難度で判定されたようです。
D難度の棒端屈身ダブル下りより一段階高い難度で、棒端月面下りと同じ難度ということになります。ゆかの月面と伸身ダブルが同じD難度、つり輪や鉄棒の月面下りと伸身ダブル下りが同じC難度ですから妥当なところかも知れません。
演技自体は基本的な技のみで構成され、終末技を含めても6技しかなく4.0のペナルティ(ND)が付いています。予選は最下位の52位。新技を発表するためだけの演技と言ってよさそうですが、グループは全て満たされており、要求グループ点は満額の2.0を確保しています。
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— MAG Gymnastic (@jackmcpheebr) February 19, 2024
video by @elevien.app pic.twitter.com/GVH0vyl7Q3
1. | け上がり支持 | Kip | A | III |
---|---|---|---|---|
2. | 脚前挙支持 | L-Sit | A | I |
3. | 伸腕屈身力倒立 | Pike Press to Hdst | B | I |
4. | 前振り上がり | Front Uprise | A | II |
5. | 後ろ振り倒立 | Back Swing to Hdst | A | I |
6. | 棒端懸垂前振り後方伸身2回宙返り下り | Double Back Lay from End | E? | IV |
D:3.1
E:9.333
Pen:4.0
Score:8.433
この記事へのコメント
あき
七面鳥
・鉄棒の下り技の練習ですと言われたら信じます
・Eスコア7分も引ける審判すごい!
Ka.Ki.
伸身姿勢は一瞬ですし、微妙ですよね。演技自体は全てのグループ要求を満たしてますし、認めざるを得ないレベルかなとは思います。
ガウチョ
屈身ベーレを1回転目から屈身に出来る選手が皆無なようなもので、平行棒の特性上しょうがないかなという感じです。個人的にはナイスチャレンジと思いました。
しかしそれは技だけに注目した感想で、構成は大問題だと思います。
公式の国際大会でエキシビションじゃないんだから、これはやっぱりダメですよ。
せめて10点満点時代でいう3C3B4A+特別要求くらいは揃えてほしいです。
Ka.Ki.
ただ、感覚としては違和感があるのも理解できます。今後、新技の命名に関するルールが変更されるきっかけになる可能性はありますね。10技実施した演技に限られるだとか、(跳馬や終末技との整合性を確保する意味で)失敗した新技のやり直しは認められないだとか。