ホアキン・アルバレス - 2024年ワールドカップ・カイロ大会:平行棒の演技

ALVAREZ Joaquim (CHI)
2024 Apparatus World Cup Cairo (EGY) QF PB


2024年種目別ワールドカップ・カイロ大会、予選からホアキン・アルバレス(チリ)の平行棒の演技です。

終末技で新技が実施されています。棒端懸垂前振り後方伸身2回宙返り下り、確かに瞬時ではありますが伸身の局面が見られます。平行棒において伸身2回宙返りの終末技はこれまで存在せず、評価の難しいところではありますが、Dスコアから逆算するとE難度で判定されたようです。

D難度の棒端屈身ダブル下りより一段階高い難度で、棒端月面下りと同じ難度ということになります。ゆかの月面と伸身ダブルが同じD難度、つり輪や鉄棒の月面下りと伸身ダブル下りが同じC難度ですから妥当なところかも知れません。

演技自体は基本的な技のみで構成され、終末技を含めても6技しかなく4.0のペナルティ(ND)が付いています。予選は最下位の52位。新技を発表するためだけの演技と言ってよさそうですが、グループは全て満たされており、要求グループ点は満額の2.0を確保しています。


1.け上がり支持KipAIII
2.脚前挙支持L-SitAI
3.伸腕屈身力倒立Pike Press to HdstBI
4.前振り上がりFront UpriseAII
5.後ろ振り倒立Back Swing to HdstAI
6.棒端懸垂前振り後方伸身2回宙返り下りDouble Back Lay from EndE?IV

D:3.1
E:9.333
Pen:4.0
Score:8.433

この記事へのコメント

  • あき

    び、微妙ですね。屈伸+伸身に見えます。伸身姿勢は、しっかりスワン型を見せた欲しいところ。また、この方法で審議認定がされたら荒技ですね。
    2024年03月20日 09:27
  • 七面鳥

    ・車輪やらないのは手の位置がずれるから?
    ・鉄棒の下り技の練習ですと言われたら信じます
    ・Eスコア7分も引ける審判すごい!
    2024年03月20日 11:13
  • Ka.Ki.

    >あきさん

    伸身姿勢は一瞬ですし、微妙ですよね。演技自体は全てのグループ要求を満たしてますし、認めざるを得ないレベルかなとは思います。
    2024年03月20日 21:28
  • ガウチョ

    往年の五十嵐選手の鉄棒の降りのような捌きですね。
    屈身ベーレを1回転目から屈身に出来る選手が皆無なようなもので、平行棒の特性上しょうがないかなという感じです。個人的にはナイスチャレンジと思いました。
    しかしそれは技だけに注目した感想で、構成は大問題だと思います。
    公式の国際大会でエキシビションじゃないんだから、これはやっぱりダメですよ。
    せめて10点満点時代でいう3C3B4A+特別要求くらいは揃えてほしいです。
    2024年03月21日 22:27
  • Ka.Ki.

    今は3C3B4Aといった難度要求も、特別要求もありませんからね。この演技は現在のルール上は何の問題もない演技であり、さらには要求グループも全て満たしているまっとうな演技です。

    ただ、感覚としては違和感があるのも理解できます。今後、新技の命名に関するルールが変更されるきっかけになる可能性はありますね。10技実施した演技に限られるだとか、(跳馬や終末技との整合性を確保する意味で)失敗した新技のやり直しは認められないだとか。
    2024年03月22日 21:21