2024年ワールドカップ・バクー大会:種目別鉄棒の演技

2024 Apparatus World Cup Baku (AZE) EF HB


2024年種目別ワールドカップ・バクー大会(AGFトロフィー):鉄棒の演技です。

TVOROGAL Robert (LTU)


1.ツォウ・リミンZou LiminCI
2.アドラー1回ひねり逆手Jam 1/1 to UGEIII
3.アドラーひねりJam 1/2DIII
4.~伸身トカチェフ+ Tkatchev LayDII(CV:0.1)
5.後方浮腰回転後ろ振り出し順手背面懸垂Stoop in to Back TossCIII
6.順手背面車輪Czech GiantDI
7.シュタイネマンSteinemanBIII
8.シュタルダーStalderBIII
9.トカチェフTkatchevCII
10.後方伸身2回宙返り1回ひねり下りDouble Back Lay 1/1DIV

D:5.5
E:8.833
Score:14.333

後半、トカチェフから屈身トカチェフ(C)の連続は行わず。Dスコア5.5は決勝進出者の中ではかなり低い構成だが、持ち前の実施で高いEスコアをたたき出す。


MARIANO Arthur (BRA)


1.アドラー1回ひねり片逆手Jam 1/1 to MGDIII
2.アドラーひねりJam 1/2DIII
3.~伸身トカチェフ+ Tkatchev LayDII(CV:0.1)
4.トカチェフTkatchevCII
5.~屈身トカチェフ+ Tkatchev PkCII(CV:0.1)
6.ヴィンクラーWinklerFII
7.ヤマワキYamawakiCII
8.後方とび車輪1回ひねりHop 1/1CI
9.シュタルダーStalderBIII
10.後方伸身2回宙返り1回ひねり下りDouble Back Lay 1/1DIV

D:5.8
E:8.533
Score:14.333

コトブス大会とよく似た構成だが、アドラーひねりからトカチェフの連続の組み方が変わっている。終末技も伸身新月面(E)から伸身月面に変わっており、Dスコアは0.1下がっている。着地は止める。


BARAJAS Angel (COL)


1.カッシーナCassinaGII
2.コバチKovacsDII
3.~コールマン+ KolmanEII(CV:0.2)
4.リバルコRybalkoDI
5.アドラー1回ひねり逆手Jam 1/1 to UGEIII
6.アドラーひねりJam 1/2DIII
7.~ピアッティ+ PiattiDII(CV:0.1)
8.~トカチェフ+ TkatchevCII(CV:0.1)
9.閉脚シュタルダーStalder PkCIII
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:6.8
E:7.533
Score:14.333

カイロ大会、コトブス大会の予選で見せていた世界最高Dスコア6.8の構成をついに決勝でも披露。実施には粗削りなところがあり、手のずらしも目立つ。着地もびっくり着地でEスコアはあまり伸びなかった。


4th GEORGIOU Ilias (CYP)


1.閉脚エンドーEndo PkCIII
2.アドラーひねりJam 1/2DIII
3.カッシーナCassinaGII
4.コールマンKolmanEII
5.トカチェフTkatchevCII
6.~屈身トカチェフ+ Tkatchev PkCII(CV:0.1)
7.伸身トカチェフTkatchev LayDII
8.アドラーJamCIII
9.大逆手車輪Giant ElBI
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:6.0
E:8.300
Score:14.300

手放し技は確実な実施を見せる。着地は大きく1歩踏み出す。


5th 唐嘉鴻 TANG Chia-Hung (TPE)


1.ツォウ・リミンZou LiminCI
2.カッシーナCassinaGII
3.アドラー1回ひねり片逆手Jam 1/1 to MGDIII
4.~ウェルストロム+ WalstromFII(CV:0.2)
5.エンドーEndoBIII
6.アドラーひねりJam 1/2DIII
7.伸身トカチェフTkatchev LayDII
8.屈身トカチェフTkatchev PkCII
9.~トカチェフ+ TkatchevCII(CV:0.1)
10.後方伸身2回宙返り1回ひねり下りDouble Back Lay 1/1DIV

D:6.3
E:7.900
Score:14.200

カッシーナがバーに近付き肘が曲がる。優勝したカイロ大会で見せたフル構成を狙うが、アドラーひねりから伸身トカチェフには連続できなかった。着地は止める。


6th 肖若騰 XIAO Ruoteng (CHN)


1.アドラー1回ひねり逆手Jam 1/1 to UGEIII
2.アドラーひねりJam 1/2DIII
3.~伸身トカチェフ+ Tkatchev LayDII(CV:0.1)
4.トカチェフTkatchevCII
5.~屈身トカチェフ+ Tkatchev PkCII(CV:0.1)
6.後方浮腰回転後ろ振り出し順手背面懸垂Stoop in to Back TossCIII
7.順手背面車輪Czech GiantDI
8.ケステKosteCIII
9.後方とび車輪1回ひねりHop 1/1CI
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:5.9
E:7.933
Score:13.833

アドラーひねり系の倒立の収め、ホップターンの歪みなど減点箇所が散見される。着地も大きく1歩動いてしまった。


7th MACCHINI Carlo (ITA)


1.ペガンPeganFII
2.屈身コバチKovacs PkEII
3.コールマンKolmanEII
4.シュタルダーStalderBIII
5.閉脚シュタルダーStalder PkCIII
6.ツォウ・リミンZou LiminCI
7.アドラー1回ひねり逆手Jam 1/1 to UGEIII
8.アドラーひねりJam 1/2DIII
9.後方とび車輪1回ひねりHop 1/1CI
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:6.1
E:7.333
Score:13.433

シュタルダーとび3/2ひねり片大逆手(D)を閉脚シュタルダーに替えているが、終末技をE難度にしてDスコアを確保している。ペガン、屈身コバチ、コールマンと手放し技を決めるが、肘の曲がりや脚の開きなど実施の荒さが目立った。後半の倒立の決めでも減点が免れ得ない。着地は止める。


8th ELMARAGHY Ahmed (EGY)


1.後ろ振り上がり倒立Back UpriseAI
カッシーナ〈落下〉Cassina
コールマン〈落下〉Kolman
2.アドラーひねりJam 1/2DIII
3.伸身トカチェフTkatchev LayDII
4.トカチェフTkatchevCII
5.~屈身トカチェフ+ Tkatchev PkCII(CV:0.1)
6.閉脚シュタルダーStalder PkCIII
7.アドラーJamCIII
8.大逆手車輪Giant ElBI
9.逆手背面車輪Russian GiantCI
10.後方伸身2回宙返り1回ひねり下りDouble Back Lay 1/1DIV

D:5.1
E:6.066
Score:11.166

カッシーナ(G)を掴んだかに見えたが振り上がれずに落下。やり直しの演技でコールマン(E)でも落下してしまう。



上位3人が同じ決定点で並びました。Eスコア優先のタイブレイクでトヴォロガルが優勝。ワールドカップシリーズの鉄棒は目まぐるしく順位が入れ替わっている印象です。

マリオス・ジョルジオウ(キプロス)やミラド・カリミ(カザフスタン)がリザーブに回っています。日本勢は松見一希が予選36位と奮いませんでした。

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