2024年に入り平行棒の記事ばかり書いていますが今回も本家本元、平行棒のウルジカ(前方宙返り1回ひねり腕支持)です。
ウルジカ(E) Urzica

発表者はあん馬のスペシャリストとしておなじみのマリウス・ウルジカ(ルーマニア)。発表年ははっきりとしませんが、動画では1994年の実施が確認できました。今見てもかなり映える演技ですが、当時としてもかなり個性的でした。ウルジカはヒーリーからの後ろ振りで行っています。その後にはこれもレア技のツミロビッチ(後方棒上宙返りひねり腕支持)が入っています。
支持後ろ振りから空中で1回ひねって腕支持後ろ振りに受けるとてもかっこいい技ですが、今日見かけることはまずありません。発表時はD難度、2006年のルール改訂でE難度に格上げになりましたが、相変わらず全く見られない技です。平行棒の狭い棒間で1回ひねることの難しさ、腕支持後ろ振りで受けた後の処理の難しさなどが、この技が敬遠されている理由と思われます。
腕支持後ろ振りからのカットなどもいかにも平行棒らしい動きで個人的には大好きです。この技をまた実施してくれる選手が出てくることを待ち望んでいます。
この記事へのコメント
わん
ただ他の技と一線を画す見ごたえのある技かつ難度もそれなりに高いので、現代の演技に組み込まれる姿を見たいものです。
かみん
凛
Sharipovの96年アトランタの平行棒も流れ、内容共に大好きな演技構成です。
https://m.youtube.com/watch?v=cNi9-99m254&t=51s&pp=ygUQMTk5NiBzaGFyaXBvdiBwYg%3D%3D
Ka.Ki.
>かみんさん
ウルジカ選手は本当にしれっと実施していますが、決して簡単な技ではないですよね。とてもかっこいい技ですが、今日全く見られないのはすごく惜しいです。
Ka.Ki.
シャリポフは独特の棒端入りから始まって、前方系の息つく間もない連続が本当に素晴らしいです。アトランタの平行棒はシェルボや黄力平など見どころが多いですよね。個人的にはリンチの車輪ディアミドフが大好物です。