2023年世界選手権:種目別跳馬の演技

2023 Worlds Antwerp (BEL) EF VT


2023年世界選手権・アントワープ大会:種目別跳馬の演技です。

JARMAN Jake (GBR)


DEPenScore
1.ヨネクラKasamatsu Lay 5/2I6.09.40015.400
2.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.69.10014.700
Total:15.050

1本目、ヨネクラを両足1歩軽く跳ねる程度に収める。個人総合ではピタリと止めており、ヨネクラを完全に自分のものにしている印象。2本目のドラグレスクは後ろに大きく1歩踏み出すが、平均点を15点台に乗せる。


YOUNG Khoi (USA)


DEPenScore
1.ヨー2Hdsp Front Lay 5/2I5.69.43315.033
2.ロンダートひねり前転とび前方伸身宙返り2回ひねりRO 1/2 Hdsp Front Lay 2/1IV5.49.26614.666
Total:14.849

1本目、ヨー2は空中姿勢はやや乱れているが、着地を高い姿勢でピタリと止める。2本目はリ・シャオペンよりひねりが半分少ない技。やや歪んだ跳越になったが、こちらも着地を止める。


CHEPURNYI Nazar (UKR)


DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.69.23314.833
2.ロペスKasamatsu Lay 2/1I5.69.2000.114.700
Total:14.766

1本目はドラグレスク。足がずれた着地になったが、ほぼ止めてきた。2本目のロペスは着地が大きく1歩動いて、ラインを割ってしまう。


4th RADIVILOV Igor (UKR)


DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.69.30014.900
2.ル・ユーフTsukahara Double PkIII5.69.00014.600
Total:14.750

1本目、ドラグレスクを軽く跳ねる程度に収める。2本目、ル・ユーフは後ろに大きく1歩動く。


5th JUDA Paul (USA)


DEPenScore
1.屈身メリサニディスYurchenko Double PkIV5.69.1000.114.600
2.ドリッグスKasamatsu Lay 3/2I5.29.30014.500
Total:14.550

1本目は珍しい屈身メリサニディス。空中姿勢は最後まで良好だったが、着地で大きく1歩動き、ラインを割ってしまう。2本目のドリッグスは前に大きく跳ねるが、こちらも空中姿勢は良好でEスコアは伸びる。


6th DAVTYAN Artur (ARM)


DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.68.6660.313.966
2.ヨー2Hdsp Front Lay 5/2I5.69.53315.133
Total:14.549

1本目、ドラグレスクの着地が低くなり、前に大きく踏み出して両足ラインオーバーとなる。2本目のヨー2は素晴らしい精度の跳越を見せ、Eスコア9.533を出しただけに、1本目が惜しまれる。


7th HEPWORTH Harry (GBR)


DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.69.0330.114.533
2.ヨー2Hdsp Front Lay 5/2I5.69.0330.314.333
Total:14.433

1本目のドラグレスクは着地が横に跳ねて片足ラインオーバー。2本目のヨー2も着地が乱れて、堪えきれず両足ラインオーバーとなってしまう。


8th PENEV Kevin (BUL)


DEPenScore
1.ドリッグスKasamatsu Lay 3/2I5.28.96614.166
2.シューフェルトYurchenko Lay 5/2IV5.29.3000.314.200
Total:14.183

1本目はドリッグス。着地は両足1歩跳ねる程度に収めるが、空中姿勢に乱れが見られEスコアは伸びない。2本目はシューフェルト。Eスコアは比較的出たが、着地が横にずれ、両足ラインオーバーとなってしまった。




ジャーマンが精度の高いヨネクラを見せて優勝。2位には着地を2本揃えたヤングが入りました。あん馬に続く2つめの表彰台で、今大会素晴らしい結果を残しました。今サイクル、無類の強さを見せ、2022年世界選手権の覇者でもあるダフチャンは思わぬミスで6位となっています。

Dスコア6.0のリ・セグァンを跳ぶアッシャー・ホン(アメリカ)は予選7位に入りましたが、アメリカ勢3番手となり、決勝には進出できませんでした。南一輝も予選12位(リザーブ3)で決勝を逃しています。

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