2023年ヨーロッパ選手権:種目別跳馬の演技

2023 Europeans Antalya (TUR) EF VT


2023年ヨーロッパ選手権・アンタルヤ大会:種目別跳馬の演技です。

DAVTYAN Artur (ARM)


DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.69.30014.900
2.ヨー2Hdsp Front Lay 5/2I5.69.56615.166
Total:15.033

1本目、ドラグレスクは両足1歩動く。それでもEスコアは9.300と高い。2本目のヨー2は空中姿勢もおおむね良好で、着地もほぼ止めてEスコア9.566をたたき出す。


JARMAN Jake (GBR)


DEPenScore
1.ヨネクラKasamatsu Lay 5/2I6.09.3000.115.200
2.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.69.23314.833
Total:15.016

1本目はヨネクラ。軽々と跳んでいる印象で、空中姿勢は終始素晴らしいが、着地で右足が大きく1歩動きラインを割ってしまった。2本目のドラグレスクも左足が大きく1歩動いてしまった。


RADIVILOV Igor (UKR)


DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.69.30014.900
2.ル・ユーフTsukahara Double PkIII5.69.1000.114.600
Total:14.750

1本目、ドラグレスクの着地を止めるが、Eスコアはそれほど伸びなかった。2本目、ル・ユーフは着地で横に跳ねて、片足がラインを割ってしまう。


4th BURTANETE Gabriel (ROU)


DEPenScore
1.ロペスKasamatsu Lay 2/1I5.68.73314.333
2.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.68.96614.566
Total:14.449

1本目、ロペスは着地で大きく後ろに弾かれてしまう。2本目、ドラグレスクはやや低い着地になり、前に両足1歩踏み出す。


5th ASIL Adem (TUR)


DEPenScore
1.リ・セグァン2Hdsp Double Front Pk 1/2II6.09.16615.166
2.ル・ユーフTsukahara Double PkIII5.68.0330.113.533
Total:14.349

1本目はリ・セグァン2。最後まで膝が伸びた見事な空中姿勢を見せるが、着地は左足が大きく1歩動く。2本目のル・ユーフは着地が低くなり、前に手を突いてしまった。


6th GIUBELLINI Luca (SUI)


DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.68.90014.500
2.ドリッグスKasamatsu Lay 3/2I5.28.8000.113.900
Total:14.200

1本目のドラグレスクは後ろに大きく跳ねてしまう。2本目のドリッグスは着地がやや低くなり、片足が大きく1歩動いてラインオーバーとなる。


7th HEPWORTH Harry (GBR)


DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.69.16614.766
2.ヨー2Hdsp Front Lay 5/2I5.67.9330.313.233
Total:13.999

1本目のドラグレスクはまずまずの跳越を見せるが、2本目、ドリッグスで着地がやや低くなり、側方に転倒してしまう。


8th GAWRONSKI Sebastian (POL)


DEPenScore
1.ローチェHdsp Double FrontII5.28.8000.113.900
2.ル・ユーフTsukahara Double PkIII5.67.8660.113.366
Total:13.633

1本目、ローチェは着地が低くなり、片足ラインオーバー。2本目、ル・ユーフは空中姿勢は良かったが、こちらも着地がやや低くなり、そのまま後ろに転倒してしまう。



ヨーロッパ選手権におけるダフチャンとジャーマンの戦いは非常に熱いものがあります。2022年ヨーロッパ選手権・ミュンヘン大会では2本の平均点が両者同点でタイブレイクの末、ジャーマンが優勝。今大会は予選でもダフチャン、ジャーマンが1位、2位通過。そして決勝では素晴らしい2本を揃えたダフチャンに軍配が上がりました。

ラジヴィロフはヨーロッパ選手権の跳馬で8回目の表彰台。ファイナリストは何と12回を数えます。決勝進出者の16本のうち、Dスコア6.0の跳越は2本、5.2の跳越も2本で、残りは全て5.6の跳越でした。ヨーロッパ選手権クラスになると5.6以上の跳越をいかに精度高く決めるがということになりそうです。

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