Bertoncelj to Hdst Type Elements on PH
2022年のルール改訂でベルトンチェリから始まるフロップやコンバインが規定されましたが、そうなると当然のようにベルトンチェリから倒立に上げる新技に挑む選手も現れてきます。今回はベルトンチェリ倒立からの新技を2つ見ていきましょう。
まずはベルトンチェリ倒立3/3移動1回ひねり、下ろして開脚旋回。いわゆるベルトンチェリ・ブスナリです。実施しているのは鹿屋体育大学の山口智輝。
ベルトンチェリ倒立3/3移動1回ひねり、下ろして開脚旋回 Bertoncelj to Hdst Travel 3/3 360 Lower to Flair

ブスナリがF難度なので、ベルトンチェリ・ブスナリはG難度になるでしょうか。非常に複雑な形態の技です。
続いてベルトンチェリ倒立3/3部分移動下り。実施しているのはダヴィド・ベルヤフスキー(ロシア)です。
ベルトンチェリ倒立3/3移動下り Bertoncelj to Hdst Travel 3/3

下り技にした場合は、基本がD難度、450°ひねりまたは3/3部分移動でE難度、450°ひねり3/3移動でF難度になるでしょう。
試合で実施されるのはもはや時間の問題といった感じがする技ですが、留意点としては採点規則で「ショーン系の技はフロップやコンバイン、倒立技を含め、最大2回まで認められる」と規定されていることが挙げられます。どこまでが「ショーン系の技」かという記載は一切ないのですが、ベルトンチェリは難度表に"Sohn technique"と記載されており、ショーン系の技に含まれる可能性があると思われます。
なお、フロップルールではダフチャン(先の通達で3/4ベズゴにはダフチャンの名前が付きました)も構成技に含まれましたが、倒立に上げる場合はベルトンチェリとダフチャンでは状況が異なります。下向き270°転向をして縦向き正面支持で終わるダフチャンからは倒立に上げようがないからです。倒立に上げようとすると(可能かどうかは別として)ベズゴから直接倒立という運動になるものと考えられ、この場合はさらに難度が上がるのではとも思われます。
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