2022年世界選手権:種目別跳馬の演技

2022 Worlds Liverpool (GBR) EF VT


2022年世界選手権・リバプール大会:種目別跳馬の演技です。

DAVTYAN Artur (ARM)


DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.69.5000.115.000
2.ヨー2Hdsp Front Lay 5/2I5.69.50015.100
Total:15.050

1本目、ドラグレスクは跳越が右に逸れ、片足がラインを割るが、着地はピタリと止める。2本目、ヨー2は両足後ろに1歩跳ねるが、空中姿勢は非常に良好で、素晴らしい2本を揃える。


YULO Carlos Edriel (PHI)


DEPenScore
1.リ・セグァン2Hdsp Double Front Pk 1/2II6.09.1000.115.000
2.ロペスKasamatsu Lay 2/1I5.69.30014.900
Total:14.950

1本目はリ・セグァン2。素晴らしい空中姿勢の跳越を見せるが、着地は片足1歩大きく動きラインを割ってしまう。2本目のロペスも空中姿勢は良好だが、ややひねり不足気味の着地になり1歩跳ねてしまう。


RADIVILOV Igor (UKR)


DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.69.20014.800
2.ル・ユーフTsukahara Double PkIII5.69.06614.666
Total:14.733

1本目、ドラグレスクは着地を軽く跳ねる程度に収める。2本目、ル・ユーフは片足が大きく後ろに出てしまった。


4th BURTANETE Gabriel (ROU)


DEPenScore
1.ロペスKasamatsu Lay 2/1I5.69.06614.666
2.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.68.80014.400
Total:14.533

1本目、ロペスは着手姿勢、空中姿勢ともに微妙な出来。着地も片足が大きく1歩動いてしまう。2本目のドラグレスクも大きく後ろに後ずさってしまった。


5th SOUZA Caio (BRA)


DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.68.73314.333
2.ロペスKasamatsu Lay 2/1I5.68.90014.500
Total:14.416

1本目のドラグレスクは着地が低くなり、前に1歩跳ねてしまう。2本目のロペスは一転、後ろに踏み出してしまう。


6th LEE Junho (KOR)


DEPenScore
1.ロペスKasamatsu Lay 2/1I5.68.86614.466
2.シューフェルトYurchenko Lay 5/2IV5.28.96614.166
Total:14.316

1本目、ロペスの空中姿勢はまずまず。着地は後ろに動く。2本目はシューフェルトはやや低い跳越となる。着地は前に踏み出す。


7th 谷川航 TANIGAWA Wataru (JPN)


DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2I5.68.6660.114.166
2.アカピアンKasamatsu Lay 1/1II4.89.03313.833
Total:13.999

1本目は個人総合で決めたリ・セグァン2に挑むが、かなり早い段階から膝が曲がっており、ドラグレスクと判定された。着地も低くなり前に踏み出している。2本目はアカピアンになった。


8th KIM Hansol (KOR)


DEPenScore
1.ヨー2Hdsp Front Lay 5/2I5.69.30014.900
2.シューフェルトYurchenko Lay 5/2IV5.28.0000.312.900
Total:13.900

1本目はヨー2。距離は出なかったが、鋭いひねりで着地もほぼ止める。しかし、2本目のシューフェルトの着地が後ろにかかり、転倒してマット外に出てしまった。



ダフチャンが2本ともEスコア9.500という見事な跳越を揃えて優勝。アルメニアに初の金メダルをもたらしています。ユーロはリ・セグァン2を跳びましたが届かず2位。3位のラジヴィロフはすっかり常連で、オリンピックと世界選手権合わせて5度目の表彰台となっています。

Dスコア6.0の跳越を跳んだのはユーロの1本目のみ。他の選手はほぼ5.6でドラグレスク、ロペス、ル・ユーフが大半になっています。谷川航はリ・セグァン2の姿勢の改善が求められるでしょう。予選と決勝では3位と4位が入れ替わっただけという波乱の少ない結果になっています。

この記事へのコメント

  • かみん

    私の勘違いであれば申し訳ないのですが、一位のDAVTYAN選手、第一局面がどちらもハンドスプリングで同じではないですか?第一局面が同じ跳躍を揃えるのはNGではなかったでしょうか?
    2022年11月17日 23:05
  • Ka.Ki.

    2022年のルール改訂で技のグループ分けが変わりました。2回宙返り系とひねり系は別グループになり、ドラグレスクとヨー2を跳ぶことが可能になっています。ダフチャン選手はこのルール改訂の恩恵を最も受けた選手の一人だと思います。
    2022年11月17日 23:26