2022年ワールドチャレンジカップ・パリ大会:種目別ゆかの演技

2022 World Challenge Cup Paris (FRA) EF FX


3年ぶりの開催となったワールドチャレンジカップ・パリ大会(フランス国際)ですが、以前と変わらぬ大きな盛り上がりを見せました。今週はこのパリ大会の上位選手と日本人選手の演技を見ていきたいと思います。まずはゆかです。

MONTGOMERY Eamon (IRL)


1.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねりDouble Back 2/1EIII
2.前方伸身宙返り1回ひねりFront Lay 1/1CII
3.~前方かかえ込み2回宙返り+ Double FrontDII(CV:0.1)
4.前方伸身宙返り5/2ひねりFront Lay 5/2EII
5.後方伸身宙返り2回ひねりBack Lay 2/1CIII
6.フェドルチェンコFedorchenkoCI
7.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
8.~前方伸身宙返り+ Front LayBII(CV:0.1)
9.前方伸身宙返り2回ひねりFront Lay 2/1DII
~前方伸身宙返りひねり+ Front Lay 1/2BII
10.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII

D:5.9
E:8.350
Score:14.250

それほど難度の高い構成ではないが決勝進出者の中では2番目のDスコア。おおむね安定した実施を見せ、特に後半の着地をよく止めた。


唐嘉鴻 TANG Chia-Hung (TPE)


1.後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返りひねりArabian Double 1/2DIII
2.前方伸身宙返り1回ひねりFront Lay 1/1CII
3.~前方伸身宙返り2回ひねり+ Front Lay 2/1DII
4.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
5.~前方伸身宙返り+ Front LayBII(CV:0.1)
6.シュピンデル・ゴゴラーゼ1/1 Spindle to GogoladzeDI
7.ゴゴラーゼGogoladzeCI
8.開脚座から力十字倒立Split Press to Japanese HdstCI
9.後方伸身宙返り2回ひねりBack Lay 2/1CIII
10.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII

D:5.5
E:8.700
Score:14.200

Dスコア5.5と難度は高くないが、実施を丁寧にまとめる。予選、決勝ともに最高のEスコアをマークしており実施が評価された。


OSBERGER Benjamin (FRA)


1.前方伸身宙返り5/2ひねりFront Lay 5/2EII
2.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねりDouble Back 2/1EIII
3.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
4.~前方伸身宙返り+ Front LayBII(CV:0.1)
5.~前方伸身宙返り1回ひねり+ Front Lay 1/1CII
6.フェドルチェンコFedorchenkoCI
7.後方伸身宙返り2回ひねりBack Lay 2/1CIII
8.前方伸身宙返り2回ひねりFront Lay 2/1DII
9.~前方かかえ込み宙返り1回ひねり+ Front 1/1BII
10.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII

D:5.6
E:8.600
Score:14.200

地元の大声援を受け、最初の前方5/2をピタリと止める。全体的に目立ったミスなく演技をまとめる。


4th 津村涼太 TSUMURA Ryota (JPN)


1.前方屈身2回宙返りDouble Front PkEII
2.前方伸身宙返り5/2ひねりFront Lay 5/2EII
3.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
4.~前方伸身宙返り+ Front LayBII(CV:0.1)
5.シュピンデル・ゴゴラーゼ1/1 Spindle to GogoladzeDI
6.ゴゴラーゼGogoladzeCI
7.開脚座から力十字倒立Split Press to Japanese HdstCI
8.前転脚前挙支持経過閉脚倒立Endo Roll Pk to HdstCI
9.後方伸身宙返り2回ひねりBack Lay 2/1CIII
10.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII

D:5.7
E:8.150
Score:13.850

グループIが4技ある構成。最後の閉脚エンドーロール倒立は倒立の決めがやや不十分だったか。着地も全体的に動いてしまいEスコアが伸びなかった。


6th 金田希一 KANETA Kiichi (JPN)


1.前方かかえ込み2回宙返りDouble FrontDII
2.前方屈身2回宙返りDouble Front PkEII
3.前方伸身宙返り1回ひねりFront Lay 1/1CII
4.~前方伸身宙返り2回ひねり+ Front Lay 2/1DII
5.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
6.~前方伸身宙返り+ Front LayBII(CV:0.1)
7.後方伸身宙返り2回ひねりBack Lay 2/1CIII
8.フェドルチェンコFedorchenkoCI
9.開脚座から力十字倒立Split Press to Japanese HdstCI
10.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII

D:5.6
E:7.850
Score:13.450

サイドラインでの前方ダブルから入る珍しい構成。後方5/2~前方伸身の着地が低くなり大きく跳ねてしまった。宙返りの伸身姿勢も改善が求められる。



上位は実施をまとめた選手が並びました。モンゴメリーはワールドチャレンジカップ初優勝。日本勢は4位、6位と表彰台には届きませんでした。

Dスコアを6.5に上げて予選を1位通過したアルチョム・ドルゴピャット(イスラエル)が決勝でミスを連発しまさかの8位に。リザーブにハリー・ヘップワース(イギリス)、ドミニク・カニンガム(アイルランド)、ミラド・カリミ(カザフスタン)といった実力者が並び、予選でも一波乱あったようです。

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