橋本大輝 - 2022年全日本学生選手権:個人総合の演技

HASHIMOTO Daiki (JPN)
2022 JPN Intercollegiates Yokkaichi AA


すっかり遅くなってしまいましたが、2022年全日本学生選手権で3連覇を果たした橋本大輝の演技を紹介しておきます。ローテーションはあん馬からでした。

#1 あん馬 PH


1.ケイハ4Back Travel over Both P 1/2 SpindleEIII
2.アイヒホルンFlair 1/1 Spindle Travel and ReturnEII
3.横向き旋回1回ひねりFlair 1/1 SpindleDII
4.正交差倒立Front Scissor to HdstDI
5.Eフロップ4 FlopsEII
6.Dコンバイン2 Flops + R180DII
7.ロスRussian Travel 3/3 360DIII
8.マジャールMagyarDIII
9.シバドSivadoDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3DIV

D:6.3
E:8.366
Score:14.666

最初に新たに取り入れたケイハ4(両把手を越えて縦向き後ろ移動ひねり(5-1))を実施する。ロスも何か他の技に置き換えられるといいが。終末技はE難度の実施も視野に入れていると思われる。


#2 つり輪 SR


1.後ろ振り上がり中水平支持Back Uprise to MalteseEIII
2.後ろ振り上がり十字倒立Back Uprise to Inv-CrossEIII
3.屈身ヤマワキYamawaki PkDI
4.ヤマワキYamawakiCI
5.ホンマ十字懸垂Whippet to CrossDIII
6.アザリアンBack Roll to CrossDII
7.ほん転逆上がり倒立Felge to HdstCI
8.後ろ振り上がり倒立Back Uprise to HdstCI
9.後方車輪倒立経過Back Giant thru HdstBI
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1FIV

D:5.9
E:8.533
Score:14.433

難度は同じだが、ほん転逆上がり十字倒立(E)を後ろ振り上がり十字倒立に替えている。そして終末技を新月面(E)から伸身新月面にアップグレード。バランスを崩しかけたが、着地も止めた。


#3 跳馬 VT


DEPenScore
ロペスKasamatsu Lay 2/1I5.69.33314.933

跳馬はロペス。着手姿勢、空中姿勢ともに良い。着地は軽く跳ねる程度に収める。


#4 平行棒 PB


1.後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持Back Uprise Front Pk to SupDII
2.ヒーリーHealyDI
3.棒下宙返りひねり倒立Basket 1/2 to HdstEIII
4.棒下宙返り倒立Basket to HdstDIII
5.後方車輪倒立Back Giant to HdstCIII
6.前方開脚5/4宙返り腕支持5/4 Front StrdDI
7.バブサーBhavsarEIII
8.チッペルトTippeltDIII
9.前振りひねり倒立Stützkehr to HdstCI
10.前方かかえ込み2回宙返りひねり下りDouble Front 1/2EIV

D:6.1
E:8.633
Score:14.733

平行棒は従来構成。目立ったミスなく演技を通し、着地も止める。


#5 鉄棒 HB


1.アドラーひねりJam 1/2DIII
2.~リューキン+ LiukinFII(CV:0.2)
3.カッシーナCassinaGII
4.コールマンKolmanEII
5.伸身トカチェフTkatchev LayDII
6.~トカチェフ+ TkatchevCII(CV:0.1)
7.アドラー1回ひねり逆手Jam 1/1 to UGEIII
8.シュタルダーStalderBIII
9.後方とび車輪1回ひねりHop 1/1CI
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:6.7
E:8.300
Score:15.000

4月の全日本選手権以来となるアドラーひねり~リューキンを披露。手放し技はリューキンを含め、全ていい位置で掴んでいる。着地は前に大きく跳ねる。


#6 ゆか FX


1.リ・ジョンソンDouble Back 3/1GIII
2.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねりDouble Back 2/1EIII
3.前方伸身宙返り1回ひねりFront Lay 1/1CII
4.~前方伸身宙返り5/2ひねり+ Front Lay 5/2EII
5.後方伸身宙返り2回ひねりBack Lay 2/1CIII
6.フェドルチェンコFedorchenkoCI
7.開脚座から力十字倒立Split Press to Japanese HdstCI
8.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
9.~前方伸身宙返り+ Front LayBII(CV:0.1)
10.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII

D:6.0
E:8.566
Score:14.566

ゆかはリ・ジョンソンを入れたフル構成。体勢が低くなったり、手を回したりといったことはあったが、前方1回~前方5/2以外の着地は全て止めるという素晴らしい演技を見せた。

Total Score:88.331 (Total D:36.6)
Rank:1st



橋本が絶好調の仕上がりを見せ、Dスコア36.6という世界最高難度の構成を完遂。実施も良好で88.331というハイスコアをたたき出しました。この88.331という得点ももちろん世界最高です。

全体を通して非常に安定した、そして落ち着いた演技を見せた印象です。あん馬は全日本で6.4、平行棒は全日本種目別で6.2を出しています。跳馬でヨネクラ(D:6.0)を跳べば、合計Dスコアは37.2にもなります。さらなる進化を遂げる日本のエースが世界選手権に向けて素晴らしい演技を揃えました。

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