2022年ヨーロッパ選手権:種目別跳馬の演技

2022 Europeans Munich (GER) EF VT


2022年ヨーロッパ選手権・ミュンヘン大会:種目別跳馬の演技です。

JARMAN Jake (GBR)


DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.69.16614.766
2.ヨネクラKasamatsu Lay 5/2I6.09.20015.200
Total:14.983

1本目はドラグレスク。着地は大きく片足が動く。2本目はヨネクラ。こちらも片足1歩前に踏み出すが、難しい跳越を見事に決める。


DAVTYAN Artur (ARM)


DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.69.46615.066
2.ヨー2Hdsp Front Lay 5/2I5.69.30014.900
Total:14.983

1本目、ドラグレスクの着地をピタリと決める。Eスコアは9.466。2本目のヨー2は前に両足1歩跳ねるが、いつもながらの素晴らしい空中姿勢を見せる。


RADIVILOV Igor (UKR)


DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.69.23314.833
2.ル・ユーフTsukahara Double PkIII5.69.36614.966
Total:14.899

1本目、ドラグレスクは両足1歩後ろに跳ねる。2本目のル・ユーフは軽く跳ねる程度の着地で、2本を揃えた。


4th FREY Andrin (SUI)


DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.69.10014.700
2.ロンダートひねり前転とび前方伸身宙返り3/2ひねりRO 1/2 Hdsp Front Lay 3/2IV5.09.30014.300
Total:14.500

1本目は飛距離のあるドラグレスク。着地姿勢はやや低くなった。2本目はロンダートひねりの3/2ひねり。ややDスコアの落ちる跳越だが、その分良好な空中姿勢と着地を見せた。


5th BURTANETE Gabriel (ROU)


DEPenScore
1.ロペスKasamatsu Lay 2/1I5.69.0660.114.566
2.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.68.7660.314.066
Total:14.316

1本目はロペス。着地が大きく動き片足がラインを割ってしまう。2本目のドラグレスクも詰まったような着地になり、こちらは両足ラインオーバーとなってしまう。


6th TIKHONOV Ivan (AZE)


DEPenScore
1.屈身メリサニディスYurchenko Double PkIV5.68.93314.533
2.ドリッグスKasamatsu Lay 3/2I5.28.9000.114.000
Total:14.266

1本目は珍しい屈身メリサニディス。姿勢はややかかえ込み気味だが、まずまずの跳越を見せる。2本目はドリッグス。着手姿勢、空中姿勢は良好だったが、準備局面に乏しい着地となり、後ろに大きく跳ねてしまう。


7th TULLOCH Courtney (GBR)


DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/2II5.69.10014.700
2.リ・セグァンKasamatsu DoubleIII6.07.8000.313.500
Total:14.100

1本目はドラグレスク。着地は1歩動くが、まとめたと言っていい跳越。しかし、2本目のリ・セグァンで着地が弾かれ、後ろに転倒してしまう。


8th SALADINO Leo (FRA)


DEPenScore
1.ロペスKasamatsu Lay 2/1I5.68.76614.366
2.ローチェHdsp Double FrontII5.27.83313.033
Total:13.699

1本目、ロペスは着地で片足が大きく動く。2本目のローチェは尻もちを突いてしまう。



ジャーマンがコモンウェルスゲームズに続いて、ヨーロッパ選手権も制しました。2位のダフチャンとは全く同じ決定点ですが、跳馬のタイブレイクは、最も得点の高い1本を跳んだ選手が上位となります。このため、ヨネクラで15.200を出したジャーマンが優勝ということになります。より高いDスコアの跳越を持っている選手の方が有利とも言えるでしょう。タイブレイクについては、こちらの記事も参照してみてください。

ヨーロッパ選手権ともなるとDスコア5.6以上の跳越が格段に増えます。5.2以下の跳越は決勝進出者の16本のうち3本だけです。一方、6.0の跳越を跳んだのはジャーマンとタロックの2人。世界の戦いではいかに難度の高い跳越を使いこなすかが勝負の分かれ目になってきます。

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