ダヴィド・ベルヤフスキー - 2022年ロシアカップ：個人総合の演技

BELYAVSKIY David (RUS)
2022 Russian Cup Kaluga AA

2022年ロシアカップ、個人総合3位のダヴィド・ベルヤフスキー（ロシア）の演技です。

#1 ゆか FX

1.	後転とび	Back Hdsp	A	III
2.	コリバノフ	Kolyvanov	F	II
3.	後方伸身宙返り3/2ひねり	Back Lay 3/2	C	III
4.	～前方伸身宙返り2回ひねり	+ Front Lay 2/1	D	II
5.	後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返りひねり	Arabian Double 1/2	D	III
6.	前方伸身宙返り3/2ひねり	Front Lay 3/2	C	II
7.	フェドルチェンコ	Fedorchenko	C	I
8.	後方伸身宙返り5/2ひねり	Back Lay 5/2	D	III
9.	～前方伸身宙返り	+ Front Lay	B	II	(CV:0.1)
10.	後方伸身宙返り3回ひねり	Back Lay 3/1	D	III

D:5.5
E:8.100
Score:13.600

2021年までとあまり変わらない構成。十字倒立を抜いており、A難度の後転とびがトップ10技に含まれている。着地は全体的に動いたが、大きなミスはなく演技を通す。

#2 あん馬 PH

1.	正交差横移動ひねり逆交差入れ	Front Double Scissor Travel Sdw	C	I
2.	ショーン	Sohn	E	II
3.	Fフロップ(BeLSS)	Bertoncelj + 3 Flops	F	II
4.	Eコンバイン	2 Flops + R360	E	II
5.	シュテクリB	DSB	B	II
6.	ウ・グォニアン	Russian Travel 3/3 720	E	III
7.	ロス	Russian Travel 3/3 360	D	III
8.	マジャール	Magyar	D	III
9.	シバド	Sivado	D	III
10.	一把手上縦向き旋回倒立3/3移動下り	P Loop to Hdst Travel 3/3	D	IV

D:6.2
E:8.666
Score:14.866

2021年までは後ろ振り倒立(C)を使っていたが、格下げに伴い、ダブルセアに替えてきた。そして、ベルトンチェリから始まるフロップを入れている。さすがは格上げ前からのショーンの使い手で、しっかりと決めている。ウ・グォニアンの捌き方が変わったようだ。

#3 つり輪 SR

1.	ヤマワキ	Yamawaki	C	I
2.	屈身ヤマワキ	Yamawaki Pk	D	I
3.	ホンマ脚前挙支持	Whippet to L-Sit	B	III
4.	伸腕屈身力倒立	Pike Press to Hdst	B	II
5.	後ろ振り上がり倒立	Back Uprise to Hdst	C	I
6.	後方車輪倒立経過	Back Giant thru Hdst	B	I
7.	ほん転逆上がり倒立	Felge to Hdst	C	I
8.	後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり下り	Double Back 2/1	E	IV/tbody>

D:4.4
E:8.133
Score:12.533

動画が演技の途中から始まっているようにも見えるが、演技後のスロー映像を見ると最初の技がヤマワキだったようにも見える。ここでは後者と仮定して構成を記述した。2021年までは後転中水平(E)や後ろ振り上がり開脚上水平(B)を使っていたが、どちらも難度格下げになったため、苦しい構成を強いられていると言える。

#4 跳馬 VT

			D	E	Pen	Score
ドリッグス	Kasamatsu Lay 3/2	I	5.2	8.933		14.133

跳馬はロペス(D:5.6)やル・ユーフ(D:5.6)も持っているが、今回はドリッグス。着地はやや低くなり、後ろに跳ねる。

#5 平行棒 PB

1.	棒下宙返り3/4ひねり倒立	Basket 3/4 to Hdst	E	III
2.	車輪ディアミドフ	Giant Diamidov	E	III
3.	リチャード	Front Uprise Diamidov	E	II
4.	前振り上がりひねり倒立	Front Uprise 1/2 to Hdst	E	II
5.	チッペルト	Tippelt	D	III
6.	バブサー	Bhavsar	E	III
7.	後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持	Back Uprise Front Pk to Sup	D	II
8.	ヒーリー	Healy	D	I
9.	前振りひねり倒立	Stützkehr to Hdst	C	I
10.	ベルヤフスキー	Double Front Pk	F	IV

D:6.6
E:8.233
Score:14.833

最初に棒下3/4ひねり倒立を入れている。従来の棒下ひねり倒立の捌きでは、ルール改訂により棒下倒立(D)扱いとなってしまうためか。新たに取り入れた車輪ディアミドフはやや握りがずれたがスムーズに決める。そして終末技は久々にベルヤフスキーを見せ、着地もわずかな跳ねに抑えた。Dスコアは6.6と非常に高いが、棒下倒立(D)やピータース(D)も持っているため、世界最高タイの6.7まで上げることも難しくないように思える。

#6 鉄棒 HB

1.	ツォウ・リミン	Zou Limin	C	I
2.	アドラー1回ひねり片逆手	Jam 1/1 to MG	D	III
3.	アドラーひねり	Jam 1/2	D	III
4.	伸身トカチェフ	Tkatchev Lay	D	II
5.	トカチェフ	Tkatchev	C	II
6.	ヤマワキ	Yamawaki	C	II
7.	後方浮腰回転後ろ振り出し順手背面懸垂	Stoop in to Back Toss	C	III
8.	順手背面車輪	Czech Giant	D	I
9.	シュタイネマン	Steineman	B	III
10.	後方伸身2回宙返り1回ひねり下り	Double Back Lay 1/1	D	IV

D:5.4
E:8.333
Score:13.733

2021年までとあまり変わらない構成。ヤマワキの格下げなどによりDスコアは0.2ほど下がっている。着地はその場でのわずかな跳ねに留める。

Total Score:83.698 (Total D:33.1)
Combined Total:165.963
Rank:3rd

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ロシアカップ3位にはベルヤフスキーが入りました。今年30歳になりましたが、まだまだ個人総合で頑張っています。しかし、さすがにルール改訂への対応はかなり苦しそうで、得意のあん馬と平行棒以外のDスコアは抑え気味となっています。

あん馬のベルトンチェリから始まるフロップや、平行棒の車輪ディアミドフ、ベルヤフスキーといった新技や久々の技への挑戦は素晴らしいの一言。種目別では優勝しており、まだまだこれからも見ごたえのある演技を見せてくれそうです。