川上翔平 - 2022年NHK杯:鉄棒の演技

KAWAKAMI Shohei (JPN)
2022 NHK Trophy AA HB


2022年NHK杯、気になった演技をもういくつか紹介していきます。まずは、川上翔平の鉄棒の演技です。

清風高校を卒業し、この春に徳洲会体操クラブに加入したばかりの18歳。2021年には高校選抜、高校総体(インターハイ)、全日本ジュニアの3大会を全て制しており実績は十二分です。身長167cmと日本の体操選手としては長身で、雄大な技捌きが持ち味です。

鉄棒のシートリバルコや1回ひねり大逆手といった技は角度減点の厳しさから最近はすっかり珍しい技になってしまいましたが、この2技が入るのが川上の鉄棒です。実施はさすがにまだ熟練性を表現するほどには至りませんが、なかなかの出来映えです。終盤、大逆手からのバラバノフも雄大に決まっています。

鉄棒は2022年のルール改訂で全ての技の角度減点が統一され、結果として大逆手になる技の判定はさらに厳しくなりました。ますます見られなくなる可能性がありますが、川上にはぜひこの大逆手の実施を続けてほしいと思います。


1.アドラーひねりJam 1/2DIII
2.カッシーナCassinaGII
3.コールマンKolmanEII
4.シュタルダーとび3/2ひねり大逆手Stalder Hop 3/2 to ElEIII
5.アドラー1回ひねり逆手Jam 1/1 to UGEIII
6.エンドーEndoBIII
7.前方車輪1回ひねり大逆手1/1 to ElCI
8.大逆手車輪Giant ElBI
9.バラバノフBalabanovDII
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:6.2
E:8.366
Score:14.566

この記事へのコメント

  • 通りすがり

    試合前の練習のシーンではありましたが、
    段違い平行棒のように、両大逆手になる一回捻りが鉄棒で倒立位にぴったりとはまる人を私は始めてみました。
    たまに振れ戻っていて、川上選手の手首や肩はどういう構造になっているのか、、💦
    試合では体力やリスクもあるのか、私はまだ目にできていないのですが、kakiさんのおっしゃる様に、是非このまま実施し続けてほしいですね。
    2022年05月29日 03:10
  • Ka.Ki.

    練習シーンとは、動画の13:07あたりのことでしょうか。ひねりの仕掛けが早く、いい位置で倒立に納めているように見えますね。この実施であれば角度減点はないと思われますので、今後も是非実施し続けてほしいと思います。
    2022年05月29日 21:35