2024年パリオリンピック出場資格について

2024 Olympics Qualification System


2024年パリオリンピックの出場資格がFIG公式サイトにアップされていますので、内容をまとめておきたいと思います。原本はこちら。なお「⇒」以降は私のコメント(戯言)です。

出場枠 Maximum Participation Rights
・団体出場資格のある国は、1チーム5人
・団体出場資格のない国は、最大3人
⇒2021年東京オリンピックでは団体メンバーは4人でしたが、パリでは5人と元に戻ります。

年齢要件 Age Requirements
・2006年12月31日以前の生まれ
⇒2024年に開催される大会にジュニアとして出場した選手は、パリオリンピックへの出場資格がなくなるようです。

団体出場資格 Team Qualification

基準1 Criteria 1
2022年世界選手権:団体決勝上位3か国

基準2 Criteria 2
2023年世界選手権:団体予選上位9か国
※基準1で選出された国は対象外

個人出場資格 Individual Qualification

基準3 Criteria 3
2023年世界選手権:団体予選上位3か国の選手1人(国に割り当て)
※団体出場資格のある国は対象外

基準4 Criteria 4
2023年世界選手権:個人総合予選上位8人(1国1人まで)(選手個人に割り当て)
※団体出場資格のある国の選手は対象外

基準5 Criteria 5
2023年世界選手権:各種目別決勝上位1人(選手個人に割り当て)
※団体出場資格のある国の選手は対象外
※基準4で選出された選手は対象外
※2024年パリオリンピックでは、どの種目で選出された選手も全ての種目の予選に出場可能

基準6 Criteria 6
2024年種目別ワールドカップシリーズ:各種目ランキング上位2人の選手(1国1人まで)(選手個人に割り当て)
※団体出場資格のある国の選手は対象外
※基準4・5で選出された選手は対象外
※基準3~5で3人の出場資格を得た国の選手は対象外
※2024年パリオリンピックでは、どの種目で選出された選手も全ての種目の予選に出場可能

基準7 Criteria 7
2024年大陸選手権:個人総合予選上位1人(選手個人に割り当て)
※ヨーロッパ、パンアメリカン、アジア、アフリカ、オセアニアで各1人
※団体出場資格のある国の選手は対象外
※基準4~6で選出された選手は対象外
※基準3~6で3人の出場資格を得た国の選手は対象外

開催国枠 Host Country Places
いずれの予選大会を経ても開催国が出場資格を得ることができない場合、開催国枠として1人が保証される。
⇒フランスが1枠でも確定させていれば、基準4の次点の選手になるようです。

ユニバーサル枠 Universality Places
かつての三者委員会枠。
⇒中身は同じのようで、IOC(国際オリンピック委員会)、ANOC(国内オリンピック委員会連合)、FIGの三者による委員会が、各国からの推薦を基に、全ての予選大会の終了後に割り当てを通知するようです。



団体は12チーム×5人=60人、個人が合わせて36人になるのでオリンピックに出場できるのは96人ということになります。今までより2人減っています。選出のプロセスは東京オリンピックの時の複雑なシステムから比べると少し簡素化されました。FIGのテキストには未使用枠の再割り当てについてや、タイブレイク手順についても定められていますが、今回は省略します。機会があれば紹介したいと思います。

東京オリンピックの開催が2021年になったため、今サイクルは3年と短く、パリオリンピックまではあっという間。今年の世界選手権で早くも団体出場資格の一部が決まってきます。日本が団体上位3位に入って出場資格を決めてくれることは間違いないと思ってはいますが、まずは全力で応援したいと思います。2022年世界選手権はリバプール(イギリス)で、2023年世界選手権はアントワープ(ベルギー)で開催されます。

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