アルトゥール・ダラロヤン - 2021年東京オリンピック:個人総合の演技

DALALOYAN Artur (ROC)
2021 Olympics Tokyo (JPN) AA


2021年東京オリンピック、個人総合6位のアルトゥール・ダラロヤン(ロシア)の演技です。

動画はいつまで見られるか分かりませんが、NHKによりアップされています。埋め込みができないので記事中のリンクを参照してください。

#1 ゆか FX

前方伸身宙返りFront LayBII
1.~前方屈身2回宙返り+ Double Front PkEII(CV:0.1)
2.前方伸身宙返り1回ひねりFront Lay 1/1CII
3.~前方伸身宙返り5/2ひねり+ Front Lay 5/2EII
4.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
5.~後方伸身宙返り3/2ひねり+ Back Lay 3/2CIII(CV:0.1)
6.後方伸身宙返り3/2ひねりBack Lay 3/2CIII
7.~前方伸身宙返りひねり+ Front Lay 1/2BII
8.後方伸身宙返り2回ひねりBack Lay 2/1CIII
9.開脚座から力十字倒立Split Press to Japanese HdstCI
10.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII

D:5.7
E:8.450
Pen:0.1
Score:14.050

動画はこちらの28:12から。アキレス腱の部分断裂以降、難度を抑えているゆか。団体決勝ではDスコア6.0を演技したが、個人総合では5.7に抑えている。着地はあまり止まらず、終末技の後方3回ではラインを割ってしまった。


#2 あん馬 PH

1.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
2.Dフロップ3 FlopsDII
3.ブスナリBusnariFII
4.横向き旋回1回ひねり[Flair | Circle] 1/1 SpindleDII
5.正面横移動連続(あん部馬背着手)Front Travel 3/3 Hands btw PCIII
6.シュテクリBDSBBII
7.縦向き後ろ移動(2/3)Back Loop Travel 2/3BIII
8.マジャールMagyarDIII
9.シバドSivadoDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立450°ひねり3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3 450EIV

D:5.8
E:8.100
Score:13.900

動画はこちらの48:07から。あん馬は得意種目ではないが、今大会自身のフル構成となるDスコア5.8を予選、団体決勝と通している。個人総合でも無難な演技を見せる。


#3 つり輪 SR

1.後方伸腕伸身逆上がり中水平支持Back Roll to MalteseFII
2.後方け上がり中水平支持Back Kip to MalteseEIII
3.ナカヤマBack Lever to CrossDII
4.屈身ヤマワキYamawaki PkDI
5.ヤマワキYamawakiCI
6.ホンマ十字懸垂Whippet to CrossDIII
7.後ろ振り上がり開脚上水平支持Back Uprise to Strd PlancheCIII
8.ほん転逆上がり倒立Felge to HdstCI
9.後ろ振り上がり倒立Back Uprise to HdstCI
10.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり下りDouble Back 2/1EIV

D:6.0
E:8.666
Score:14.666

動画はこちらの1:20:51から。つり輪は従前と変わらぬ力強く安定した実施を見せる。終末技はさすがに伸身新月面ではなかったが、新月面を小さな1歩に収める。


#4 跳馬 VT

DEPenScore
ブラニクHdsp Double Front Pk5.68.86614.466

動画はこちらの1:39:03から。跳馬もブラニクを跳び負傷の影響を感じさせない。姿勢はかかえ込み気味だったが、ブラニクで判定される。着地は何歩か動いてしまう。


#5 平行棒 PB

1.横向き逆上がり1/4ひねり倒立Shoot Up 1/4 to HdstDIII
2.リチャードFront Uprise DiamidovEII
3.前振り上がりひねり倒立Front Uprise 1/2 to HdstEII
4.チッペルトTippeltDIII
5.バブサーBhavsarEIII
6.前方開脚5/4宙返り腕支持5/4 Front StrdDI
7.ヒーリーHealyDI
8.前振りひねり倒立Stützkehr to HdstCI
9.後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持Back Uprise Front Pk to SupDII
10.前方かかえ込み2回宙返りひねり下りDouble Front 1/2FIV

D:6.4
E:8.633
Score:15.033

動画はこちらの2:11:45から。平行棒も従前どおりの安定した実施。終末技は足の開きこそあるが、しっかり止める。


#6 鉄棒 HB

1.伸身コバチKovacs LayEII
2.コバチKovacsDII
3.伸身トカチェフTkatchev LayDII
4.モズニクMoznikEII
5.アドラーひねりJam 1/2DIII
6.アドラーJamCIII
7.大逆手車輪Giant ElBI
8.ヤマワキYamawakiDII
9.シュタルダーStalderBIII
10.後方伸身2回宙返り1回ひねり下りDouble Back Lay 1/1DIV

D:5.7
E:8.433
Score:14.133

動画はこちらの2:33:14から。カッシーナ(G)を抜いたDスコア5.7の構成。コバチ系は少し肘が曲がったが、それ以外は安定した実施を見せる。伸身月面の着地もピタリと止める。

Total Score:86.248 (Total D:35.2)
Rank:6th



4月にアキレス腱を部分断裂し、今大会奇跡的に復活を遂げたものの、ゆかと跳馬は演技しないのではという見方が大勢だったダラロヤンですが、なんと予選、団体決勝、個人総合と6種目を演技してきました。本来より抑えめの演技だったとはいえ、これは驚異的な復活というしかありません。

合計スコア、合計Dスコアは負傷前よりかなり抑えめ。さすがにこれは無理からぬことでしょう。完全復活を果たし、次のサイクルでは再び大活躍してくれることを期待します。

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