肖若騰 - 2021年東京オリンピック:個人総合の演技

XIAO Ruoteng (CHN)
2021 Olympics Tokyo (JPN) AA


2021年東京オリンピック、個人総合銀メダルの肖若騰(中国)の演技です。

動画はいつまで見られるか分かりませんが、NHKによりアップされています。埋め込みができないので記事中のリンクを参照してください。

#1 ゆか FX

1.前方伸身宙返り5/2ひねりFront Lay 5/2EII
2.後方伸身宙返り7/2ひねりBack Lay 7/2EIII
3.~前方伸身宙返りひねり+ Front Lay 1/2BII(CV:0.1)
4.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねりDouble Back 2/1EIII
5.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
6.~前方伸身宙返り2回ひねり+ Front Lay 2/1DII(CV:0.2)
7.シュピンデル・ゴゴラーゼ1/1 Spindle to GogoladzeDI
8.ゴゴラーゼGogoladzeCI
9.後方伸身宙返り2回ひねりBack Lay 2/1CIII
10.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII

D:6.2
E:8.500
Score:14.700

動画はこちらの16:52から。丁寧な着地で演技を開始するが、後半はやや動いてしまう場面があった。全体的には良い実施でまずまずのスタートを切る。


#2 あん馬 PH

1.マジャール・シュピンデルLoop 1/1 SpindleDII
2.トン・フェイTong FeiDIII
3.Eフロップ4 FlopsEII
4.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
5.Dコンバイン2 Flops + R180DII
6.馬端馬背ロシアン1080°転向Leather Russian 1080DII
7.開脚マジャールFlair MagyarEIII
8.開脚シバドFlair SivadoEIII
9.一把手上縦向き旋回Pommel LoopBII
10.一把手上縦向き旋回倒立3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3DIV

D:6.1
E:8.600
Score:14.700

動画はこちらの39:32から。終始安定した実施でウ・グォニアンを入れていた予選よりも高い得点を出す。


#3 つり輪 SR

1.後方伸腕伸身逆上がり中水平支持Back Roll to MalteseFII
2.後ろ振り上がり中水平支持Back Uprise to MalteseEIII
3.ヤマワキYamawakiCI
4.後ろ振り上がり上水平支持Back Uprise to PlancheDIII
5.アザリアンBack Roll to CrossDII
6.屈身ヤマワキYamawaki PkDI
7.ホンマ十字懸垂Whippet to CrossDIII
8.ほん転逆上がり倒立Felge to HdstCI
9.後方車輪倒立経過Back Giant thru HdstBI
10.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり下りDouble Back 2/1EIV

D:6.0
E:8.533
Score:14.533

動画はこちらの1:03:06から。良好な実施で、着地もほんのわずかに片足が動いただけ。予選、団体決勝を上回る得点を出す。


#4 跳馬 VT

DEPenScore
ロペスKasamatsu Lay 2/15.69.2000.114.700

動画はこちらの1:44:30から。いつものように軽めの助走から軽々とロペスを跳ぶ。着地は左足1歩動き、わずかにラインを割ってしまう。


#5 平行棒 PB

1.前振り上がりひねり倒立Front Uprise 1/2 to HdstEII
2.ドミトリエンコDimitrenkoEII
3.ヒーリーHealyDI
4.棒下宙返りひねり倒立Basket 1/2 to HdstEIII
5.後方車輪倒立Back Giant to HdstCIII
6.棒下宙返り倒立Basket to HdstDIII
7.ベーレBelleDIII
8.前方開脚5/4宙返り腕支持5/4 Front StrdDI
9.チッペルトTippeltDIII
10.前方かかえ込み2回宙返りひねり下りDouble Front 1/2FIV

D:6.4
E:8.966
Score:15.366

動画はこちらの2:21:49から。Dスコア6.4となるフル構成を落ち着いた実施で通す。終末技は空中姿勢が課題か。着地はわずかに動く。


#6 鉄棒 HB

1.伸身トカチェフTkatchev LayDII
2.モズニクMoznikEII
3.アドラーひねりJam 1/2DIII
4.後方浮腰回転後ろ振り出し順手背面懸垂Stoop in to Back TossCIII
5.順手背面車輪Czech GiantDI
6.ケステKosteCIII
7.リンチLynchDII
8.アドラー1回ひねり片逆手Jam 1/1 to MGDIII
9.ヤマワキYamawakiDII
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:6.0
E:8.366
Pen:0.3
Score:14.066

動画はこちらの2:43:48から。鉄棒も安定した実施を見せ、終末技の伸身新月面も素晴らしい開きを見せて着地もピタリと止める。しかし得点には0.3のペナルティが。演技終了時に審判に礼をしていないように見え、これが引かれてしまった模様。

Total Score:88.065 (Total D:36.3)
Rank:2nd



個人総合銀メダルは肖若騰。第3ローテーションでトップに立ち、最終ローテーションの前までその位置をキープしていましたが、最終種目の鉄棒で橋本大輝にまくられてしまいました。合計得点は予選、団体決勝を上回り国際大会では自身初の88点台。合計Dスコアはあん馬が予選より0.3低かったため、36.3となっています。

気になるのはやはり鉄棒で付いた0.3のペナルティ。橋本との最終得点差は0.400であり、結果的にはこれがあってもなくても順位は変わらないのですが、鉄棒演技前の橋本に余裕を与えてしまった面は否めないでしょう。勝つために常に完璧な立ち振る舞いに努める中国勢としては珍しいミスが出ました。

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