2021年ワールドカップ・ドーハ大会:種目別跳馬の演技

2021 Individual Apparatus World Cup Doha (QAT) EF VT


2021年種目別ワールドカップ・ドーハ大会:跳馬の演技です。

米倉英信 YONEKURA Hidenobu (JPN)


DEPenScore
1.ヨネクラKasamatsu Lay 5/26.09.16615.166
2.ヨー2Hdsp Front Lay 5/25.69.26614.866
Total:15.016

ヨネクラは空中姿勢をともかくとすれば、今年に入って成功率が非常に上がった印象がある。今回もまずまずの跳越。ヨー2は着地で少しふらついたが見事に止める。


RADIVILOV Igor (UKR)


DEPenScore
1.リ・セグァン2Hdsp Double Front Pk 1/26.08.76614.766
2.ル・ユーフTsukahara Double Pk5.69.18314.783
Total:14.774

1歩目、リ・セグァン2は着地でバランスを崩し大きく後ずさってしまう。2本目のル・ユーフも前に大きく跳ねる。


MEDVEDEV Andrey (ISR)


DEPenScore
1.ル・ユーフTsukahara Double Pk5.68.8330.114.333
2.リ・セグァン2Hdsp Double Front Pk 1/26.09.13315.133
Total:14.733

1本目、ル・ユーフは大きく後ずさり、片足がラインから出てしまう。2本目にリ・セグァン2。片足大きく1歩踏み出すが、まずまずの跳越を見せる。


4th ASIL Adem (TUR)


DEPenScore
1.リ・セグァン2Hdsp Double Front Pk 1/26.08.9660.114.866
2.ル・ユーフTsukahara Double Pk5.68.66614.266
Total:14.566

1本目、リ・セグァン2は後ろに跳ねて片足がわずかにラインを割ってしまう。2本目、ル・ユーフは着地が低くなり前に大きく1歩踏み出してしまった。


5th SHIN Jeahwan (KOR)


DEPenScore
1.ヨネクラKasamatsu Lay 5/26.07.8330.313.533
2.ヨー2Hdsp Front Lay 5/25.69.1000.114.600
Total:14.066

1本目にヨネクラ。空中姿勢はいいが、着地が低くなり、倒れるように着地。両手をライン外に突いてしまう。2本目はヨー2。こちらも空中姿勢はいいが、横に大きく跳ねて片足ラインオーバーとなる。


6th OLFATI Mahdi (IRI)


DEPenScore
1.屈身メリサニディスYurchenko Double Pk5.68.16613.766
2.ドリッグスKasamatsu Lay 3/25.29.16614.366
Total:14.066

1本目は使い手の少ない屈身メリサニディス。雄大な跳越を見せるが、着地が後ろにかかり尻もちを突いてしまった。2本目はドリッグス。前に1歩踏み出す程度に収める。


7th KARIMI Milad (KAZ)


DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/25.68.5660.114.066
2.アカピアンKasamatsu Lay 1/14.89.20014.000
Total:14.033

1本目はドラグレスク。着地でバランスを崩し、大きく乱れて片足ラインオーバー。2本目は通常はドリッグスだが、アカピアンにしてきた。軽く跳ねる程度に収める。


8th ZAPATA Rayderley (ESP)


DEPenScore
1.ブラニクHdsp Double Front Pk5.68.00013.600
2.ル・ユーフTsukahara Double Pk5.67.93313.533
Total:13.566

1本目、ブラニクは回転不足で尻もちのような着地に。足からの着地は認められ、得点は出る。2本目のル・ユーフも着地が低くなり、後ろに尻もちを突くように倒れてしまう。

最終ランキング Ranking
2018/20192019-2021
GERAUSAZEQATGERAUSAZEQATT
1.SHIN Jeahwan (KOR)-2516-1630301885
1.米倉英信 (JPN)2530--201083085
3.VEGA LOPEZ Jorge (GUA)20-1030142512775
4.MEDVEDEV Andrey (ISR)-181218-20252570
5.SHARAMKOU Yahor (BLR)12-1812251618-61
6.REMKES Chiristopher (AUS)-202020----60



上位5人がDスコア6.0の跳越、もう1本も5.6を跳ぶというレベルの高い決勝。米倉が東京オリンピックの出場資格を得るためには、15.086を超える得点で優勝する必要がありました。2本目のヨー2を止めた時はもしや、と思いましたが、2本の平均点は15.016。あと0.070というわずかなようで大きな差が米倉の前に立ちはだかったことになります。

しかし、精度を上げたヨネクラを武器に、個人総合ワールドカップシリーズ枠の国内選考で内村航平と最後まで戦い、この種目別ワールドカップシリーズ枠ではシン・ジェファン、そしてあん馬の亀山耕平と最後の最後まで戦い抜きました。米倉の戦いに拍手を送りたいと思います。

この記事へのコメント

  • 初心者

    申在桓と米倉だったら直接対決だと米倉選手に分がありそうですけど
    こればっかりはどうしようもないですね・・
    2021年07月03日 15:01
  • Ka.Ki.

    シリーズ8大会を戦った結果ですから、仕方ないですね。
    2021年07月03日 21:45
  • toolucky

    米倉選手は本当に残念でしたね。
    ところでその米倉選手を抑えたシンジェワン選手ですが、ヨネクラとヨー2でひねりの方向が反対ですよね。こんな選手いたでしょうか?
    ちょっと気になってしまいました。
    2021年07月04日 19:23
  • Ka.Ki.

    ゆかの演技を確認したところ、前方系は左ひねり、ロンダートと後方系は右ひねりのようです。どちらからでも高難度のひねり技を決められるのはすごいですね。
    2021年07月04日 22:09