2022年版採点規則における主な変更点(平行棒)

2022-2024 Code of Points (PB)


2022年版採点規則における主な変更点(平行棒)です。

これまでにNewsletterや『男子体操競技情報』ですでに通達されている内容や新技については記載しませんので注意してください。なお「⇒」以降は私のコメント(戯言)です。

解釈に間違いがあるかもしれません。競技関係者の方は原本を直接確認するか、日本体操協会の公式な情報をお待ちください。

一般条項 General
ゆか FX
あん馬 PH
つり輪 SR
跳馬 VT
平行棒 PB
鉄棒 HB


平行棒 PB

● 前振り上がりは背中がバーと水平になるまで振り上げなくてはならない。水平に対して45°までの逸脱は小欠点、45°を超える逸脱は中欠点となる。(p.115)

● チッペルトは振動技として継続的な動きで実施される必要がある。バーを握った後は、脚が下がったり、力を使ったりせずに脚を上昇させ倒立位に移行しなければならない。脚の下がり、上昇局面での停滞、力の使用は実施欠点を伴い、不認定となる可能性がある。(p.117)

● 棒下宙返りひねり倒立は1回の支持で技を完了する必要がある。そのため、手の握りは逆手握りとなる。2回以上支持が入った場合は、1/4ひねりの棒下宙返り倒立と判定される。(p.117)
⇒以下にも書きますが、棒下倒立には1/4ひねりも含まれるようになります。握りが不適切だと棒下ひねり倒立ではなく、棒下倒立と判定されるということのようです。

● 難度表(pp.119-135)

グループI
・正倒立ひねり と 逆倒立ひねり が同一枠
・棒端、前方かかえ込み(屈身)宙返り懸垂→削除(前方屈身宙返り懸垂(フアレス2)に変更された)
・棒端中向き(開脚)旋回1回→削除
・棒の中央(棒端外向き)で(開脚)旋回1回→削除
・棒端で下向き360°転向(デレサレ)→削除
・開脚旋回倒立→削除
・開脚旋回倒立ひねり→削除

グループII
前振り上がり3/4ひねり倒立→F難度

グループIII
・車輪ディアミドフ(D→E)
・車輪ディアミドフ(1/4)ひねり(E→F)
・車輪ディアミドフ単棒倒立(ヒーリー系の技につなげた場合)(E→F)
・懸垂前振り後方かかえ込み(屈身)宙返りひねり懸垂(D→E)
・棒下宙返り背面倒立経過とび倒立(クシェラ/セレン)→削除
・棒下宙返り(1/4ひねり)倒立
・棒下宙返り(3/4)ひねり倒立
・横向き逆上がり倒立とび移行懸垂→削除
・横向き後方開脚浮腰回転倒立→削除
⇒車輪ディアミドフ系が格上げになりました。棒下宙返りひねり倒立は1/4ひねり、3/4ひねりも同一枠でしたが、このうち1/4ひねりは棒下宙返り倒立と同一枠に変更されます。

グループIV
・前方屈身(伸身)宙返りひねり下り(B→A)
・前方かかえ込み2回宙返りひねり下り or 後ろ振りひねり後方かかえ込み2回宙返り下り(F→E)
・前方屈身2回宙返りひねり下り(ダラロヤン)(G→F)
・後方屈身(伸身)宙返りひねり下り(B→A)
・棒端、懸垂前振り後方かかえ込み2回宙返り下り(B→C)
・棒端、懸垂前振り後方屈身2回宙返り下り(C→D)
・棒端、懸垂前振り後方かかえ込み2回宙返り1回(1/2)ひねり下り(D→E)
⇒前方系のひねり技が格下げとなっています。一方、棒端からの技は格上げとなりました。



平行棒も比較的変更点が少ない種目ですが、棒下ひねり倒立の地味な変更は、意外と効いてくるかもしれません。また、何より今日最もよく見られる終末技が格下げとなっているため、演技構成に与える影響は少なくないと思われます。

この記事へのコメント

  • ジョン

    ここの文章を読む限り、棒下1/2ひねり倒立の捌き方は、田中佑典選手や内村選手のようなとび持ち替えを伴わない捌きは今迄通りE難度で判定してもらえると考えています。

    しかし、今大会の橋本選手や谷川航選手のようなとび持ち替えでひねるタイプの捌きでは、ひねりの軸手が順手となる捌きでは1/4ひねりと判定されてひねりの無い棒下宙返りと同一枠と判定されてしまうと考えて間違いないでしょうか?

    同じとび持ち替えのひねりでも萱選手は軸手が逆手になっておりひねり終わった後の倒立になったところでの握り手の方向の変更はないので1/2ひねりと捉えて問題ないと思いますが?
    2021年08月09日 04:46
  • Ka.Ki.

    私の解釈はお書きになられているとおりです。ただ、間違いがないとも限りませんので、正確なことは原本を直接確認するか、日本体操協会の公式な情報をお待ちいただきたいと思います。
    2021年08月09日 21:56