2022年版採点規則における主な変更点(ゆか)

2022-2024 Code of Points (FX)


2022年版採点規則における主な変更点(ゆか)です。

これまでにNewsletterや『男子体操競技情報』ですでに通達されている内容や新技については記載しませんので注意してください。なお「⇒」以降は私のコメント(戯言)です。

解釈に間違いがあるかもしれません。競技関係者の方は原本を直接確認するか、日本体操協会の公式な情報をお待ちください。

一般条項 General
ゆか FX
あん馬 PH
つり輪 SR
跳馬 VT
平行棒 PB
鉄棒 HB


ゆか FX

● 演技時間は最大75秒であり、計時審判によって判定される。下限はない。計時審判は経過時間を示すため、65秒75秒に音で合図する。(p.38)
⇒演技時間がこれまでより5秒伸びます。

● 選手が同じ対角線を3回以上続けて使用する場合は、その対角線を2回使用した後にグループIの技(B難度以上)を実施しなければならない。同じ対角線を3回続けて使用すると、演技につき1回、D1審判による0.3の減点(ニュートラルディダクション)となる。(p.38)
⇒単調な往復をする演技が多かったため、仕方ないでしょう。

● アクロバットシリーズなどの前に2秒以上静止してはならない。静止には腕の単純な動きも含まれるため、選手が立ち上がった瞬間から2秒の計時が始まるものとする。(p.38)
⇒静止についてより厳密に定義されました。

● 2回(以上)宙返り技がカウントされた10技(ジュニア:8技)に含まれなければならない。(p.39)
⇒ジュニアも2回(以上)宙返りが必須になるようです。

● 組合せ加点について(p.39)
・D難度以上+B・C難度=0.1
・D難度以上+D難度以上=0.2
・組合せ加点は、技の前後に与えることができる。
・組合せ加点は、全ての技がカウントされる10技に入っている必要がある。
・切り返し系の宙返りには組合せ加点は与えられない(例:後方2回宙返り1回ひねり~前方宙返り1回ひねり)。
・ひねり系の(1回)宙返り技同士の連続には、組合せ加点は与えられない(例:後方宙返り5/2ひねり~前方宙返り1回ひねり)。
・連続技で大欠点を受けた場合、組合せ加点は与えられない。
⇒組合せ加点は2回(以上)宙返りを含む連続に限られることになります。また、トップ10技であることも要件となりました。大きな変更です。

● 十字倒立は頭が床面から手幅以内であることが要求される。(p.40)
⇒これまで巻末の補足に書かれていましたが、ゆかの章に移動しました。

● 減点(p.41)
・同じ対角線を3回以上続けて使用する:中欠点(演技につき1回)
・2回(以上)宙返りがない:中欠点

● 難度表(pp.42-53)

グループI
・前転開脚浮腰支持経過十字倒立(リエク)→削除
・伸膝前転脚前挙支持経過閉脚倒立(I-45)の注意書き「技の最後に倒立位に達するまでの開脚に減点はない」が削除
・後方倒立回転or背面支持臥から片足で蹴って倒立(メニケリ)→削除
・ブレイクダンスの変形→削除
・閉脚(開脚)旋回2回→閉脚(開脚)旋回1回
⇒伸膝前転脚前挙支持経過閉脚倒立で開脚することは不可となるようです。妥当だと思います。

グループII
・首(頭)はね起きひねり倒立(1回ひねり背面支持臥)→削除
・1回ひねり前転とび→削除
・片足踏み切り前方伸身宙返り→削除
・前方伸身宙返り正面支持臥→削除
・前方かかえ込み(屈身or伸身)宙返り1回ひねり正面支持臥→削除
・前方かかえ込み(屈身)宙返りと前方かかえ込み(屈身)宙返りひねりが同一枠
・前方伸身宙返り と 前方伸身宙返りひねり が同一枠
・前方かかえ込み宙返り1回ひねり と 前方かかえ込み宙返り3/2ひねり が同一枠
・前方伸身宙返り1回ひねり と 前方伸身宙返り3/2ひねり が同一枠
・前方かかえ込み2回宙返り と 前方かかえ込み2回宙返りひねり(E→D) が同一枠
・前方屈身2回宙返り と 前方屈身2回宙返りひねり(F→E) が同一枠
・前方かかえ込み2回宙返り1回ひねり(F→E)
・前方かかえ込み2回宙返り3/2ひねり(サパタ)(G→F)
⇒前方系の宙返りとひねり、1回ひねりと3/2ひねりが同一枠になります。また、前方ダブル系のひねりが格下げとなっています。

グループIII
・後方伸身宙返りとテンポ宙返りが同一枠
・後方伸身宙返りひねり(後ろとびひねり前方伸身宙返り) と 後方伸身宙返り1回ひねり が同一枠
・後方伸身宙返り3/2ひねり と 後方伸身宙返り2回ひねり が同一枠
・後ろとびひねり前転とび→削除
・後ろとびひねり前方かかえ込み(屈身)宙返り正面支持臥→削除
⇒後方系のひねりと1回ひねり、3/2ひねりと2回ひねりが同一枠になります。



ゆかは2017年に続き今回も大幅な変更となります。選手の演技構成に多大な影響が出ると思われます。

この記事へのコメント

  • 初心者

    この新規定を生かせそうな選手ってレムケスくらいですかね?
    この改訂だと、連続技で加点取れる選手ほとんどいない気がしますが
    連続技やらないと10技埋めるの大変そうだし(経験薄い人、慣れてない人からしたら10技埋めること自体がものすごく大変らしい、鄒敬園も床の技9技だし)
    ジュニアとかの選手にもなんか風当り強いような気がします。
    宙返り技の代わりにグループ1の技やるのもありかもしれませんが
    それも削除された技多いですし・・・

    床に限らずですが今回演技の自由度が結構減ってきた感じがします
    もっと2宙してほしいのかもしれませんが
    床はこういう種目だよ!あん馬は基本は閉脚だよ!とか、言い方わるいですがそういう感じがします・・・・
    2021年05月25日 01:11
  • Ka.Ki.

    2回宙返りを含む連続を行っている選手は今でも少なからずいるので、改訂後は多くの選手が対応してくると思います。もちろん、簡単な連続ではありませんので、これまでのようにひねり系の連続を加点なしで入れてくる選手も多いでしょうね。

    演技のモノトニー化はさらに進むかもしれませんね。それでも個人的には新たな構成が見られるのが楽しみでもあります。
    2021年05月25日 21:40
  • みどり

    ひねりの加点がなくなったのは結構残念やったけど、対角線の使用制限は割と嬉しいかも。2017年ルールの床って直線的で趣(?)みたいなんが少なかったし、正直個性は出しやすくなると思う。
    2021年05月26日 09:54
  • Ka.Ki.

    対角線の使用制限は、何となく2016年以前に戻った感じですね。個性的な演技が増えるといいのですが。
    2021年05月26日 22:07