Impact of the COVID-19 2021 (Part 3)
世界各地でワクチン接種が始まっていますが、まだまだ新型コロナウイルスの影響は続きます。
3月に開催予定だった種目別ワールドカップ・ドーハ大会は6月に延期となりました。
種目別ワールドカップシリーズの最終戦であったドーハ大会の延期を受け、FIGは東京オリンピックの予選システムの規定を一部改訂しました。種目別ワールドカップシリーズは、ドーハ大会の中止も想定して7大会の結果でも成立するとしています。その場合、現在の暫定ランキングがそのまま確定することになります。
また、各大陸選手権について、6月29日までにオリンピックの出場資格が決定されない場合、同じ大陸で予選システム基準3の次点の選手に割り当てられることになりました。つまり、同じ大陸の2019年世界選手権:個人総合予選の上位選手(1国1人まで、団体出場資格のある国の選手は対象外)ということになりますが、すでに51位の選手にまで出場資格が割り当てられているため、かなり低い順位の選手にチャンスが巡ることになります。
5月4日にオリンピック会場である有明体操競技場で開催が予定されていた個人総合ワールドカップ・東京大会も中止が決定しました。個人総合ワールドカップシリーズはすでに頓挫していましたが、この大会にはオリンピックのテストイベントという位置付けもあり、報道によれば同日・同会場でのテスト大会の開催が調整されているようです。また、この大会では日本の団体代表も1人決定される予定だったため、代表選考にも影響を与えます。
各大会の状況は以下のとおりです。
● 種目別ワールドカップシリーズ
・コトブス大会(2月25~28日)⇒中止
・バクー大会(3月4~7日)⇒中止
・ドーハ大会(3月10~13日)⇒6月に延期
● 個人総合ワールドカップシリーズ
・シュトゥットガルト大会(3月20~21日)⇒中止
・バーミンガム大会(3月27日)⇒中止
・東京大会(5月4日)⇒中止
● 大陸選手権
・ヨーロッパ選手権・バーゼル大会(4月21~25日)⇒無観客で開催
・パンアメリカン選手権・ユタバレー大会(5月6~9日)⇒6月にブラジルで開催
● 海外の国内大会
・全英選手権(3月11~14日)⇒延期
事態はあまりいい方向に向かっていない感がありますが、引き続き、今後の状況を注視していきたいと思います。
この記事へのコメント