北園丈琉 - 2020年全日本選手権:個人総合の演技

KITAZONO Takeru (JPN)
2020 JPN Nationals AA


2020年全日本選手権、個人総合2位に入ったのはなんと北園丈琉。清風高校3年生が快挙を見せました。演技構成を確認しておきましょう。予選は7位で決勝のローテーションはあん馬からでした。



#1 あん馬 PH

1.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
2.アイヒホルンFlair 1/1 Spindle Travel and ReturnEII
3.横向き旋回1回ひねりFlair 1/1 SpindleDII
4.正面横移動連続(あん部馬背着手)Front Travel 3/3 Hands btw PCIII
5.縦向き旋回1回ひねりLoop 1/1 SpindleDII
6.開脚マジャールFlair MagyarEIII
7.開脚シバドFlair SivadoEIII
8.一把手上縦向き旋回Pommel LoopBII
9.把手上下向き転向CzechkehrBII
10.下向き逆移動倒立3/3移動下りBack Stöckli to Hdst Travel 3/3DIV

D:5.8
E:8.700
Score:14.500

あん馬、つり輪は映像がないが、おそらくこの構成。予選では大過失があったようで12点台だったが、決勝は上手く通したものと思われる。


#2 つり輪 SR

1.中水平支持MalteseDII
2.ナカヤマBack Lever to CrossDII
3.ホンマ十字懸垂Whippet to CrossDIII
4.ヤマワキYamawakiCI
5.後ろ振り上がり開脚上水平支持Back Uprise to Strd PlancheCIII
6.ほん転逆上がり倒立Felge to HdstCI
7.屈身ヤマワキYamawaki PkDI
8.後ろ振り上がり倒立Back Uprise to HdstCI
9.後方車輪倒立経過Back Giant thru HdstBI
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1FIV

D:5.6
E:8.433
Score:14.033

予選は13.866であり、決勝はさらに良い演技だった模様。


#3 跳馬 VT

DEPenScore
ヨー2Hdsp Front Lay 5/25.69.30014.900

跳馬はヨー2。これまでアカピアン(D:4.8)やドリッグス(D:5.2)といったカサマツ系を跳んでいたが、ここへきて前転とび系のD:5.6を持ってきた。空中姿勢は後半屈身気味になるが、着地はピタリと止める。


#4 平行棒 PB

1.後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持Back Uprise Front Pk to SupDII
2.ヒーリーHealyDI
3.棒下宙返りひねり倒立Basket 1/2 to HdstEIII
4.棒下宙返り倒立Basket to HdstDIII
5.ササキ5/4 Front Strd to HangEI
6.前振りひねり倒立Stützkehr to HdstCI
7.後方車輪倒立Back Giant to HdstCIII
8.チッペルトTippeltDIII
9.バブサーBhavsarEIII
10.前方かかえ込み2回宙返りひねり下りDouble Front 1/2FIV

D:6.3
E:8.366
Score:14.666

動画は0:28から。最初のいわゆるホンマの後の後ろ振り倒立(A)で力を使い腰が曲がった以外は目立ったミスなし。ササキは日本では珍しい。着地も止める。


#5 鉄棒 HB

1.アドラーひねりJam 1/2DIII
2.カッシーナCassinaGII
3.コールマンKolmanEII
4.後方浮腰回転後ろ振り出し順手背面懸垂Stoop in to Back TossCIII
5.順手背面車輪Czech GiantDI
6.ケステKosteCIII
7.伸身トカチェフTkatchev LayDII
8.トカチェフTkatchevCII
9.シュタルダーStalderBIII
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:6.0
E:8.666
Score:14.666

動画は1:53から。コバチ系、トカチェフ系の手放し技を使いこなす。カッシーナや伸身トカチェフはもう少し雄大さが表現できるとさらに良い。ここも着地を止める。


#6 ゆか FX

1.前方屈身2回宙返りひねりDouble Front Pk 1/2FII
2.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねりDouble Back 2/1EIII
3.前方伸身宙返り5/2ひねりFront Lay 5/2EII
4.後方伸身宙返り3/2ひねりBack Lay 3/2CIII
5.~前方伸身宙返り2回ひねり+ Front Lay 2/1DII(CV:0.1)
6.フェドルチェンコFedorchenkoCI
7.マンナMannaCI
8.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
9.~前方伸身宙返り1回ひねり+ Front Lay 1/1CII(CV:0.1)
10.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII

D:6.2
E:8.633
Score:14.833

動画は3:58から。前方屈身ダブルひねり、新月面とゆかでも多彩な技を使いこなす。全体的に着地もよく止まる。

Total Score:87.598 (Total D:35.5)
Combined Total:173.262 (Included Local Bonus:0.5)
Rank:2nd



高校3年生が見事な結果を出しました。予選はあん馬でミスがあり7位通過となりましたが、決勝で猛チャージを見せ、2位にまで登り詰めました。そしてこの日の合計スコア87.598は1日のスコアとしては予選、決勝を通じて最高。世界的に見てもかなりの高得点です。

合計Dスコアは35.5。内規加点もしっかり得ており、高難度の構成を揃えてはいますが、まだまだDスコアは伸ばせそうです。期待の若手がいよいよ日本のトップ争いに食い込んできました。

この記事へのコメント

  • こだか

    北園選手の成長スピードには驚かされますね。
    少し前まではアカピアンだったのがロペスになったと驚いていたらヨー2になって着地まで止めてくるのですから、とても伸び盛りで来年が楽しみです。
    現地で見ていた者ですが、鞍馬の構成は2技目にフクガで、9技目に馬背の縦向き旋回をしていました。この前の徳洲会との試技会からその構成だったようですね。
    2020年12月17日 22:04
  • Ka.Ki.

    現地からの貴重なコメントありがとうございます。北園選手はまさに伸び盛りで目が離せませんね。
    2020年12月18日 22:06