本家本元:ブスナリ

Originators : Busnari


本家本元、ブスナリ(DSA倒立3/3部分移動1回ひねり、下ろして開脚旋回)です。

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発表者はアルベルト・ブスナリ(イタリア)。発表年はおそらく2009年です。動画は翌2010年のヨーロッパ選手権・バーミンガム大会から。



旋回倒立技の格上げルールに基づく技です。基本となるB難度の「旋回倒立下ろして開脚支持」に対し、
・シュテクリA(DSA)や下向き逆移動、旋回ひねりから続けた場合、1段階格上げ
・倒立から下ろして旋回に続けた場合、1段階格上げ
・3/3移動(270°ひねりながら)を行った場合、1段階格上げ
・360°以上の倒立ひねりを行った場合、1段階格上げ
というルールが適用され、F難度の技になります。

というわけで、理論的には従前から存在した技ということからか、当初名前は付きませんでした。ブスナリの名が付いたのは2012年1月の通達からとなります。

2013-2016年ルールでは360°以上の倒立ひねり(下ろして旋回)が2段階の格上げだったためG難度となり、あん馬の貴重な高難度技として流行しました。ブスナリ自身もこの技に加え、1段階低い難度となる「旋回倒立3/3部分移動1回ひねり、下ろして開脚旋回」や「DSA倒立1回ひねり、下ろして開脚旋回」を演技に入れて隆盛を見せました。

2017年のルール改訂で再びF難度となり、また、倒立を経過する技は2回まで(終末技を除く)という制限が付きましたが、それでも高難度が得られる技として現在でも演技に取り入れるスペシャリストは少なくありません。実施では倒立に上げるときや、360°ひねりの途中、下ろして旋回に移るときなど、複数箇所で停滞が出てしまいがちな技です。いかにスムーズに実施して減点を抑えるかがカギと言えるでしょう。

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