Originators : Balandin
本家本元、今回はつり輪で3つの技を発表したアレクサンドル・バランディン(ロシア)を取り上げます。
全て懸垂から引き上げる技で終末姿勢が異なります。1つ目はバランディン(懸垂から伸腕で引き上げ中水平支持)。難度表では「バランディン1」となっていますが、当ブログでは技の基本的なナンバリングの法則に従い「バランディン」としています。

2009年版採点規則から記載されている技ですが、発表年ははっきりしていません。動画は2006年のボローニンカップのものになります。
バランディン2(懸垂から伸腕で引き上げ十字倒立)では十字倒立まで上げます。

バランディンとともに2009年版採点規則から記載されています。動画は2007年ワールドカップ・上海大会から。
バランディン3(懸垂から伸腕で引き上げ上水平支持)は上水平まで上げる技。図のとおり、バランディンと同一枠の扱いとなっています。

2013年ヨーロッパ選手権・モスクワ大会で発表されました。動画は同年のロシア選手権のもの。バランディン2の後に実施しています。
バランディンは上水平支持のバランディン3と同一枠となってしまったこともあり、ほとんど目にすることがありません。バランディン2は2017年のルール改訂でE難度からF難度に格上げとなり演技に取り入れるスペシャリストも見られます。十字倒立でF難度が取れるのはこの技とカルモナだけです。
今日最もよく見られるのはバランディン3でしょう。懸垂からの技ということで一番最初に実施される例が多いようですが、本家のように演技の途中でゆっくりと懸垂まで下ろして実施するのも迫力があります。
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