新型コロナウイルスの影響について

Impact of the COVID-19


新型コロナウイルスの感染拡大により、様々な大会が中止になるなどの影響が出ています。

本来であればこの3月は、2020年東京オリンピックの出場資格が懸かる種目別及び個人総合ワールドカップシリーズの真っ最中のはずでした。しかし、先週開催されていた種目別のバクー大会はなんと予選を終了した時点で決勝が中止に。今週開催予定だった種目別のドーハ大会は6月に延期になりました。予選だけで終わってしまったバクー大会のポイントの扱いは発表されていないようです。

個人総合はシュトゥットガルト大会とバーミンガム大会がともに中止。東京大会は当初、一般非公開での開催(無観客試合)を発表しましたが、出場選手や審判員のキャンセルが相次いだようで、こちらも中止となりました。個人総合シリーズは、アメリカンカップが開催されたのみとなり、ランキングは適用されず、2019年世界選手権の団体決勝上位3か国に出場枠が割り当てられることになるようです。

種目別及び個人総合ワールドカップシリーズが全て終わった4月以降は各大陸の大陸選手権でも出場資格が争われることになっていましたが、こちらもアフリカ選手権とオセアニア選手権が延期(時期未定)、男女のヨーロッパ選手権が中止(下半期の開催を検討中)に。パンアメリカン選手権とアジア選手権についてはまだ発表がありません。

その他の国際大会では、ワールドカップ・シュトゥットガルト大会と合わせて開催される予定だったDTBポカール・チームチャレンジが中止。ニュージーランドで開催される予定だったパシフィックリム選手権が延期(時期未定)。国内大会では内村航平カップや全英選手権が中止となっています。

オリンピックの出場資格が懸かる大会でこれまでに中止または延期となった大会は以下のとおりとなります。

● 種目別ワールドカップシリーズ
・バクー大会(3月12~15日)⇒決勝中止
・ドーハ大会(3月18~21日)⇒6月3~6日に延期

● 個人総合ワールドカップシリーズ
・シュトゥットガルト大会(3月22日)⇒中止
・バーミンガム大会(3月28日)⇒中止
・東京大会(4月5日)⇒中止

● 大陸選手権
・アフリカ選手権(4月1~5日)⇒延期(時期未定)
・オセアニア選手権(4月16~18日)⇒延期(時期未定)
・ヨーロッパ選手権(女子4月30日~5月3日、男子5月27~31日)⇒中止(下半期の開催を検討中)

というわけで、2020年東京オリンピックの出場資格システムはすでに崩壊しかかっていると言っていいでしょう。

本来であれば、各基準の未使用枠は2019年世界選手権の個人総合予選上位に割り当てられますが、ヨーロッパ体操連盟は大陸選手権枠はその大陸の選手に割り当てられるよう要望しているようで、もっともなことと思います。

そもそもこの状況でオリンピックが開催できるかどうかというところですが、現時点ではIOCは開催に向けて「全力を尽くす」としています。「開催まで4か月以上ある現時点で、抜本的な決定を下す必要はない」ともしており、確かにそのとおりだとも言えます。

状況は刻々と変化しているため、引き続き今後の状況を見守りたいと思います。



大会が開催されないので、当分の間、当ブログも低浮上となることが予想されます。どうぞご了承ください。

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