2019 Routine of the Year
毎年、年の瀬に選んでいる「今年の演技」です。2019年は個人総合スーパーファイナルで優勝した橋本大輝の鉄棒の演技を選びたいと思います。
橋本大輝選手
— Shimi-GymFan_JPN【しみ】 (@pipinoko168) November 8, 2019
鉄棒
D6.3 14.833‼ pic.twitter.com/jpSmYANmii
1. | アドラーひねり | Jam 1/2 | D | III | |
---|---|---|---|---|---|
2. | カッシーナ | Cassina | G | II | |
3. | コールマン | Kolman | E | II | |
4. | 伸身トカチェフ | Tkatchev Lay | D | II | |
5. | ~トカチェフ | + Tkatchev | C | II | (CV:0.1) |
6. | アドラー1回ひねり逆手 | Jam 1/1 to UG | E | III | |
7. | ヤマワキ | Yamawaki | D | II | |
8. | シュタルダー | Stalder | B | III | |
9. | 後方とび車輪1回ひねり | Hop 1/1 | C | I | |
10. | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り | Double Back Lay 2/1 | E | IV |
D:6.3
E:8.533
Score:14.833
この大会、あん馬において前回の記事で紹介した豊田国際と同じ構成を狙っていたと思われますが、最初のアイヒホルン(E)に失敗、予定のDスコアを確保できませんでした。
個人総合スーパーファイナルではDスコアの強化策として合計Dスコアが35.0未満の場合、合計得点から0.5減点されることとなっていました。あん馬のミスにより合計Dスコアが足りなくなった橋本が最後の鉄棒で挑戦してきたのは、本番では一度も決めたことのない伸身トカチェフ~トカチェフの連続でした。
この連続技により0.1の加点を得て、合計Dスコアはちょうど35.0。0.5の減点を免れ、合計得点86.031で見事に優勝を飾りました。2位の萱和磨が85.665でしたから、まさにギリギリの勝負でした。
橋本はこの結果により2020年個人総合ワールドカップシリーズのうち2試合の出場権を手にしています。同シリーズは日本のオリンピック個人出場資格が懸かるだけでなく、得点次第では出場選手の団体出場も決定することになります。今、日本で最もオリンピックに近い位置にいるのが高校3年生のこの橋本だと言えるでしょう。2020年に向けて期待が高まります。
動画が消えてしまうことが多くブログの運営も難しくなっている昨今ですが、2019年は何とか今日まで続けることができました。ご覧いただいた皆さま、本当にありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えください。
この記事へのコメント
kou
私は種目別予選の神本選手の平行棒を推したいです(勝手にすみません汗)
ヤマムロから流れるように進めていき最後の前方ダブルハーフをバッチリ決められるのは神本選手しかいないと思います。
練習で公開していた屈身ダブルハーフを実施してくれたら…と夢を見させてくれます。
Ka.Ki.