2019年世界選手権:種目別鉄棒の演技

2019 Worlds Stuttgart (GER) EF HB


2019年世界選手権・シュトゥットガルト大会:種目別鉄棒の演技です。

MARIANO Arthur (BRA)


1.エンドー1回ひねり大逆手Endo 1/1 to ElDIII
2.アドラーひねりJam 1/2DIII
3.後方とび車輪1回ひねりHop 1/1CI
4.伸身トカチェフTkatchev LayDII
5.~トカチェフ+ TkatchevCII(CV:0.1)
6.~リンチ+ LynchDII(CV:0.1)
7.ヴィンクラーWinklerFII
8.アドラー1回ひねり片逆手Jam 1/1 to MGDIII
9.ヤマワキYamawakiDII
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:6.3
E:8.600
Score:14.900

トカチェフ系の3連続、そしてヴィンクラーを決め、Dスコア6.3の構成を見事に通す。パンアメリカン競技大会では2位だったが、世界の舞台で優勝を果たした。


SRBIC Tin (CRO)


1.前方車輪1回ひねり大逆手1/1 to ElCI
2.ピアッティPiattiDII
3.~トカチェフ+ TkatchevCII(CV:0.1)
4.~伸身トカチェフ+ Tkatchev LayDII(CV:0.1)
5.~リンチ+ LynchDII(CV:0.2)
6.アドラーひねりJam 1/2DIII
7.モズニクMoznikEII
8.アドラー1回ひねり逆手Jam 1/1 to UGEIII
9.シュタルダーStalderBIII
10.後方伸身2回宙返り1回ひねり下りDouble Back Lay 1/1DIV

D:6.2
E:8.466
Score:14.666

トカチェフ系の4連続を雄大に決める。シートリバルコ(E)などまだ技を持っているが、今回はこの構成。


DALALOYAN Artur (RUS)


1.カッシーナCassinaGII
2.伸身コバチKovacs LayEII
3.モズニクMoznikEII
4.アドラーひねりJam 1/2DIII
5.伸身トカチェフTkatchev LayDII
6.アドラーJamCIII
7.大逆手車輪Giant ElBI
8.ヤマワキYamawakiDII
9.シュタルダーStalderBIII
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:6.1
E:8.433
Score:14.533

カッシーナを入れ、終末技も新月面と勝負に出る。手放し技はどれも雄大に決めた。新月面の着地は大きく1歩動いてしまうが、それでもこのEスコア。


4th 橋本大輝 HASHIMOTO Daiki (JPN)


1.ヤマワキYamawakiDII
2.カッシーナCassinaGII
3.コールマンKolmanEII
4.伸身トカチェフTkatchev LayDII
5.トカチェフTkatchevCII
6.シュタルダーひねりStalder 1/2BIII
7.アドラー1回ひねり逆手Jam 1/1 to UGEIII
8.アドラーひねりJam 1/2DIII
9.後方とび車輪1回ひねりHop 1/1CI
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:6.2
E:8.033
Score:14.233

最初に手放し技を5つ決める。課題はアドラー系の角度か。着地は後ろに1歩。


5th MIKULAK Samuel (USA)


1.カッシーナCassinaGII
2.コールマンKolmanEII
3.リューキンLiukinFII
4.トカチェフTkatchevCII
5.~リンチ+ LynchDII(CV:0.1)
6.ツォウ・リミンZou LiminCI
7.アドラーひねりJam 1/2DIII
8.後方とび車輪1回ひねりHop 1/1CI
9.シュタルダーStalderBIII
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:6.3
E:7.766
Score:14.066

種目別ではリューキンを入れてきたが、振り上がりで大きく肘を曲げる。その他にもリンチの後の振り上がりなど減点箇所が多かった。着地も前に跳ねる。


6th 林超攀 LIN Chaopan (CHN)


1.伸身トカチェフTkatchev LayDII
2.~トカチェフ+ TkatchevCII(CV:0.1)
3.コールマンKolmanEII
4.モズニクMoznikEII
5.アドラー1回ひねり逆手Jam 1/1 to UGEIII
6.ヤマワキYamawakiDII
7.エンドー1回ひねり大逆手Endo 1/1 to ElDIII
8.前方車輪1回ひねり大逆手1/1 to ElCI
9.アドラーJamCIII
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:6.2
E:7.833
Score:14.033

以前はカッシーナを使っていたが、今回はトカチェフ系の連続を入れている。減点箇所が多かったようでEスコアが伸びない。


7th BULL Tyson (AUS)


1.アドラーひねりJam 1/2DIII
2.コバチ〈落下して再試技〉KovacsDII
3.~コールマン+ KolmanEII(CV:0.2)
4.カッシーナCassinaGII
5.シュタルダーStalderBIII
6.ヤマワキYamawakiDII
7.ツォウ・リミンZou LiminCI
8.アドラーJamCIII
9.大逆手車輪Giant ElBI
10.後方伸身2回宙返り1回ひねり下りDouble Back Lay 1/1DIV

D:6.0
E:7.200
Score:13.200

コバチ~コールマンの連続を用意していたが、コバチで落下。やり直して成功させる。着地は止める。


8th 唐嘉鴻 TANG Chia-Hung (TPE)


1.後ろ振り上がり倒立Back UpriseAI
2.ツォウ・リミンZou LiminCI
3.ムニョス/ポッツォMunoz - PozzoEII
4.ヤマワキYamawakiDII
5.モズニクMoznikEII
6.伸身トカチェフTkatchev LayDII
~リンチ〈落下〉Lynch
7.アドラー1回ひねり逆手Jam 1/1 to UGEIII
8.アドラーひねりJam 1/2DIII
9.シュタルダーStalderBIII
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:5.8
E:6.966
Score:12.766

実施がきれいな選手で2018年アジア大会2019年ユニバーシアードを制している。今回も予選1位で通過したが、伸身トカチェフからリンチにつなげず落下してしまった。



鉄棒もユプケ・ゾンダーランド(オランダ)が予選落ち。予選上位は唐嘉鴻、ミクラック、スルビッチで、決勝もこのあたりの争いになるかと思われましたが、やはり鉄棒は何が起こるか分かりません。優勝したマリアーノは難度、実施をバランスよくまとめ、高いスコアを出しました。

日本からは予選8位で通過した橋本が4位に入りました。団体決勝のゆかのミスなどもありましたが、全体として雄大で正確な演技が世界に評価されました。2020年東京オリンピックに向け、これからがますます期待されます。

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