サミュエル・ミクラック - 2019年全米選手権:個人総合の演技

MIKULAK Samuel (USA)
2019 USA Nationals Kansas City, MO Day 2 AA

2019年全米選手権はサミュエル・ミクラックが6度目の優勝を飾りました。87点台を出した2日目の演技を見ていきましょう。ローテーションは跳馬からでした。

#1 跳馬 VT


DEPenScore
ドリッグスKasamatsu Lay 3/25.29.10014.300

跳馬は変わらずドリッグス。両足前に1歩とまずまずの跳越を見せる。


#2 平行棒 PB


1.後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持Back Uprise Front Pk to SupDII
2.マクーツMakutsEI
3.ヒーリーHealyDI
4.棒下宙返りひねり倒立Basket 1/2 to HdstEIII
5.棒下宙返り倒立Basket to HdstDIII
6.懸垂前振り後方かかえ込み宙返りひねり腕支持Giant Back Toss 1/2DIII
7.ササキ5/4 Front Strd to HangEI
8.バブサーBhavsarEIII
9.チッペルトTippeltDIII
10.前方かかえ込み2回宙返りひねり下りDouble Front 1/2FIV

D:6.6
E:8.700
Score:15.300

1日目はこれまで使い続けてきたDスコア6.4の構成だったが、2日目はマクーツを入れて難度を上げてきた。得意のササキなどは熟練した実施。着地も止める。


#3 鉄棒 HB


1.カッシーナCassinaGII
2.コールマンKolmanEII
3.リューキンLiukinFII
4.伸身トカチェフTkatchev LayDII
5.~リンチ+ LynchDII(CV:0.2)
6.ツォウ・リミンZou LiminCI
7.アドラーひねりJam 1/2DIII
8.後方とび車輪1回ひねりHop 1/1CI
9.シュタルダーStalderBIII
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:6.5
E:8.000
Score:14.500

鉄棒も難度を上げてきた。新たにリューキンを入れ、さらに伸身トカチェフ~リンチの連続でDスコアは6.5。これまでより0.4もDスコアをアップさせてきたことになる。着地も収め会心の演技となった。


#4 ゆか FX


1.前方屈身2回宙返りDouble Front PkEII
2.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
3.~前方かかえ込み2回宙返り+ Double FrontDII(CV:0.2)
4.前方伸身宙返り2回ひねりFront Lay 2/1DII
5.~前方かかえ込み宙返り1回ひねり+ Front 1/1BII(CV:0.1)
6.シュピンデル・ゴゴラーゼ1/1 Spindle to GogoladzeDI
7.ゴゴラーゼGogoladzeCI
8.後方伸身宙返り3/2ひねりBack Lay 3/2CIII
9.~前方伸身宙返り1回ひねり+ Front Lay 1/1CII
10.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII

D:5.9
E:8.750
Score:14.650

ゆかは2019年から使っているDスコア5.9の構成。安定した実施で着地をよく止めた。


#5 あん馬 PH


1.ミクラックMikulakDI
2.正交差横移動ひねり逆交差入れFront Double Scissor Travel SdwCI
3.ブスナリBusnariFII
4.横向き旋回1回ひねり[Flair | Circle] 1/1 SpindleDII
5.縦向き後ろ移動(2/3)Back Loop Travel 2/3BIII
6.馬端馬背ロシアン1080°転向Leather Russian 1080DII
7.縦向き前移動(1-2-5)Front Loop Travel 1-2-5DIII
8.トン・フェイTong FeiDIII
9.シバドSivadoDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立450°ひねり3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3 450EIV

D:6.0
E:8.400
Score:14.400

あん馬は従来と変わらないDスコアだが、あの疑惑の両把手を挟んで横向き旋回(B)ではなく、後ろ移動でB難度を得ている。後半の技の順番も変わっており、縦向き移動の間にトン・フェイが入っているのもユニーク。


#6 つり輪 SR


1.後ろ振り上がり中水平支持Back Uprise to MalteseEIII
2.ナカヤマBack Lever to CrossDII
3.後ろ振り上がり上水平支持Back Uprise to PlancheDIII
4.ヤマワキYamawakiCI
5.後ろ振り上がり十字懸垂Back Uprise to CrossCIII
6.屈身ヤマワキYamawaki PkDI
7.後ろ振り上がり倒立Back Uprise to HdstCI
8.ほん転逆上がり倒立Felge to HdstCI
9.後方車輪倒立経過Back Giant thru HdstBI
10.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり下りDouble Back 2/1EIV

D:5.6
E:8.650
Score:14.250

1日目はグループIIをただの十字懸垂(B)としていたが、2日目はしっかりナカヤマにしてDスコア5.6としてきた。着地をピタリと止めて有終の美を飾った。

Total Score:87.400 (Total D:35.8)
Rank:1st



ミクラックが6度目の全米選手権優勝。1日目も首位で昨年に続く完全優勝です。複数の種目で難度を上げて合計Dスコアはついに35.8にまで達しています。これは世界でもかなり高い水準となります。

実施もさすがの安定感を見せましたが、難度を上げたつり輪、平行棒でEスコアが伸びず決定点が1日目より下回ってしまったのは課題と言えるでしょう。このあたりがさらに安定してくると合計得点も87点台後半ということになってきます。世界選手権での活躍が楽しみです。

この記事へのコメント