2019年ヨーロッパ選手権:種目別鉄棒の演技

2019 Europeans Szczecin (POL) EF HB


2019年ヨーロッパ選手権・シュチェチン大会:種目別鉄棒の演技です。

ZONDERLAND Epke (NED)


1.エンドー1回ひねり大逆手Endo 1/1 to ElDIII
2.カッシーナCassinaGII
3.~コバチ+ KovacsDII(CV:0.2)
4.コールマンKolmanEII
5.~ゲイロード2+ Gaylord2EII(CV:0.2)
6.アドラー1回ひねり逆手Jam 1/1 to UGEIII
7.アドラーひねりJam 1/2DIII
8.シュタルダーStalderBIII
9.後方とび車輪1回ひねりHop 1/1CI
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:6.8
E:8.466
Score:15.266

2018年世界選手権と同じ構成。本来どおりの安定した実施と着地の強さを見せた。


SRBIC Tin (CRO)


1.前方車輪1回ひねり大逆手1/1 to ElCI
2.ピアッティPiattiDII
3.~トカチェフ+ TkatchevCII(CV:0.1)
4.~伸身トカチェフ+ Tkatchev LayDII(CV:0.1)
5.~リンチ+ LynchDII(CV:0.2)
6.アドラーひねりJam 1/2DIII
7.モズニクMoznikEII
8.アドラー1回ひねり逆手Jam 1/1 to UGEIII
9.シュタルダーStalderBIII
10.後方伸身2回宙返り1回ひねり下りDouble Back Lay 1/1DIV

D:6.2
E:8.700
Score:14.900

2018年世界選手権ではエンドー1回ひねり大逆手(D)を入れてDスコア6.4にまでしていたが、2019年に入ってからはこの6.2がフル構成。目立ったミスなく演技を通し、着地もわずかに跳ねる程度に収める。


DALALOYAN Artur (RUS)


1.カッシーナCassinaGII
2.伸身コバチKovacs LayEII
3.モズニクMoznikEII
4.アドラーひねりJam 1/2DIII
5.伸身トカチェフTkatchev LayDII
6.アドラーJamCIII
7.大逆手車輪Giant ElBI
8.ヤマワキYamawakiDII
9.シュタルダーStalderBIII
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:6.1
E:8.700
Score:14.800

中技は個人総合と同じだが、終末技を伸身新月面にしてDスコアを0.1アップ。着地も止めてくる。


4th MACCHINI Carlo (ITA)


1.屈身コバチKovacs PkEII
2.コールマンKolmanEII
3.シュタルダーStalderBIII
4.リバルコRybalkoDI
5.アドラー1回ひねり片逆手Jam 1/1 to MGDIII
6.ヤマワキYamawakiDII
7.エンドーEndoBIII
8.アドラーひねりJam 1/2DIII
9.後方とび車輪1回ひねりHop 1/1CI
10.後方伸身2回宙返り1回ひねり下りDouble Back Lay 1/1DIV

D:5.7
E:8.366
Score:14.066

3月の種目別ワールドカップ・ドーハ大会ではDスコア5.6だったが、シュタルダーとび3/2ひねり片大逆手(D)をシュタルダーとリバルコにすることで微妙にDスコアを上げている。着地を止める。


5th EDALLI Ludovico (ITA)


1.ヤマワキYamawakiDII
2.伸身トカチェフTkatchev LayDII
3.トカチェフTkatchevCII
4.~リンチ+ LynchDII(CV:0.1)
5.アドラーJamCIII
6.アドラーとび倒立Jam HopDIII
7.リバルコRybalkoDI
8.シュタルダーStalderBIII
9.後方とび車輪1回ひねりHop 1/1CI
10.後方伸身2回宙返り1回ひねり下りDouble Back Lay 1/1DIV

D:5.6
E:7.833
Score:13.433

実施は今一つだが使い手の少ないアドラーとび倒立が入った構成。着地はやや低くなる。


6th STRETOVICH Ivan (RUS)


1.エンドー1回ひねり大逆手Endo 1/1 to ElDIII
2.ツォウ・リミンZou LiminCI
3.アドラー1回ひねり片逆手Jam 1/1 to MGDIII
4.ヤマワキYamawakiDII
5.コバチKovacsDII
6.アドラーひねりJam 1/2DIII
7.伸身トカチェフTkatchev LayDII
8.トカチェフTkatchevCII
~リンチ〈落下〉+ Lynch
9.シュタルダーStalderBIII
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:5.7
E:6.833
Score:12.533

アドラー1回ひねりで振り戻ってしまうと、トカチェフからリンチ(D)への連続で落下してしまった。


7th ONDER Ahmet (TUR)


1.ヤマワキYamawakiDII
2.後方車輪Back GiantAI
コールマン〈落下〉Kolman
3.伸身トカチェフTkatchev LayDII
4.モズニクMoznikEII
5.前方車輪Front GiantAI
6.アドラーJamCIII
7.アドラーひねりJam 1/2DIII
8.シュタルダーStalderBIII
9.後方とび車輪1回ひねりHop 1/1CI
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:5.2
E:7.266
Score:12.466

コールマン(E)で落下。着地も大きく踏み出す。


8th HALL James (GBR)


1.後ろ振り上がりひねり倒立Back Uprise 1/2AI
2.後方車輪Back GiantAI
カッシーナ〈落下〉Cassina

D:0.7 (EGR II:0.0 III:0.0 IV:0.0)
E:8.800
Pen:8.0
Score:1.500

冒頭、カッシーナ(G)で落下。左肩を強打したか演技を続行できなくなる。認定された技は2技だったため、8.0点がペナルティ(ND)として決定点から減点される。



表彰台に登った上位3人が圧倒的な力を見せた決勝となりました。ゾンダーランドは前の演技者のホールにアクシデントがありましたが落ち着いた演技を見せました。現時点でほぼフル構成の内容、実施もまとめて会心の演技だったと言えるでしょう。

スルビッチ、ダラロヤンは高いEスコアでゾンダーランドに迫りましたが、決定点では及ばず。しかしスルビッチは安定感、ダラロヤンは急成長ぶりが際立ちました。

この記事へのコメント

  • ダイヤモンド

    8位の選手の後方車輪が技として認めらないのは何故ですか?
    2019年05月01日 21:46
  • 伸身ローチェ

    >ダイヤモンドさん

     後方車輪は認められDスコアに反映されていますよ。「2. 後方車輪」とありますが、ここのブログではDスコアに反映された技には行頭に数字を付けてくださっています。
     Dスコアの内訳は
    後ろ振り上がりひねり倒立(A難度)+0.1
    後方車輪        (A難度)+0.1
     これにさらにグループIの技を実施したとして0.5の加点で計Dスコア0.7です。
    2019年05月01日 22:07