2019年ワールドカップ・東京大会レポート

2019 World Cup Tokyo (JPN) Report


2019年個人総合ワールドカップ・東京大会のレポートです。

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#1 ゆか FX

白井健三はアメリカンカップを欠場した左足首の負傷の影響か構成を大幅ダウン。ジャーニー・レジニ=モラン(イギリス)にまさかのリードを許す。

サミュエル・ミクラック(アメリカ)は無難な実施で3位に付ける。谷川航はいい実施だったが終末技のラインオーバーで出遅れる。

DEPenScore
1.REGINI-MORAN Giarnni (GBR)5.98.66614.566
2.白井健三 SHIRAI Kenzo (JPN)6.28.23314.433
3.MIKULAK Samuel (USA)5.98.30014.200


#2 あん馬 PH

谷川は終末技で移動できなかったが、落ち着いて馬端でひねりD難度で下りる。白井はほぼ従来構成だが、旋回の質を上げた印象。

ミクラックはブスナリ(F)を抜いてくるが良好な実施、ここで首位に立つ。ネストール・アバド(スペイン)の終末技は脚が下がって不認定に。このあたりは最近特に厳しく判定されている。

DEPenScoreTotal
1.MIKULAK Samuel (USA)5.58.70014.20028.400
2.白井健三 SHIRAI Kenzo (JPN)5.48.16613.56627.999
3.谷川航 TANIGAWA Wataru (JPN)5.78.20013.90027.833


#3 つり輪 SR

白井はグチョギー(C)を抜いてDスコアを下げる。谷川は従来からDスコアは変わらないが少し技を変えてきた。着地をピタリと止めて会場が沸く。

ミクラックは抑え気味の構成ながら着地を止めて首位をキープ。ニキータ・イグナチェフ(ロシア)が力強い演技で浮上してくる。

DEPenScoreTotal
1.MIKULAK Samuel (USA)5.48.90014.30042.700
2.谷川航 TANIGAWA Wataru (JPN)6.08.50014.50042.333
3.白井健三 SHIRAI Kenzo (JPN)5.67.86613.46641.465


#4 跳馬 VT

谷川はブラニク、白井はシライ/キム・ヒフン、ともに見事な跳越を見せミクラックを追う。

Dスコアで劣るミクラックだが着地をピタリと止めて日本勢が追いつくことを許さない。

DEPenScoreTotal
1.MIKULAK Samuel (USA)5.29.33314.53357.233
2.谷川航 TANIGAWA Wataru (JPN)5.69.26614.86657.199
3.白井健三 SHIRAI Kenzo (JPN)5.69.16614.76656.231


#5 平行棒 PB

ミクラックと谷川が好演技を見せ、ともに譲らず。ついに谷川が0.001差に迫り会場が大いに盛り上がる。

白井はマクーツ(E)が不認定になり、着地でもミスが出て後退。ドミトリエンコ(E)、モリスエ(D)と大技を入れたイグナチェフがついに3位にまで上がってくる。

DEPenScoreTotal
1.MIKULAK Samuel (USA)6.48.20014.60071.833
2.谷川航 TANIGAWA Wataru (JPN)6.28.43314.63371.832
3.IGNATHEV Nikira (RUS)6.08.06614.06668.999


#6 鉄棒 HB

最終種目はワールドカップルールで順位順の演技。白井はコールマン(E)を抜くが、着地まで決めて意地を見せる。イグナチェフは雄大な演技で会場を沸かせた。

いよいよ最後の2人。谷川は順手背面車輪を抜いてDスコアを下げた構成。ミクラックは本来構成を通せば優勝の場面で、きっちりと全ての技を完遂し見事な優勝を飾った。

DEPenScoreTotal
MIKULAK Samuel (USA)6.18.66614.76686.599
谷川航 TANIGAWA Wataru (JPN)5.58.33313.83385.665
白井健三 SHIRAI Kenzo (JPN)5.78.53314.23382,964

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