アルトゥール・ダラロヤン - 2019年ワールドカップ・シュトゥットガルト大会:個人総合の演技

DALALOYAN Artur (RUS)
2019 Individual All-Around World Cup Stuttgart (GER)


この2週、種目別ワールドカップシリーズはバクー大会とドーハ大会が開催されていましたが、個人総合ワールドカップもシュトゥットガルト大会とバーミンガム大会が開催されていました。すっかり遅くなってしまいましたが、まずはシュトゥットガルト大会の模様を。アルトゥール・ダラロヤン(ロシア)が優勝しています。

#1 ゆか FX


1.前方伸身宙返り1回ひねりFront Lay 1/1CII
2.~前方伸身宙返り5/2ひねり+ Front Lay 5/2EII(CV:0.1)
前方伸身宙返りFront LayBII
3.~前方屈身2回宙返りひねり+ Double Front Pk 1/2FII
4.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねりDouble Back 2/1EIII
5.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
6.~前方伸身宙返り2回ひねり+ Front Lay 2/1DII(CV:0.2)
7.後方伸身宙返り3/2ひねりBack Lay 3/2CIII
8.~前方伸身宙返り3/2ひねり+ Front Lay 3/2CII
9.開脚座から力十字倒立Split Press to Japanese HdstCI
10.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII

D:6.3
E:8.066
Score:14.366

2018年ブルーメ・メモリアルではシライ2(F)でDスコア6.3にしていたが今大会は前方屈身ダブルひねりを使って6.3にしている。止まった着地は少なかったが、全体としては演技をまとめる。


#2 あん馬 PH


1.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
2.把手上下向き転向CzechkehrBII
3.Dフロップ3 FlopsDII
4.ブスナリBusnariFII
5.正面横移動連続(あん部馬背着手)Front Travel 3/3 Hands btw PCIII
6.シュテクリBDSBBII
7.縦向き後ろ移動(2/3)Back Loop Travel 2/3BIII
8.マジャールMagyarDIII
9.シバドSivadoDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立450°ひねり3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3 450EIV

D:5.6
E:8.466
Score:14.066

あん馬もほぼ従来構成ではあるが終末技をE難度にして初めてDスコアを5.6にまで上げてきた。この構成を通したのは大きい。


#3 つり輪 SR


1.後方伸腕伸身逆上がり中水平支持Back Roll to MalteseFII
2.後方け上がり中水平支持Back Kip to MalteseEIII
3.ナカヤマBack Lever to CrossDII
4.屈身ヤマワキYamawaki PkDI
5.ヤマワキYamawakiCI
6.ホンマ十字懸垂Whippet to CrossDIII
7.後ろ振り上がり開脚上水平支持Back Uprise to Strd PlancheCIII
8.ほん転逆上がり倒立Felge to HdstCI
9.後ろ振り上がり倒立Back Uprise to HdstCI
10.後方伸身2回宙返り1回ひねり下りDouble Back Lay 1/1DIV

D:5.9
E:8.600
Score:14.500

つり輪は従来構成。全体的に良好な実施で着地も止める。


#4 跳馬 VT


DEPenScore
リ・セグァン2Hdsp Double Front Pk 1/26.08.86614.866

跳馬はこのところブラニク(D:5.6)を見せることがあったが、なんとここでリ・セグァン2を跳んできた! 着地は大きく動いたが、オールラウンダーでこの跳越はすごい。


#5 平行棒 PB


1.横向き逆上がり1/4ひねり倒立Shoot Up 1/4 to HdstDIII
2.リチャードFront Uprise DiamidovEII
3.前振り上がりひねり倒立Front Uprise 1/2 to HdstEII
4.チッペルトTippeltDIII
5.バブサーBhavsarEIII
6.前方開脚5/4宙返り腕支持5/4 Front StrdDI
7.ヒーリーHealyDI
8.後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持Back Uprise Front Pk to SupDII
9.前振りひねり倒立Stützkehr to HdstCI
10.ベルヤフスキーDouble Front PkFIV

D:6.4
E:8.666
Score:15.066

平行棒も従来構成のDスコア6.4と思われたが、ここでも終末技を前方屈身ダブルのベルヤフスキーに変えてきた。前方ダブルひねり(F)と難度は同じでDスコアは変わらないが、今にもひねってきそうな勢いがありおそろしい。


#6 鉄棒 HB


1.懸垂振り出し倒立StemAIII
2.後方車輪Back GiantAII
カッシーナ〈落下〉Cassina
3.伸身コバチKovacs LayEII
4.モズニクMoznikEII
5.アドラーひねりJam 1/2DIII
伸身トカチェフ〈落下〉Tkatchev Lay
6.アドラーJamCIII
7.大逆手車輪Giant ElBI
8.ヤマワキYamawakiDII
9.シュタルダーStalderBIII
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:5.2
E:6.533
Score:11.733

カッシーナ(G)に挑むが落下。さらに伸身トカチェフ(D)でも落下し、まさかの展開となる。予定のDスコアは6.1だったか。

Total Score:84.497 (Total D:35.4)
Rank:1st



つい1週間前のロシア選手権の不調はなんだったのかという快進撃を見せました。最初からトップを独走し、5種目目を終えた時点で暫定2位のペトロ・パフニュク(ウクライナ)には3点近い差を付けていたため、鉄棒で2度の落下がありながらも余裕の逃げ切りとなりました。

まったくの従来構成だったのはつり輪くらい。ここまで新たな構成を試みることができるのは本当に驚きです。鉄棒が通っていれば合計Dスコアは36.3。2018年世界選手権からは1.0も上げていることになり、しかも実施はこれまでどおりの正確さです。脅威と言うほかありません。

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