2021 Olympics Qualified
2021年東京オリンピックに出場できる選手は男女各98人。男子で出場資格を得た選手を随時更新記事としてまとめていきたいと思います。
オリンピック予選のシステムはFIG公式サイトで公開されています。
・Olympic Qualification 2020
・Olympic Qualification 2020 FAQ
・Tie-breaking Rules Olympic Qualification
内容はかつて旧サイトでも記事にしたことがありましたが、現在はワールドカップ・東京大会のWebサイトにもまとめられています。
・ワールドカップ・東京大会:2020年東京五輪出場枠について
また、日本体操協会のWebサイトでは分かりやすく図にまとめられています。
・日本体操協会:Road to TOKYO2020【東京五輪への道】
・東京オリンピック出場権獲得基準(まとめ)
そのシステムは非常に複雑であるため、正確なものがちゃんとできるかどうか分かりませんが、随時更新していくことで作り上げていければと思っています。
ロシア・オリンピック委員会(ROC)はアブリャジンを団体代表としてきました。これで全ての代表選手が確定したことになります。
● 基準1 Criteria 1
2018年世界選手権:団体決勝上位3か国
中国 (CHN)
1. 林超攀 LIN Chaopan (CHN)
2. 孫煒 SUN Wei (CHN)
3. 肖若騰 XIAO Ruoteng (CHN)
4. 鄒敬園 ZOU Jingyuan (CHN)
ロシア・オリンピック委員会 (ROC)
5. ABLIAZIN Denis (ROC)
6. BELYAVSKIY David (ROC)
7. DALALOYAN Artur (ROC)
8. NAGORNYY Nikita (ROC)
日本 (JPN)
9. 橋本大輝 HASHIMOTO Daiki (JPN)
10. 萱和磨 KAYA Kazuma (JPN)
11. 谷川航 TANIGAWA Wataru (JPN)
12. 北園丈琉 KITAZONO Takeru (JPN)
● 基準2 Criteria 2
2019年世界選手権:団体予選上位9か国
ウクライナ (UKR)
13. KOVTUN Illia (UKR)
14. PAKHNIUK Petro (UKR)
15. RADIVILOV Igor (UKR)
16. YUDENKOV Yevgen (UKR)
イギリス (GBR)
17. FRASER Joe (GBR)
18. HALL James (GBR)
19. REGINI-MORAN Giarnni (GBR)
20. WHITLOCK Max (GBR)
スイス (SUI)
21. BAUMANN Christian (SUI)
22. BRAEGGER Pablo (SUI)
23. GISCHARD Benjamin (SUI)
24. YUSOF Eddy (SUI)
アメリカ (USA)
25. MALONE Brody (USA)
26. MIKULAK Samuel (USA)
27. MOLDAUER Yul (USA)
28. WISKUS Shane (USA)
台湾 (TPE)
29. 李智凱 LEE Chih-Kai (TPE)
30. 蕭佑然 SHIAO Yu-Jan (TPE)
31. 唐嘉鴻 TANG Chia-Hung (TPE)
32. 游朝偉 YU Chao-Wei (TPE)
韓国 (KOR)
33. KIM Hansol (KOR)
34. LEE Junho (KOR)
35. RYU Sunghyun (KOR)
36. YANG Hakseon (KOR)
ブラジル (BRA)
37. BARRETTO Francisco (BRA)
38. MARIANO Arthur (BRA)
39. SOARES Diogo (BRA)
40. SOUZA Caio (BRA)
スペイン (ESP)
41. ABAD Nestor (ESP)
42. DIALLO Thierno (ESP)
43. MIR Nicolau (ESP)
44. PLATA Joel (ESP)
ドイツ (GER)
45. DAUSER Lukas (GER)
46. DUNKEL Nils (GER)
47. HERDER Philipp (GER)
48. TOBA Andreas (GER)
● 基準3 Criteria 3
2019年世界選手権:個人総合予選上位12人(1国1人まで)
※団体出場資格のある国の選手は対象外
49. YULO Carlos Edriel (PHI)(2019年世界選手権:個人総合予選18位)
50.
51. EDALLI Ludovico (ITA)(同25位)
52. KARIMI Milad (KAZ)(同26位)
53. FRASCA Loris (FRA)(同28位)
54. TVOROGAL Robert (LTU)(同29位)
55. SHATILOV Alexander (ISR)(同30位)
56. ARICAN Ferhat (TUR)(同33位)
57. DAVTYAN Artur (ARM)(同37位)
58. HUDDLESTON David (BUL)(同39位)
59. DEURLOO Bart (NED)(同41位)
60. CORRAL Daniel (MEX)(同42位)
● 基準4 Criteria 4
2019年世界選手権:種目別決勝 各種目上位3人(1国3人まで)
※団体出場資格のある国の選手は対象外
61. DOLGOPYAT Artem (ISR)(2019年世界選手権:種目別ゆか2位)
62. MCCLENAGHAN Rhys (IRL)(同あん馬3位)
63. TOMMASONE Cyril (FRA)(同あん馬6位)
64. COLAK Ibrahim (TUR)(同つり輪1位)
65. LODADIO Marco (ITA)(同つり輪2位)
66. AIT SAID Samir (FRA)(同つり輪3位)
67. DRAGULESCU Marian (ROU)(同跳馬4位)
68. LE Thanh Tung (VIE)(同跳馬6位)
69. 石偉雄 SHEK Wai-Hung (HKG)(同跳馬7位)
70. ONDER Ahmet (TUR)(同平行棒2位)
71. SRBIC Tin (CRO)(同鉄棒2位)
72. BULL Tyson (AUS)(同鉄棒7位)
残った枠は基準3の次点の選手に割り当てられる。
73. COURNOYER Rene (CAN)(2019年世界選手権:個人総合予選43位)
74. ABDURAKHIMOV Rasuljon (UZB)(同46位)
75. GEORGIOU Marios (CYP)(同47位)
76. TIKHONOV Ivan (AZE)(同48位)
77. RUMBUTIS David (SWE)(同49位)
78.
● 基準5 Criteria 5
2018/2019年及び2019-2021年種目別ワールドカップシリーズ最終ランキング各種目上位1人(1国1人まで)
※基準1・2の資格を得るために団体メンバーとして競技した選手は対象外
79. ZAPATA Rayderley (ESP)
80. 亀山耕平 KAMEYAMA Kohei (JPN)
81. PETROUNIAS Eleftherios (GRE)
82. SHIN Jeahwan (KOR)
83. 尤浩 YOU Hao (CHN)
84. ZONDERLAND Epke (NED)
● 基準6 Criteria 6
個人総合ワールドカップシリーズが不成立のため、2019年世界選手権:団体決勝上位3か国
85. KARTSEV Aleksandr (ROC)
86. 劉洋 LIU Yang (CHN)
87. 内村航平 UCHIMURA Kohei (JPN)
● 基準7 Criteria 7
2020年大陸選手権:個人総合決勝上位9人(1国1人まで)
(ヨーロッパ2人、パンアメリカン2人、アジア2人、アフリカ2人、オセアニア1人)
※基準1・2の資格を得るために団体メンバーとして競技した選手は対象外
※団体出場資格があり、基準5・6で2人の個人出場資格を得ている国は対象外
ヨーロッパ UEG
88. POLIASHOV Vladislav (ROC)
89. ASIL Adem (TUR)(2021年ヨーロッパ選手権:個人総合予選3位)
パンアメリカン PAGU
90. YODER Alec (USA)
91. ZANETTI Arthur (BRA)
アジア AGU
2021年アジア選手権が不開催のため、基準3の次点のアジアの選手に割り当てられる。
92. DINH Phuong Thanh (VIE)(2019年世界選手権:個人総合予選75位)
93. LOO Phay Xing (MAS)(2019年世界選手権:個人総合予選87位)
アフリカ UAG
94. MOHAMED Omar (EGY)(2021年アフリカ選手権:個人総合1位)
95. EKE Uche (NGR)(2021年アフリカ選手権:個人総合3位)
オセアニア OCE
96. KOUDINOV Mikhail (NZL)(2021年オセアニア選手権:個人総合1位)
● 開催国枠 Host Country Places
日本が団体出場資格を得ているため、基準3の次点の選手に割り当てられる。
97. HEGGEMSNES Sofus (NOR)(2019年世界選手権:個人総合予選51位)
● 三者委員会招待枠 Tripartite Commission Invitation Places
IOC(国際オリンピック委員会)、ANOC(国内オリンピック委員会連合)、FIGの三者による委員会が、各国からの推薦を基に、全ての予選大会の終了後に招待枠の割り当てを通知する。
98. PETROV Matvei (ALB)
この記事へのコメント
伸身ローチェ
一番気になる日本からの派遣人数については
・国別対抗の4人(個人総合に出場できるのはこの内の選手のみ)
・種目別のみ出場で最大2人
の最大6人までということでしょうか、開催国枠が上記の外にあるのかよく分かっていませんが。
また国によっては国別対抗では出場できないがスペシャリストを3人以上派遣することができる可能性もあるみたいですね。
しかし内村航平、白井健三、萱和磨、谷川航、田中佑典の5選手が日本代表の国別対抗のメンバーから落選した場合、オリンピック出場がかなり狭き門になるルールに見えます。もしかしてそうなった選手の希望は「基準6」「開催国枠」「三者委員会招待枠」しか出場枠が無い……?
複雑すぎて頭がくらくらしてきました……
Ka.Ki.
団体出場資格のない国は、スペシャリストだけでなく、基準3などによりオールラウンダーの出場も可能性があります。
おそらく日本は基準6の個人総合ワールドカップで1枠を確保できるでしょう。団体メンバーの4人に選考されなかった場合、この枠に懸けることになると思います。
やまだ
現時点でW杯での通過選手を予測するのもおかしな話ですが、つり輪の劉洋選手、跳馬のRADIVILOV選手は順当に行けば通過できそうですね。
他の種目は鉄棒の宮地選手が一歩リードといったところでしょうか。まだまだ予想がつきませんね。
Ka.Ki.
伸身ローチェ
しかし、やはり最低1人は出てくる「世界選手権で5人の団体の成績でオリンピック出場権を獲得したけど、4-3-3制のオリンピックでは団体に入れない選手」への救済のためのルールが頼りない感じがしますね……基準6しかないというのはちょっと……
またオリンピック国別団体に出られる4名が決まるのはこれからずっと後ですよね、つまり選ばれなかった選手は慌ててワールドカップの個人総合に出場するかたちに?私がスケジュールを知らないだけなんですがそれも含めて難しい選考基準です(実際は総合、種目別、国ごとでバランスよく選考しようという工夫が複雑さにつながったのでしょうが)
現実的なところで、2018年のメンバーが5人全員非常に高い実力を発揮できた場合に、実力も貢献度もあるのに5,6人目の枠を同国の別の選手にとられオリンピックに出られない、ということって起こりえるんでしょうかね、とても嫌な考えですが「もし2018年のメンバーでなかった方が(採用基準が多くて)出やすかったのかな……?」というようなやり切れないことが。
まあサッカーのワールドカップのように「予選で大活躍しても2~3年後の本戦ではメンバーが大半変わることもありうる」システム(もしくはスケジュール)よりは自然なのかもしれませんが。
太一
各国出場枠を最大確保のため狙ってくるでしょうが、選手からすると「国資格」であることが微妙な点ですね。
予選対象のワールドカップは3月上旬から4月上旬であり、日本においては代表選考会である全日本、N杯へ向けた最後の仕上げの期間です。
その大事な期間に自身の出場権利を獲得出来るわけでもない試合に派遣されることは、五輪出場に全ての情熱を注いできた選手からするとメリットを見出だすことは難しいですね。
昨年東京ワールドカップへ出場した白井選手に対して採られたように、その得点は代表選考対象とするといった配慮が必要と思います。
Ka.Ki.
オリンピック予選のスケジュールは、記事中にリンクも張っていますが、日本体操協会の「東京オリンピック出場権獲得大会」にまとめられています。基準6の2020年個人総合ワールドカップシリーズは2020年3~4月に開催され、これによる出場資格は国に与えられます。日本の団体メンバーに関してはその後の全日本選手権やNHK杯等で選考されるものと思われます。
Ka.Ki.
今年の個人総合ワールドカップシリーズも世界選手権の代表選考とは関わりないわけですが、選手たちは個人総合スーパーファイナルを勝ち抜きワールドカップに派遣されています。本当にそこにメリットはないのでしょうか?
日程に応じてそのような配慮がなされるべきなのは当然でしょうね。
やまだ
https://www.sanspo.com/sports/news/20181221/gym18122123300002-n1.html
太一
実際にはワールドカップ出場選手には東京五輪の代表選考に何らかのアドバンテージを持たせるはずですね。
と思っていたら…。
やまださん、
さっそく選考基準の記事を紹介いただきありがとうごさいます。
この情報は把握していませんでした。
しかし、条件を満たせば団体メンバーのひとりとして早速選んでしまうんですね。個人総合枠がとれてもそうなんでしょうかね?
戦略として団体、個人総合どちらで出場させるかは総合的な判断をもってした方がいいように思えますね。
Ka.Ki.
これはちょっと見逃していました。情報ありがとうございます。
ランキングということは同点で並ぶこともありえますが、その場合のタイブレイクも定められているんでしょうかね。いずれにしても日本においてはオリンピック代表への最速最短ルートになりますね。
Ka.Ki.
記事には「日本がチームとして4試合の成績で上位3位までに入る条件がつく。」とあるので、日本が基準6の枠も得ていることが前提のように読めます。
太一
わざわざ「チームとして」と書かれているので、不可解に思いながら「4-3-3で評価して?」などと複雑に考えていました。
ロン
Ka.Ki.
Alchemist
大会の中止や延期が決まってきているようですね。
(本当に東京オリンピックの開催自体がわからなくなってきましたが)
先週、内村選手が種目別 鉄棒に絞って東京オリンピック出場を目指す
といったニュースが出ていましたが、どのようなcriteriaによる出場が
可能と思われますか。
Ka.Ki.
Alchemist
基準5の種目別 鉄棒は、私が思うに、ZONDERLAND選手に
既に決定しているのではないかと考えました。
内村選手は、2018年の世界選手権の代表メンバーであるため、
基準5、7はもともと適用されなかったり、基準6は試合が中止
となっているため日本は対象外となっているとすれば、
団体の代表枠を正面から狙っていくか、三者委員会招待枠しか
残っていないように見受けられました(勘違いしていたらすみません)。
東京オリンピックを集大成のように捉えているレジェンドなので
可能性があるなら出場できるよう応援したいと思います。
ただ、過去のオリンピックでは、鉄棒で大技を準備してきたのに
予選で失敗し、種目別決勝には進めていないので、これからの
試合は「無心」を貫いて欲しいと個人的に願っています。
Ka.Ki.
マイコ
ペトロニアス選手との一騎打ちが見られるのが楽しみです!
Ka.Ki.
初心者
跳馬は申在桓が選ばれてたので、この選手なんでいないのかと思ってました
Ka.Ki.
Alchemist
ロシアやウクライナの代表選手が決定し、ベルニャーエフ選手の名前がなかったのでどうしたのか気になっていました。
以前にウクライナからロシアに移籍したククセンコフ選手にもありましたが、2020年12月にドーピング検査でメルドニウムの陽性反応があり、今回、オリンピック欠場になったということのようです。
テニスのシャラポア選手のケースと異なり、本人に薬物使用に身の覚えがないようですが、どうなってしまうのでしょうか?
少し驚いています。
Ka.Ki.
ベルニャイエフ選手は4年間の出場資格停止処分で2024年パリオリンピックへの道も絶たれたと報じられているようですね。本人は身に覚えがないとしてCAS(スポーツ仲裁裁判所)に申立したようですが…。今後も気になりますね。