握り替えのないディアミドフひねり

5/4 Diamidov to UG on PB


前回の本家本元:ゾンダーランドに関連して、こんなところにも着目してみたいと思います。

ゾンダーランド(前振り片腕支持5/4ひねり単棒倒立経過、軸手を換えて片腕支持5/4ひねり支持)(F)の前半はディアミドフ1/4ひねり(D)の動きになりますが、その後直ちに単棒ヒーリー(E)につなげるため、中間の単棒横向き倒立の局面では鉄棒でいうところの逆手のかたちでバーを握る必要があります。



一方、ディアミドフ1/4ひねりからさらに1/4ひねって両棒倒立(ディアミドフひねり(D))に至る場合は、必ずしも逆手で握る必要はありません。鉄棒でいうところの片逆手のかたちで握り、両棒倒立になった後に握り替えても問題なく技が成立します。

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それでは、ディアミドフひねりを逆手で行う実施、すなわち両棒倒立になった後に握り替えがない実施というものは存在しないのでしょうか。そんなことはなく、複数の実施例があります。動画を見ていくことにしましょう。

1999年世界選手権の個人総合チャンピオン、ニコライ・クリュコフ(ロシア)の実施。個性的な演技構成を見せる玄人好みの選手でした。



2004年アテネオリンピックのルーマニア代表でもあったイアン・スチウ(ルーマニア) の実施です。



ゾンダーランドの本家本元、ユプケ・ゾンダーランド(オランダ)。当然ディアミドフひねりも逆手で掴んでいます。



アレクサンダー・アルティメフ(アメリカ)は車輪ディアミドフひねり(E)を逆手で掴んでいました。0:56あたりからスローもあり。



ディアミドフひねりにおけるこの握り方の違いは、ちょうど鉄棒のアドラー1回ひねりの片逆手(D)と逆手(E)の違いに似ています。アドラー1回ひねりと同様、平行棒でも片逆手になる方がより早く掴みにいけるため、逆手の方が実施の難しさは増すと考えられます。しかし、もちろんディアミドフひねりでは握り方による難度の区別はありません。このあたりは種目の特性に基づくものと考えるべきでしょう。平行棒においてはわざわざ区別する必要はないと個人的にも思います。

しかしながら、握り替えがない方がスマートに見えることもまた事実だと思います。平行棒では「倒立での手のずらし」が減点となりますが、片逆手で実施した後の握り替えがその対象となっているのか気になるところではあります。これも個人的にはそこまで減点する必要はないと思っているのですが…。

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