2018 Routine of the Year
毎年、年の瀬に選んでいる「今年の演技」です。2018年は種目別ワールドカップ・コトブス大会で優勝した李智凱(台湾)のあん馬の演技を選びたいと思います。
1. | 逆交差倒立 | Back Scissor to Hdst | D | I |
---|---|---|---|---|
2. | 下向き逆移動倒立3/3移動下ろして旋回 | Back Stöckli to Hdst 3/3 Lower to Flair | E | II |
3. | ピネーロ | Czechkehr outside Pommels | D | II |
4. | ケイハ | Flair 1/1 Spindle outside Pommels | F | II |
5. | アイヒホルン | Flair 1/1 Spindle Travel and Return | E | II |
6. | 横向き旋回1回ひねり | Flair 1/1 Spindle | D | II |
7. | 1回の旋回で正面横移動 | Front Hop Travel 3/3 | C | III |
8. | 開脚マジャール | Flair Magyar | E | III |
9. | 開脚シバド | Flair Sivado | E | III |
10. | 下向き逆移動倒立3/3移動下り | Back Stöckli to Hdst Travel 3/3 | D | IV |
D:6.5
E:9.008
Score:15.508
Rank:1st
2017年ユニバーシアードをDスコア6.0の構成で制した李智凱の2018年は、Dスコアアップに挑み続けた1年でした。まずはケイハ(両把手を挟んで横向き旋回1回ひねり)を取り入れようとしますが、思うように演技が通らなかったりで2月から3月にかけてのワールドカップでは3大会連続で2位になるなど、悔しい結果も続きました。
5月のワールドチャレンジカップ・オシエク大会でついにDスコア6.3の構成を通し優勝すると、8月のアジア競技大会でも同じ構成で優勝。世界選手権では3位と世界の表彰台に登り詰めますが、内容的にはDスコアで肖若騰(中国)、マックス・ウィットロック(イギリス)に及ばないという課題も残りました。
そして11月のコトブス大会で見せたのがこの構成です。ケイハと同じく両ポメルを挟む技であるピネーロを新たに取り入れ、ついにDスコアを6.5としてきました。横移動以外は全てD難度以上となりほぼ完成形と言える構成になってきたのではないでしょうか。
持ち前の質の高い開脚旋回でEスコアは元々高いものを持っている選手です。決定点の15.508も今サイクルの国際大会では最高でしょう。この勢いのまま2019年は是非とも東京オリンピックの切符を勝ち取ってほしいと思います。
更新頻度や記事の質はともかくとして、2018年も何とかこのブログを続けることができました。ご覧いただいた皆さま、本当にありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えください。
この記事へのコメント
体操大好き人間
私も李智凱選手の鞍馬の演技にはかなり惹かれています。
ただただ「すげー」の一言です^^;
ケイハ選手のケイハより安定感抜群ですし、流れるような演技構成は気持ちが良いとしか言いようがありません。
私も東京五輪の切符を手にして欲しいと願っています。
今年も体操競技の面白さを伝えて頂きましてありがとうございました^^
来年は東京五輪の選手選考も楽しみになってきますが、何よりこうして情報を発信し続けて頂いていることに感謝致します。
来年も楽しみにしていますので何卒よろしくお願い致します。
良いお年をお迎えください。
Ka.Ki.
ケイハはさすがに難しそうで、使うのはここ一番といった感がありますが、この大会では上手く決めました。終末技がちょっと危なかったくらいという抜群の安定感を見せましたね。
来年もできるだけ更新していきたいと思いますのでよろしくお願いします。