KEIKHA Saeedreza (IRI)
2018 Individual Apparatus World Cup Cottbus (GER) QF PH
両把手を挟んで、または越えて実施する技に次々と名前を付けているサイードレザ・ケイハ(イラン)が、先日の種目別ワールドカップ・コトブス大会の予選でまた新技と思われる技を実施していたようです。
映像の角度からは非常に分かりにくいですが、開脚シバドの後の技になります。「馬端中向き支持から両把手を越えて上向き転向」、縦向きに両把手を越えてシュテクリAの動きを行っているとも言えます。
馬端中向き支持から両把手を越えて上向き転向
From Front Cross Sup, Kehr over Both Pommels

Dスコアから逆算するとD難度として判定されたようです。アジア体操連盟のサイトにはすでにケイハ6になったかのような記述がありますが、FIGの技術委員会を経ずして名前が付くことはないと思われ、正式な発表を待つ必要があるでしょう。
ところで、この技と対称的な構造を持つ技を考えると、縦向きに両把手を越えてのフクガの動きということになりますが、これはすでに「馬端外向き支持から下向き逆移動で反対の馬端外向き支持(D)」として難度表に載っています。

こちらもほとんど実施例のない技と思われ、ぜひケイハ選手に挑戦してもらいたいところ。開脚旋回ではこのような実施になると思うのですが。

1. | 正交差横移動ひねり逆交差入れ | Front Double Scissor Travel Sdw | C | I |
---|---|---|---|---|
2. | 両把手を挟んで横向き旋回 | Flair outside Pommels | B | II |
3. | ピネーロ | Czechkehr outside Pommels | D | II |
4. | 開脚シバド | Flair Sivado | E | III |
5. | 両把手を越えて上向き転向 | Kehr over Both P | D? | III |
6. | 開脚マジャール | Flair Magyar | E | III |
7. | ケイハ4 | Back Travel over Both P 1/2 Spindle | E | III |
8. | アイヒホルン | Flair 1/1 Spindle Travel and Return | E | II |
9. | 横向き旋回1回ひねり | Flair 1/1 Spindle | D | II |
10. | 一把手上縦向き旋回倒立3/3移動下り | P Loop to Hdst Travel 3/3 | D | IV |
D:6.1
E:8.166
Score:14.266
QF Rank:7th
この記事へのコメント
マオ
ケイハ4がD難度だった気がするので、新技(ケイハ6)はE難度になるかと‥。
間違っていたらすみません。
ピネーロとかの難度を考えると、D難度が妥当の様な気もしますが。
Ka.Ki.
ケイハ4はE難度です。確かにFIGのNewsletterが当初D難度で出ていましたが、その後しれっと差し替わりました。
体操大好き人間
ケイハ選手の鞍馬は楽しいですが、観ている私もも力が入ります。
結構な力業ってイメージで観ているからかもしれませんね。
シュピンデルが得意な選手は色々な技に組み合わせていけるので鞍馬の構成もやりやすくなるのかなぁ~と思います。
何にしても得意な物を持っているのは強いですね!
Ka.Ki.
ケイハ選手は両ポメルを挟んだ技を得意とし、新技を発表し続けていてとても興味深いです。ミスで技が成立しないことも少なくないので見ていてどうしても力が入りますね。
マオ
newsletter再度確認してきました。ケイハ4E難度でした。いつの間に‥。早とちりで迷惑を掛けました。すみません。
差し替えた時には、改訂版とかにして訂正箇所を赤文字にでもして欲しいものです。
年明けの講習会で日本語版で再確認してきます。
Ka.Ki.