2018年世界選手権:種目別あん馬の演技

2018 Worlds Doha (QAT) EF PH


2018年世界選手権・ドーハ大会:種目別あん馬の演技です。

XIAO Ruoteng (CHN)


1.マジャール・シュピンデルLoop 1/1 SpindleDII
2.トン・フェイTong FeiDIII
3.開脚マジャールFlair MagyarEIII
4.開脚シバドFlair SivadoEIII
5.Eフロップ4 FlopsEII
6.ブスナリBusnariFII
7.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
8.Dコンバイン2 Flops + R180DII
9.馬端馬背ロシアン1080°転向Leather Russian 1080DII
10.一把手上縦向き旋回倒立450°ひねり3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3 450EIV

D:6.6
E:8.566
Score:15.166

今大会ここまであん馬はDスコア6.1の構成を使っていたが、ここで種目別用のフル構成を披露。開脚の縦向き移動やブスナリ、E難度の終末技でDスコアを6.6まで上げてきた。終始乱れることなく演技を通し、特に終末技はスムーズに決めた。


WHITLOCK Max (GBR)


1.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
2.Eコンバイン2 Flops + R360EII
3.Eフロップ4 FlopsEII
4.ブスナリBusnariFII
5.マジャール・シュピンデルLoop 1/1 SpindleDII
6.開脚マジャールFlair MagyarEIII
7.ウルジカ2Urzica2EIII
8.ウ・グォニアンRussian Travel 3/3 720EIII
9.馬端馬背ロシアン1080°転向Leather Russian 1080DII
10.DSA倒立450°ひねり3/3移動下りDSA to Hdst Travel 3/3 450EIV

D:6.8
E:8.366
Score:15.166

団体決勝ではDスコア7.0を出したが、この種目別ではコンバインでわずかに足が乱れたためか6.8に留まった。これ以外は申し分のない実施を見せ、1位に付けていた肖若騰に並ぶがEスコア優先のタイブレイクで2位。


LEE Chih-Kai (TPE)


1.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
2.下向き逆移動倒立3/3移動下ろして旋回Back Stöckli to Hdst 3/3 Lower to FlairEII
3.ケイハFlair 1/1 Spindle outside PommelsFII
4.両把手を挟んで横向き旋回Flair outside PommelsBII
5.アイヒホルンFlair 1/1 Spindle Travel and ReturnEII
6.横向き旋回1回ひねりFlair 1/1 SpindleDII
7.1回の旋回で正面横移動Front Hop Travel 3/3CIII
8.開脚マジャールFlair MagyarEIII
9.開脚シバドFlair SivadoEIII
10.下向き逆移動倒立3/3移動下りBack Stöckli to Hdst Travel 3/3DIV

D:6.3
E:8.666
Score:14.966

アジア競技大会を制したDスコア6.3のフル構成を完遂。雄大な開脚旋回で決勝進出者では最も高いEスコアを出すが、Dスコアで肖若騰、ウィットロックに届かず。


4th MIKULAK Samuel (USA)


1.ミクラックMikulakDI
2.正交差横移動ひねり逆交差入れFront Double Scissor Travel SdwCI
3.横向き旋回CircleAII
4.ブスナリBusnariFII
5.横向き旋回1回ひねり[Flair | Circle] 1/1 SpindleDII
6.トン・フェイTong FeiDIII
7.馬端馬背ロシアン1080°転向Leather Russian 1080DII
8.縦向き前移動(1-2-5)Front Loop Travel 1-2-5DIII
9.シバドSivadoDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3DIV

D:5.8
E:8.533
Score:14.333

2つの交差移動を大きく決める。終末技は本来E難度だが、D難度で下りた。


5th KURBANOV Nariman (KAZ)


1.ミクラックMikulakDI
2.横向き旋回CircleAII
3.ニン・レイエス2Nin Reyes2EIII
4.縦向き前移動(1-5)Front Loop Travel 1-5DIII
5.クルバノフKurbanovEIII
6.Eコンバイン2 Flops + R360EII
7.ショーンSohnEII
8.Eフロップ4 FlopsEII
9.トン・フェイ〈この後、落下〉Tong FeiDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3DIV

D:6.2
E:7.200
Score:13.400

オリジナル技と長身を活かした大きな旋回を見せていたが、トン・フェイの後に落下してしまう。


6th NAGORNYY Nikita (RUS)


1.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
2.ショーンSohnEII
3.Eフロップ4 FlopsEII
4.Dコンバイン2 Flops + R180DII
5.シュテクリBDSBBII
6.一把手上縦向き旋回Pommel LoopBII
7.ウ・グォニアン〈この後、落下〉Russian Travel 3/3 720EIII
8.マジャールMagyarDIII
9.シバドSivadoDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3DIV

D:5.9
E:6.633
Score:12.533

ウ・グォニアンの後に落下。終末技も1回ひねり切れずD難度になる。


7th BELYAVSKIY David (RUS)


逆交差倒立〈失敗〉Back Scissor to HdstDI
1.ショーンSohnEII
2.Eコンバイン2 Flops + R360EII
3.ウ・グォニアンRussian Travel 3/3 720EIII
4.ロスRussian Travel 3/3 360DIII
5.マジャール・シュピンデルLoop 1/1 SpindleDII
6.Eフロップ4 FlopsEII
7.縦向き前移動(1/2)Front Loop Travel 1/2BIII
8.一把手上縦向き旋回Pommel LoopBII
9.DSA倒立下りDSA to HdstCIV

D:4.8 (EGR I:0.0 IV:0.3)
E:7.033
Score:11.833

最初のセア倒立に失敗し、最後までリズムに乗り切れない演技となってしまう。フロップの後は一旦片足振動に入るがグループIの要求は取れておらず、最後のマジャールも移動しきれなかった。Dスコアから、ここでB難度の前移動とループが取れたものとした。


8th TOMMASONE Cyril (FRA)


1.正交差倒立Front Scissor to HdstDI
2.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
3.横向き旋回CircleAII
4.あん部馬背ロシアン1080°転向Russian 1080 btw PommelsEII
5.Dコンバイン2 Flops + R180DII
6.Eフロップ4 FlopsEII
7.開脚マジャールFlair MagyarEIII
8.開脚シバドFlair SivadoEIII
9.馬端中向き旋回Front LoopAII
ウ・グォニアン〈落下〉Russian Travel 3/3 720
馬端馬背ロシアン転向〈落下〉Leather Russian
10.DSA倒立3/3移動下りDSA to Hdst Travel 3/3DIV

D:5.8
E:5.700
Score:11.500

得意の連続セア倒立を決め順調に演技を進めていたが、ウ・グォニアン(E)で落下すると、仕切り直しのロシアン転向でも落下してしまう。持てる技を全て入れたフル構成で予定のDスコアは6.6だったか。



8人中4人が落下という荒れた決勝。特にベルヤフスキーやトマソンといった名手が大過失に見舞われたのは非常に残念でした。ミスなく通したのは4人。肖若騰がここ一番のフル構成を通して優勝。ウィットロックの連覇はなりませんでした。

あん馬でも実施は厳しく見られています。2017年のルール改訂で、大きさの不十分な旋回や腰の曲がりはどんどん減点されるようになりました。また、難度格上げにより開脚の縦向き移動が増えていますが、角度逸脱が気になる実施も少なくありません。決定点が最大となるよう演技構成も最適化していく必要がありそうです。

この記事へのコメント

  • ユーマォ

    器具のせいにしてはいけないのですが、種目別決勝で4人も落下しているのは、やはり器具にも問題があるかな、と思います。

    それはそうと、上位4人は素晴らしい演技でした。
    特に、3位のリー・チーカイの演技は、腰の高さ、終末技の雄大さなど日本勢も参考にしてもらいたい部分があります。
    1位のシャオ・ルオテンもそうですが、「上手いなぁ」と思わせる演技は共通して終末技が良くて、「フワッと」というか、とてもかるく
    2018年11月15日 08:54
  • ユーマォ

    失礼しました。
    とても軽く降りている印象があります。
    そのためには、終末技で倒立に上げるときに力を使わず、回転の勢いを残したまま器具を突き放すことと、着地する直前までつま先に神経をはって、腰や脚を伸ばしておく必要があります。
    地味ですが、取り入れて欲しい技術です。
    2018年11月15日 09:03
  • Ka.Ki.

    終末技の上げ方の上手さで言えば個人的にはベルヤフスキー選手なんですよね。それだけに今回は残念でした。
    2018年11月15日 22:49